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マネーリテラシーが高い人が積極的に始めている資産運用とは

日本人のマネー(金融)リテラシー向上を目的に、日頃セミナー講師業も行っている筆者ですが、最近興味深い資料を見つけました。マネーリテラシーの高い人と低い人で、長期運用に選択する金融商品に差があるという調査結果です。
今回は筆者と同じマネーリテラシー向上を目標にしている(はず)の本サイト読者の皆さんへ、調査結果と長期運用のポイントをご説明しましょう。

マネーリテラシーが高い人ってどんな人?

マネーリテラシーが高い人については、これと決まった定義が無いので筆者の独断になりますが、「貨幣価値の最低限の知識を持ち、感情に流されずに、お金の管理ができる人」でしょう。
筆者のもとを訪れるのは多くが投資初心者ですが、投資経験がないからといって、リテラシーが低いとは限りません。また逆に投資経験が10年以上ある方でも、ずいぶんとリテラシーの低い方も見てきました。

本題の調査についてみてみましょう。関西大学ソシオネットワーク戦略研究機構構(The Research Institute for Socionetwork Strategies:以下 RISS)が、一般の人々5370人から回答を得、「日本人の投資行動調査」を発表しました(2019年4月19日発表)。
それによると、金融知識がある人ほど、長期投資において投資信託の保有に積極的であることがわかりました。

同調査では、「インフレーション」「分散投資」にまつわるクイズと、「長期投資に最も向く資産は?」の問いを並行して行い、その結果をまとめています。
結果はクイズの正解率が、高い人(マネーリテラシーが高い人)と低い人(マネーリテラシーが低い人)では、長期投資に向く商品の回答に歴然とした差がありました。

日本人の投資行動調査


図:RISS「日本人の投資行動調査」(2019年4月)より引用

リテラシーの低い人ほど、長期運用に向くのが「現金・預金」だと回答しているのに対して、リテラシーの高い人は「投資信託」と回答しています。この傾向から、長期にわたる運用期間においてインフレーションのリスクを、リテラシーの低い人は理解していないと読み取れます。

貯蓄と投資信託、どっちがトク?

※この記事は2020年09月11日に公開されたものです

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