一足伸ばして「城崎温泉」へ。豊岡でカバン探しとグルメを大満喫(後編)
「運命のバッグを探しに。カバンの街・豊岡女子旅(前編)」でご紹介した通り、カバンストリートや工場など豊岡のカバンにまつわるスポットを巡ってきた私。後編は豊岡駅から電車に乗って約10分で到着する「城崎温泉」の旅をレポートします。城崎温泉では、カバン探し&温泉グルメを楽しみました!
職人技が光るカバンに触れる。CREEZAN 城崎温泉本店へ
柳並木が美しく、風情あふれる温泉街「城崎温泉」。大谿川沿いにお土産屋さんや温泉グルメが楽しめるお店がずらりと並び、その一つが前編の記事の工場見学でも紹介した「CREEZAN」の本店です。白いカバンのシリーズ「JETTER(ジェッター)」やカラフルでポップな革小物シリーズの「itten-itten(イッテンイッテン)」など、豊岡鞄認定企業「コニー」のオリジナルブランドを実際に見て購入できます。ファクトリーブランドだからこそ品質や耐久性、細部へのこだわりをもって、丁寧に仕上げられたカバンがずらりと並んでいました。
そもそも白いカバンは汚れが目立つため敬遠している人も多いはず。しかし、JETTERのカバンは強力な撥水加工を施しているので、白なのに汚れにくいんだとか……! お店には約4年間使われたJETTERのカバンも展示されていましたが、遠目にはまったくわからないほど汚れが少なかったです。
「お仕事バッグに良さそう!」と私が注目したアイテムが「JETTER ROUGH TOTE(51,700円)」です。13インチのノートパソコンがすっぽり入るサイズ感となっており、シュリンクレザーの手になじむ柔らかさが心地よい……。上質な本革にこだわっているのもJETTERの特徴で、イタリア産牛革や、革小物には山羊革や兵庫県たつの市で仕上げた牛革を使用し、アイテムによって適した革を採用しています。
本店限定のアイテムもチェック! 単色ではなくバイカラーのitten-itten「レザーミニトート(18,150円)」や「ミニポシェット(13,200円)」は、ここでしか買えない限定モノ。しかも月替わりでカラーが変わる数量限定品なので、一度見逃すと次はいつ買えるかわからないレアものなんです。レザーミニトートはマチが広くて、荷物少なめの働く女子にはこちらも使いやすいアイテムですよ。
CREEZANはカフェが併設されているため、カバン目的でなくともフラッと気軽に入れちゃいます。特に2階のカウンター席が一押しで、国登録有形文化財の辨天橋や大溪川など、城崎温泉らしい風景を見ながら食事ができます。
人気メニューは「但馬牛のハンバーガー(1,500円)」! 3種類の味があり、定番は特製デミグラスソースの「ベーシックハンバーガー」です。高級な但馬牛をふんだんに使ったパテはとってもジューシーで、ほんのり甘みのあるバンズとの相性抜群。バンズもこの但馬牛のハンバーガーに合うように開発された特注品です。但馬牛と鹿児島産茶美豚を合わせたハンバーグがメインの「但馬ロコモコ(1,600円)」もおいしく、ハンバーガーにもロコモコにもかわいいカバン型ピックが刺さっていました。ちなみにこのピック、くじになっていて当たりマークが出たらハンバーガー単品&但馬ロコモコ単品が「無料」になります!
