全国民が好きであろう食べもの「からあげ」。おいしいけれど、アラサーになるとダイエットや健康の面で揚げモノはつい避けがちになりますよね。しかし、“油モノは罪”は間違いなのだとか!?
今回は、日本唐揚協会の公式アンバサダーに就任した「チキップダンサーズおどるん会(※)」製作アニメ『チキップダンサーズ』の「ほねチキン」、プロモーション担当者である塚原雄平さん、そして『からあげグランプリ』を主催する日本唐揚協会専務理事・八木宏一郎さんにインタビュー。きっとからあげが食べたくなること間違いなし! からあげ愛あふれる3名が熱量たっぷりに語った「からあげの魅力」をお届けします。
■日本唐揚協会のアンバサダーに就任した「ほねチキン」って?
――まずは、『チキップダンサーズ』について教えてください。
塚原さん(以下、敬称略):『チキップダンサーズ』は、“からだがうごくと、こころもおどる♪”をテーマに、個性あふれるキャラクターたちがダンスで大活躍するアニメ作品です。現在は毎週月曜8時45分と毎週土曜18時20分の枠で、NHK Eテレにて再放送しています。
今回、日本唐揚協会 公式アンバサダーに就任した「ほねチキン」は、『チキップダンサーズ』に登場する、“ちょっとチキン(こわがり)だけど好奇心いっぱいな骨付きチキン”のキャラクターです。コンビニのホットスナック出身というユニークな設定があります。
――ほねチキン、日本唐揚協会 公式アンバサダー就任おめでとうございます! 決まったときの感想と、アンバサダー就任に至るまでの経緯を教えてください。
ほねチキン:ん!!!(すごくうれしい)
塚原:今年2月に、ほねチキンが油鍋時代の先輩「小からあげ」と一緒にからあげ業界を盛り“揚げ”ようとするストーリーを描いた『からあげLOVE』というテーマを発表したんです。そのタイミングで、からあげの魅力を発信したいという想いから、弊社から日本唐揚協会様にお声がけさせていただきました。
■意外と知らない! 日本唐揚協会専務理事が教えるからあげの世界
――日本唐揚協会の活動について教えてください。
八木専務理事(以下、敬称略):全国各地でおいしいからあげ店を発掘・紹介していく活動をしています。全国大会『からあげグランプリ』を開催したり、からあげフェスティバルのような、実際にからあげを食べられるグルメイベントを主催したり。年に一度の『からあげグランプリ』は今年で17年目(第16回)になりました。
――『からあげグランプリ』自体は知っていましたが、17年もの歴史があるんですね。
八木:そうなんです。『からあげグランプリ』の良いところは、“殿堂入り”が無いところ。例えば、15年前に金賞を獲ったからといって、今もそこをおすすめするというわけでは無い。毎年、「今年食べてほしいからあげ」を選んでいるんです。ぜひ最新の情報をもとに食べ歩きしてみてほしいと思っています。
――今年選ばれても、来年また選ばれるとは限らないんですね! 選定カテゴリも『素揚げ・半身揚げ部門』『東日本しょうゆダレ部門』『弁当部門』……とても細かいんですね。
八木:その通りです! からあげっていっても、「ほねチキン」みたいに骨付きのもの、胸肉、もも肉、手羽先などの部位から、塩ベース・醤油ベースなどの味付け、そして鶏以外の素材まで、奥が深いんですよね。
からあげ専門店の激戦区・大分だと、からあげは骨付きが主流。骨の周りの肉って味に奥行きがあっておいしいんですよ。でも、知らない人も多い。今回「ほねチキン」が公式アンバサダーに就任したので、こういったからあげの奥深さが「ほねチキン」を通してたくさんの人に伝われば良いなと思います。
――地域によっても特色があるんですね! 私もからあげ大好きですが、今までなんとなく食べていたかも……。
八木:多分、からあげとちゃんと向き合ったことが無いと思うんですよ。“なんかその辺にいるやつ”みたいな。でも、からあげとちゃんと一回向き合ってほしい!! そして「おいしいからあげ」について、一回考えてみてほしい!
――……!!!(八木理事長の熱さに圧倒される)
八木:というのも、からあげは日本が誇る食文化の一つの形だと思うんです。ヤンニョムチキン・油淋鶏・フライドチキン……世界には鶏の揚げモノがたくさんあるけれど、揚げた後にタレを絡める、味付けするっていうのがスタンダードなんですよね。
一方、日本のからあげは前の晩から漬け込んで、お肉に味がついているっていうのが特徴。すごく手間をかけている鶏の揚げ料理というのは、なかなか無い。海外の人にももっと知ってほしいです。
■“揚げモノ=罪”は間違い!? 今は「オイルファースト」の時代
――当たり前の存在すぎて、からあげのすごさをわかっていませんでした。ただ、「揚げモノは罪」「からあげはもたれる」という声もありますよね。ほねチキンはそんな声を聞いてどう思いましたか?
ほねチキン:んっ(汗)(もりあげ〜なきゃ!)
――唐揚協会としては、そのような声に対してどう感じていますか?
