タロットカード「愚者」の意味は? 正位置・逆位置別に解釈を紹介
タロット「愚者」は夢想、自由などを表すカードです。このカードが表す恋愛運、金運、仕事運とは? 本記事では、タロットカード「愚者」の意味と正位置、逆位置別の解釈について紹介します。カードからのメッセージを読み解き、未来に役立ててくださいね。
タロットカードの絵柄にはさまざまな意味が隠されています。これを深く読み取れば、未来に役立つヒントが得られるかもしれません。
本記事では、タロットカード「愚者」の意味や正位置、逆位置別の解釈を紹介。また、「愚者」が表す恋愛運、金運、仕事運を読み解いていきます。
Check!
【大アルカナ一覧】タロットカードの解釈を正位置・逆位置別に紹介
※本シリーズでは、マルセイユ版タロットに準じたカード番号を採用しております
タロットカード「愚者」の基本的な意味
タロット「愚者」が表すのは、自由です。カードに描かれた青年は、軽装で気ままに旅をしています。片手に花を持ち、自由を楽しんでいるよう。
しかし、青年の進む先には崖があります。足元で犬が吠えて警告していますが、青年は気にしていない様子です。
そんな絵柄からは、自由と同時に「この先どうなるか分からない」という不明瞭な未来も読み取れます。それでも「なんとかなる」と楽観的に構えているのが、このカードの示す世界観です。
正位置の意味
正位置の「愚者」は、冒険や新しい始まりのサインです。
束縛から解放されて、自由に動くことができます。自分の直感を信じて進むと、楽しいことが起こりそうです。
【正位置のキーワード】
自由、楽天的、天真爛漫、身軽、自信、大胆、旅の始まり、我が道を行く
逆位置の意味
「愚者」の逆位置は、「目指すべき方向性が見つからない」と解釈できます。
「無計画」「無責任」という意味もあり、突拍子もない行動を取りやすい時期です。動けば動くほど、トラブルに見舞われやすくなるでしょう。
このカードが出たら、計画性を持って物事へ取り組むことが大切です。
【逆位置のキーワード】
無知、軽率、無計画、無責任、無配慮、鈍感、空回り、やる気が出ない
絵柄・シンボルから読み解く「愚者」の意味
タロットの絵柄にはたくさんのシンボルが散りばめられています。ここでは「愚者」のカードに隠されたシンボルのメッセージを紹介します。
(1)朝顔の服
「愚者」のカードには、朝顔の服を着た少年が描かれています。この朝顔の柄が表すのは、幼児期やあどけなさです。未熟ということもできますが、その分自由ということもできるでしょう。
(2)白い太陽
カードの左側に描かれた白い太陽は、純粋さやエネルギーの象徴です。天真爛漫であることや素直な気持ちを表します。
(3)黄色い空
「愚者」のカードでは、空が黄色く描かれています。この黄色い空には、繁栄などの前向きな意味合いがあります。希望を感じられるシンボルといえるでしょう。
(4)崖
カードの中で、少年は崖に向かって進んでいます。この崖は、リスクの象徴。自由に行動できる少年ですが、一歩間違えば転落する可能性もあるのです。
(5)犬
カードの左下に描かれた犬は、崖へ向かっていく少年に危険を知らせています。この犬のように本能や直感に従えば、危険を回避できるという暗示です。
他のタロットカードとの関係から読み解く「愚者」の意味
タロットカードは前後のカードと深い関わりがあり、お互いに影響を及ぼし合います。そのカード同士の関係性を読み解くことで、より深く意味を理解できるでしょう。
ここでは、0番「愚者」の意味を、21番「世界」・1番「魔術師」との関係から考察します。
21番「世界」
21番「世界」のタロットは、完成・完全を表すカード。紆余曲折ありながらも無事に1つの旅を終え、世界が完成するのです。
その後はまた0番の「愚者」に戻ることから、新たな旅の始まりと解釈できます。
1番「魔術師」
1番「魔術師」のタロットは、創造性や才能を表すカードです。
0番「愚者」の段階ではまだ夢を見ているだけでしたが、そこから準備が整って確かな一歩を踏み出す……といったストーリーを読み取れます。
▶次のページでは、タロットカード「愚者」が表す恋愛運と相手の気持ちについて解説します。