お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

レトロ文房具界の大御所「ロケット鉛筆」誕生の背景は? 今も売ってる?

#思い出のお道具箱

マイナビウーマン編集部

何かの拍子でふと思い出すと、つい「懐かしい‼」とテンションが上がってしまうものってありませんか?

この連載では、アラサー世代にとって懐かしい文房具や雑貨にフォーカス。販売元に直撃して、製品誕生の背景と懐かしいアイテムの現在を探ります。

第7回目の今回は、誰もが知る懐かしの文房具「ロケット鉛筆」について、レモン株式会社の伊藤さんにお話を伺いました。

「ロケット鉛筆」の誕生背景

こんにちは! 平成時代に女児だったマイナビウーマン編集部のたにしです。今回は、ロケット鉛筆についてお話をきかせてください。よろしくお願いします!
はい、よろしくお願いします!
ロケット鉛筆といえば、誰もが知っているレトロ文房具界の大御所といえますよね。販売はいつから始まったんですか?
弊社で販売を開始したのは1980年代頃だったかと思います。当時は弊社だけではなく、複数の会社がロケット鉛筆を販売していました。昔は今よりバリエーションが豊富だったんですよ。
そうだったんですね! ロケット鉛筆はどうして生まれたのでしょうか?
台湾の取引先がロケット鉛筆を販売していて、「日本でも受け入れられるのでは」と考えて国内でも販売を開始しました。当時はおもちゃ感覚の子ども向け商品でした。

ロケット鉛筆って海外生まれだったんですね! 販売当初の反響はどうでしたか?
複数社がロケット鉛筆を販売していて市場が大きかったので、広く受け入れられました。学校でも今ほどルールが厳しくなかったので、学校で使うために買う子どもも多かったんですよ。でも、シャープペンが出てからロケット鉛筆の市場が縮小しましたね。
時代が移り変わっていったんですね……。

ロケット鉛筆は「ギリギリまで販売を続けたい」

市場が小さくなっていく中でもロケット鉛筆の販売を続けている理由はありますか?
やはり1つ2つはロングセラー商品を持っていたいなという思いがあります。仕入環境や海外製造の流れも変わって難しくなってきていますが、ギリギリまで販売を続けたいと思っています。
ぜひ100年、いやその先を目指していただきたいです!

時代に合わせて変わったところ、変わらないところ

ちなみに、今は大人向けに鉛筆のようなデザインのロケット鉛筆も販売しているんですよ。この商品は10年ほど前から販売を開始しました。

クラシカルな見た目で大人も使いやすそうですね! 今ロケット鉛筆を買っている世代は大人がメインなんでしょうか?
購買層はロケット鉛筆発売当初と変わらず子どもがメインです。女児向けにデザインされているものについては、小学校低学年~中学年の女の子が主に買っています。
そこは発売当初と変わらないんですね。新たに大人を取り込んだのが鉛筆タイプのロケット鉛筆というわけですね。
はい。多くの方に使っていただいているので、おかげさまでまだ製造を続けていけそうです!
頼もしい言葉が聞けてうれしいです! 私も久しぶりにロケット鉛筆を使ってみようと思いました!
ロケット鉛筆は「芯が短くなったら抜き取って軸に差し込むと、新しい芯が出てくる」というギミックが良いんですよね。ちょっと面倒くさいところが良いというか。

そう、大人の趣味ってちょっと面倒なくらいが良いと思います。
ぜひあのギミックを楽しみながら、ロケット鉛筆を使ってくださいね!
はい、そうします! 今日はありがとうございました!

(取材協力:レモン株式会社、文・編集:たにし/マイナビウーマン編集部)

※この記事は2024年08月30日に公開されたものです

SHARE