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ココは日本!?!? 池袋の「友誼食府」があまりにも“リアル中国”だった話

【特集】夏とおでかけと、いやし時間。

マイナビウーマン編集部

新型コロナウイルスが流行しだして早2年。コロナ前は毎年夏休みを利用して海外旅行に出向いていた私ですが、今はそうもいかなくなりました。さらにこの2年間、抑制され続けたことで海外旅行欲は増すばかり。

ああ、海外に行きたい……外国の空気を吸いたい……。

そんなある日、台湾出身の友人から「池袋に面白いスポットあるから行ってみない? きっと海外旅行欲も満たされるはず」というお誘いが。海外に飢えた私は、半信半疑で誘いに乗ってみることにしました。

え、ここ日本? 多国語が飛び交う「友誼食府」

当日、池袋駅に集合した私たちは、北口方面に向かって歩くことに。半信半疑と言いながらも刺激に飢えた私は、「一体どんな場所に連れて行かれるのだろう!?!?」と内心かなりワクワクしていました。

「ここだよ」。その言葉と共に周りを見渡すも、あるのは雑居ビル。このビルに一体なにがあるというのでしょうか? 疑いつつ、中に入ってみると……。

な、なんだここは……!?!?!?!? 匂いと空気が日本とは違うし、何より飛び交う言語が多国籍。え、ここ日本ですか?

台湾出身の友人に連れてこられた、ここ「友誼食府」は、池袋からほど近い雑居ビル内に位置し、中国さながらの料理や空間を楽しめると話題のフードコートだったのです。フードコート内には5つの店舗が入っており、香港・上海・東北・四川・台湾の料理を味わうことができます。

初見殺しの難解な注文方法

到着したのは11時。お昼時とはいえ、まだ早めではあるこの時間で満席の盛況ぶり。そしてお客さんも外国人多し……。もちろん店員さんも中国人なので、異国感がすごい。こんなところがあったとは。さすがディープな街・池袋です。

やはり台湾出身。台湾料理のお店が気になるようです

さっそく注文しようと思うも、買い方が分からない……。店員さんに話しかけるのもなんか勇気いる……。海外さながらの緊張感が走ります。とはいえ、私は一人じゃない。友人が中国語で聞いてくれたので、事なきを得ました(ズルい)。

そして、教えてもらった注文方法はこちら

  1. それぞれのブースで商品を注文
  2. カードと値段が書かれた紙を渡される
  3. 入口側のレジで会計
  4. 会計後、カードを店舗に渡す

値段が書かれた紙と、注文内容が打ち込まれた(?)カード

フードコート内には注文方法の説明はないので、初回はかなりスリリングかも! この何も分からない感じが、また海外旅行を彷彿とさせてワクワク感が募りました。

そして、注文した料理が完成したら、店員さんが料理名を言って呼んでくれるのですが、いかんせん料理名が分からない。聞きなれない名前のため、呼ばれていても気づきづらいので、注意が必要です!

臭豆腐はやっぱり臭いけど、地元の人には大人気!

しばらく経って、注文した料理が到着……。せっかくなので、日本の中華料理店でもあまり見ることがない料理を注文してみました(友人チョイス)。

色々頼みましたが、友人の激推し、かつ他のお店ではなかなか食べることのできない代物・台湾臭豆腐がこの日の私のメインディッシュとなります。

台湾には4回ほど行ったことがあるのですが、いつも避けてきたこの料理。その名の通り、臭いが強烈すぎて食べたいと思ったことすらなかった一品です。

でもせっかくなので、挑戦してみることに……。そのまま食べてもいいそうですが、添えてある漬物を豆腐の中に入れて食べるのがおすすめなのだとか。さっそくその方法で食べてみることに。一口かじっての感想。

「味は普通の厚揚げかも……や、でも臭すぎるっ!!! あぁ!!!!!」。

もちろん日本人でも臭豆腐が好きな人はいると思いますが、私は1つで満足してしまいました。確かに臭豆腐自体の味は癖がなくおいしい厚揚げなのですが、かかっている汁の強烈な臭いが鼻を刺激してきて、味まで臭く感じる(※個人の意見です)。しかも飲みこんでもずっと口の中に臭いが残る。私にはまだまだ修業が足りないことを思い知らされました。

友人曰く、「私は台湾に帰ったら、この倍以上の量を一人で食べるよ」とのこと。信じられません。でも台湾出身の人でも臭豆腐が苦手な人も割といるそう。日本の納豆的なポジションなのでしょうか。

さらに驚きだったのが、途中となりの席に座った台湾出身の女性が、わざわざこの臭豆腐を食べに富山からやってきたと言っていたこと! 日本で臭豆腐を食べられるお店が少ないらしく、ここ「友誼食府」にある台湾料理屋は、実際に台湾にもあるお店なので、本場の味を楽しめるのだとか。その方の話を聞いて(友人が通訳してくれた)、「本当に人気料理なの?」と疑いの目を向けていた臭豆腐の人気さを知ることになったのでした。

「大腸包小腸」。ソーセージとお餅のようなものにきなこをまぶして食べます

その後私は、口の中に残る臭豆腐の残り香をかき消すように他の料理を爆食。どれも初めて食べるものばかりでしたが、すごくおいしくて(臭豆腐以外※個人差があります)異国気分を堪能できました!

眺めるだけでも楽しいスーパー「友誼商店」

ドリアンのにおいが店内を異国へ導く要因に……

すでに中国に行った気持ちで満足気な私たちでしたが、友誼食府の隣には、「友誼商店」というスーパーが併設されています。ここもまた面白い!!! 日本のスーパーでは見たことのない商品がずらりと陳列されており、眺めているだけでも海外気分を満喫できますよ。

私は記念にジャスミンティーとタピオカミルクティー缶、バナナミルク缶を購入して帰りました(全て安パイ)。

今回、台湾出身の友人に連れられて行った「友誼食府」でしたが、あまりの異国具合にまるで海外に行ったような満足感を味わえました! 私のように海外旅行に飢えている人、刺激を求めている人にはぴったりなスポットです。夏の海外旅行の代わりに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

(取材・文:あっさん/マイナビウーマン編集部)

※この記事は2022年07月07日に公開されたものです

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