平成女児をとりこにした「祝ケータイかいツーたまごっちプラス」が令和にリバイバル! 復活の背景とは?
何かの拍子でふと思い出すと、つい「懐かしい‼」とテンションが上がってしまうものってありませんか?
この連載では、アラサー世代にとって懐かしい文房具や雑貨にフォーカス。販売元に直撃して、製品誕生の背景と懐かしいアイテムの現在を探ります。
第5回目の今回は、平成女児が夢中になり、今年の夏にリバイバル版の発売が決まっている「祝ケータイかいツー!たまごっちプラス」について、株式会社バンダイのあおたまさんにお話を伺いました。
アラサー世代が子ども時代夢中になった「祝ケータイかいツー!たまごっちプラス」
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あおたまさん、前回はたまごっちについていろいろと教えていただきありがとうございました! たまごっちの中だと、私たちアラサー世代には「祝ケータイかいツー!たまごっちプラス(以下ケーたま)」も人気でしたよね。ケーたまはどのような背景で誕生したのでしょうか?
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初代たまごっち発売後、新たに発売してたまごっち2次ブームを生み出したのが、赤外線通信機能をつけた「かえってきた!たまごっちプラス(以下たまごっちプラス)」でした。「たまごっちプラス発売時に受け入れられた通信遊びをより進化させた機種を出そう」ということで生まれた機種がケーたまだと聞いています。
参考記事はこちら▼
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「かえってきた!たまごっちプラス」について、詳しくはこちらの記事で紹介しています。
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通信機能を強化したたまごっちで、名前も「祝ケータイかいツー!たまごっちプラス」ということは、やはり携帯電話がモデルなんですか?
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はい、元々着想を得ていたのが携帯電話です。ケーたまのアンテナ部分は携帯電話を模しているんですよ。あと、当時の大人たちは携帯電話にストラップをつけて首から下げていましたよね。ケーたまもストラップをつければ首から下げられるので、携帯電話に憧れていた子どもたちに響いたのではないでしょうか。
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確かに、携帯電話に憧れてケーたまを首から下げていました!
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搭載されている遊びとしては、たまごっち同士の通信だけでなく、当時あった携帯サイトと通信して遊べる仕組みも入れています。たまごっちを持っている子どもが親の携帯電話と通信することで「親子でさらにコミュニケーションを」というのが当時のイチオシポイントでした。
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私もドンピシャでケーたまにハマっていた世代なのですが、通信遊びはやはり魅力的でした。親子のコミュニケーションまで考えられていたとは知らなかったです。他にもケーたまの特徴はありますか?
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中身としては、「ごっちポイント」というお金の概念が登場しています。ミニゲームをして「ごっちポイント」をためて、その「ポイント」でアイテムを買ってコレクションして……という遊びができるようになりました。
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お金の概念が生まれたあたり、ちょっと大人の世界に近づいた感じがしますね。
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当時の企画者に「大人が体験するような遊びや人生をたまごっちで体験してほしい」という思いがあったみたいです。「お金をためてアイテムを買ったり通信で友達とコミュニケーション取ったりするところに憧れを感じてくれるんじゃないか」ということで、お金の概念や通信機能を入れたようです。
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確かに、子ども時代は何かと大人のまねをしたかった記憶があります。たまごっちの企画者さん、子ども心を分かっていらっしゃる……! だから人気になったんですね。
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人気になったポイントは他にもあります。おもちゃ屋さんなどに大きい「でかたまごっち」が置いてあって、でかたまごっちと通信してレアなアイテムを買える仕組みがあったんです。
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そういえば、でかたまごっちと通信した記憶があります!
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携帯電話以外のところにも通信遊びの要素を入れたことで、子どもたちの世界が広がってコミュニケーションが加速した結果、ケーたまが伝説的に語られるたまごっちになったんだと思います。
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通信コミュニケーションが充実していて大人の世界も体験できる……ケーたまは子どもにとって魔法のアイテムといえますね。はやるのも納得です。
「祝ケータイかいツー!たまごっちプラス」誕生20周年を祝い、「Tamagotchi Connection」が登場!
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大人気だったケーたまですが、今年リバイバル版が発売されるって本当ですか?
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はい、本当です! 8月3日にケーたまのリバイバル版である「Tamagotchi Connection」を発売します。
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当時のファンとしてとてもうれしいです! ちなみにリバイバル決定の背景は……?
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ケーたまが発売から20年を迎えたことと、一番はファンからの要望が大きかったことです。
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まだ根強いファンがいるんですね。ちなみに、今回発売される「Tamagotchi Connection」はケーたまと全く同じなんですか?
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赤外線通信ができるのはケーたまと同じですが、いくつか違うところがあります。例えば、デザインは当時の柄を踏襲しつつ全体にラメを施すなど少し変えています。左が発売当初のケーたま、右が今回発売される「Tamagotchi Connection」です。
※柄は他にも2種類あります
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おお! 平成女児を感じるラメ感ですね!
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当時のケーたまとの違いは他にもあります。ケーたまは海外でもブームが起こっていて、今回は「海外版ケーたまの世界共通版を」ということでリバイバルしました。海外版は日本版と中身が違うので、今回発売する「Tamagotchi Connection」も当時の日本版ケーたまと中身が違います。
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例えば、どのようなところが違うのでしょうか?
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海外版のケーたまにはいくつかバージョンがあり、その中で評価が高かったバージョン3を復活させたのが「Tamagotchi Connection」です。日本版とはキャラクターやアイテムが違うんですよ。
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当時たまごっちを買った時みたいに、またおもちゃ屋さんの開店前に並ばないと……!
「Tamagotchi Connection」でも友達との通信を楽しんで
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あおたまさん、今回はケーたまと「Tamagotchi Connection」について、いろいろとお話を聞かせていただきありがとうございます。また通信して遊びたくなりました。
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「Tamagotchi Connection」が発売されたら私も首から下げて出歩こうと思っているので、見かけたらぜひ「通信しよう!」と声をかけてください!
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はい、ばったり会ったらぜひよろしくお願いします!
本連載では、読者の皆さんから「このアイテムについて紹介してほしい!」といったリクエストを募集しています。リクエストがある方は、画面をスクロールした先にある「コメント」からお寄せください!
(取材協力:株式会社バンダイ、文・編集:たにし/マイナビウーマン編集部)
※この記事は2024年07月25日に公開されたものです