八木:「まったく間違った認識をしているので、イチから勉強し直しなさい!」と言いたいですね!(笑)
――そうなんですか!?
八木:少し前に“ベジファースト”が流行りましたけど、実は今は “オイルファースト”への支持が高まっているんです。一説には、オイルとタンパク質を積極的に摂取すべきという研究結果も発表されています。「朝からオイルを摂る」ことをスタンダードとする流れになってきているんです。
脂もタンパク質も身体に必要不可欠。この2つを満たすからあげは、とても便利な食べ物。ぜひ皆さんも出社前にコンビニでからあげやチキンを買って、朝から食べちゃうくらいの勢いがほしいですね!
――朝からからあげ生活、元気が出そうです。
八木:揚げモノをご褒美やご馳走に位置付けている人も多いと思います。からあげの良いところは、主食の隣にいつもいるところ。ご飯とからあげ、ラーメンとからあげ……“主食の皆さんの隣にそっと寄り添える”のがからあげです。1〜2個追加するっていうのをぜひおすすめしたい。いつもそばにいたい(からあげの気持ち)。
■『からあげLOVE』では、思わず踊りたくなるMVも公開
――1日1〜2個からあげ生活を広めるためにも、ほねチキンの活躍に期待したいですね! 『チキップダンサーズ』のグッズはかわいいものが多いですが、『からあげLOVE』テーマではどのようなアイテムが展開されていますか?
塚原:『からあげLOVE』テーマはからあげ愛を叫ぶようなデザインのグッズを展開しています。マラカスぬいぐるみやレジ袋風のショッピングバッグなど、『チキップダンサーズ』のファンの方はもちろん、からあげ好きの方にも楽しんでいただけるアイテムをそろえています。
鈴入りのマラカスぬいぐるみは『チキップダンサーズ』のダンスステージでも使えるアイテムなので、ぜひチェックしてほしいです。 両手で持って使ってほしい! 2個持ち推奨です。
――マラカスは子どもたちも喜びそうですね! 今回のテーマでは、『KARAAGE WARS』というMVも展開していますが、作成した理由を教えてください。
塚原:“からあげ業界を盛り揚げたい!”という共通の思いを、音楽とダンス、そして映像であればより楽しく伝えることができるのではと考え、MVの展開に至りました。
この楽曲は日本唐揚協会様が制作された映像作品の主題歌として誕生したものなんです。この楽曲が持つエネルギッシュでユーモラスな世界観が『チキップダンサーズ』のキャラクター性とぴったり合うと感じ、今回特別に使用させていただいています。
――ダンスのポイントを教えてください! ほねチキンの好きなシーンはありますか?
ほねチキン:ん〜…(いっぱいあってえらべなくてなやみ中…)
塚原:大人も子どもも“踊りたい!”と思えるように、覚えやすくユーモラスな動きになっています。ぜひマラカスぬいぐるみを持って一緒に踊っていただけたらうれしいです!
ほねチキン:んんんん〜♪(スキップガエル先生のDJで、いっぱいの小からあげとダンスするシーン!)
八木:うちの7歳児と2歳児もMVに合わせてゆらゆら踊っていて、気に入っていましたね。スローになっているので踊りやすいのだと思います。
――今後、日本唐揚協会 公式アンバサダーとして、ほねチキンはどのような活動が予定されていますか?
塚原:まだ具体的なことは決まっておりませんが、からあげ関連のイベントに、アンバサダーとして「ほねチキン」が遊びに行きたいと思っています! 踊れるスペースがあればダンスも披露したいです。企画が決まったら随時SNSで発信していきますので、楽しみにしていてください。
八木:家族連れが多く来るイベントもたくさんあるので、お子さんがたくさんいるところにはぜひ「ほねチキン」遊びに来てもらって、賑やかに盛り上げていただきたいです。
――最後に、今後の意気込みを教えてください!
八木:コロナ禍が明けて飲食店もからあげ専門店も、疲れが出ているところも多いと感じています。ほねチキンには、業界を元気づけてほしいですね! そして、やっぱり骨付きからあげの深さやおいしさを再確認してほしい。まだ食べたことが無い人には、骨付きからあげに挑戦してもらう機会になったらうれしいなって思っています。
塚原:「ほねチキン」の日本唐揚協会アンバサダー就任をきっかけに、からあげの魅力や、『チキップダンサーズ』の楽しさをより多くの人に知ってもらいたいと思っています。今後も『からだがうごくと、こころもおどる♪』をテーマに、たくさんの方の毎日に、楽しさや癒しをお届けできるよう頑張ってまいります!
――本日はありがとうございました! 骨付きからあげ、食べに行ってきます! そういえば、「ほねチキン」はどこの部位なんですか?
ほねチキン:んん♪(もも)
(取材・文:仲野もも、撮影:三浦晃一、編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部)
©San-X/チキップダンサーズおどるん会
(※)サンエックス株式会社、アスミック・エース株式会社、株式会社ファンワークス、株式会社小学館集英社プロダクション、合同会社DMM.com、株式会社NHKエンタープライズ