ティータイムには1日10食限定の「生搾りモンブラン 栗山(単品 2,000円、ドリンクセット2,200円)」にもご注目。「栗山」はCREEZANの名前にかけて「クリーザン」と読み、マロンペースト&生クリームたっぷりの山盛りモンブランです。とっても大きいのですが、洋酒が効いていて甘すぎず、メレンゲやマロングラッセのアクセントもありペロリと食べれました。ドリンクはオリジナル蕎麦猪口に入った「城崎コーヒー」がぴったり。蕎麦猪口の把手はカバン製造時の端革で作られているサステナブルな仕様です。
・CREEZAN 城崎温泉本店
住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島675-1
HP:https://www.creezan.com/kinosaki/
プルプル温泉卵がおいしすぎ……城崎温泉街巡り
カバン探しの後は、温泉街を散策! 城崎温泉は約1400年前に傷を負ったコウノトリが足の怪我を癒やしたという伝説が残っている、関西の有名な温泉地です。温泉旅館はもちろんのこと、日帰りで入れる「外湯」や無料の「足湯」で温泉を満喫できます。
城崎温泉で人気の観光が「城崎温泉ロープウェイ」! 山頂まで約7分間の空中散歩を楽しみ、ミシュラングリーンガイドで一つ星を獲得した絶景を見ることができます。料金は山麓駅から山頂駅まで、往復1,200円です。
頂上に登ってみると、何やらはしゃいでいる女子2人組が。山頂名物の「かわらけ投げ(3枚 300円)」をしていたことがわかり、私たちも挑戦してみました。かわらけ投げとは素焼きの土器(かわらけ)を谷間に投げることによって、厄など良くない縁を断ち切る民間習俗。的に当たると「願いが成就するご利益が増す」と言われているそうで、的を目がけて投げてみたところ、全員、まったく当たらず!! ぜひ、「当てられました」という人がいたらコツを教えてもらいたいものです。
城崎温泉は食べ歩きも醍醐味。ロープウェイ乗り場近くにある「城崎ジェラートカフェChaya」では、城崎温泉元湯を楽しむ「自分で作るぷるぷる温泉たまご体験(3つ350円)」ができます。作り方は源泉に約11分入れておくだけ。地元産の濃厚なたまごは生でもおいしいのですが、温泉たまごにするとぷるっぷるになり絶品でした……!
・城崎ジェラートカフェChaya
住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島6422
2022年にオープンした話題のお店が「お芋とカヌレ 城崎足湯カフェ」。まさかのスイーツを食べながら、足湯に浸かれるという贅沢なカフェです。人気は「焼き芋カヌレソフト(750円)」。ソフトクリームに焼き芋やカヌレがトッピングされていて、甘みのあるお芋がとてもおいしかったです。足湯は温泉ではありませんがちょうど良い温度で、足もとからポカポカ癒やされました!
・お芋とカヌレ 城崎足湯カフェ
住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島86
豊岡に行ったら食べたい名物グルメ! 「出石皿そば」
観光スケジュールに余裕があれば、豊岡駅からバスで約30分の出石へ名物グルメ「出石皿そば」を食べに行くのもおすすめ。「さらそば甚兵衛」はミシュランガイドでビブグルマンを獲得した名店です。出石皿そばは出石焼きの小皿で提供されるのが特徴で、一人前の「手打ち皿そば(薬味付き 1,200円)」は5皿セット。1皿(200円)ずつ追加注文が可能で、「女子でも10皿くらいは食べられるよ」と地元の人にアドバイスを受けて合計10皿頼んでみましたが、とってもおいしくて完食! ネギ、トロロ、ワサビ、大根おろし、たまごと薬味も豊富なので味の変化も楽しめました。
・さらそば甚兵衛
住所:兵庫県豊岡市出石町小人14-16
HP:http://www.jinbe.com/
運命のカバンを探しながら、グルメも観光もたっぷり楽しめた豊岡女子旅。個人的には、JETTERのトートバッグかリュックの2つがとっても気になりました! 豊岡鞄は20以上の認定企業があるので、きっと働く女子のみなさんもお気に入りに出会えるはず。豊岡で職人が作るメイド・イン・ジャパンのハイクオリティーなバッグを実際に見て、触れて、運命のカバンを見つけてみてくださいね。
(撮影・取材・文:小浜みゆ)
※この記事は2024年05月10日に公開されたものです