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投資におけるポートフォリオの重要性とは?ポートフォリオの組み方や作り方を紹介!

投資は資産を増やしていくための有効な手段ですが、方法を間違えれば、背負うリスクも大きくなります。現代社会においては、投資による資産運用を始める方もいるでしょう。投資を始めている方の中でも初心者の方にとっては、リスクを軽減するためにも適切な分散投資の方法を知っておくことが重要になります。

ここでは投資の目的や期間をもとに、金融商品をどのように組み合わせれば良いかといった「投資のポートフォリオ」について、その必要性や組み方を解説していきます。

投資におけるポートフォリオ

まずは、投資におけるポートフォリオの意味と目的についてご説明します。

ポートフォリオとは?

ポートフォリオという言葉には、もともと「書類入れ」という意味がありますが、投資におけるポートフォリオとは、投資の目的や期間等を用いて計算した資産配分比率に合わせて、選択した具体的な金融商品の内訳のことを指します。画一的ではなく、個人が自らのライフスタイルに合った資産運用をしていくための、分散投資の内容であると言えます。

ポートフォリオの目的

投資にはさまざまな種類があり、目的や方法によって、必要となる資金や目標金額は異なりますが、どれを選択したとしても、大なり小なりリスクは伴います。そのために、1種類の金融商品にのみ投資を行うのでなく、複数の商品を選び、分散投資をすることにより、リスクをできるだけ回避する必要があります。よりリスクを回避し、うまく資産運用をしていくために、どの商品をどういった割合で組み合わせるかということを考えるポートフォリオを組まなければなりません。

投資におけるポートフォリオの組み方

次は実際の組み方について確認していきましょう。組み方には単なる金融商品の種類だけでなく、その商品を選択した目的や投資、目標金額、投資期間、全体から見た比率など細かな設定が必要になってきます。

投資の目的から投資金額と目標金額を決める

投資金額や目標金額の設定は具体的な金融商品の選択にも影響するため、慎重に検討する必要があります。しかし、金額設定の前に確認しておきたいのが投資の目的です。たとえば、「株って儲かるらしいよ」と聞いて、ただなんとなく始めたというだけでは、どこを着地点にすれば良いのか、どのぐらい資産を投資に回せるのかもわからず、漠然としすぎています。そのため、投資の目的が単なるギャンブル的な発想であるのか、また結婚資金や子どもの教育資金、老後の生活資金であるのか、もしくは資産のリスク分散であるのかなど、明確にしておきましょう。

目的がはっきりと見えてきたら、おおよそ半年から1年分くらいの生活資金を確保し、なおかつ数年のうちに必要になるであろう臨時資金も除外したうえで、どのぐらいの資産を投資に回せるのか計算し、投資目的に応じて目標金額を設定しましょう。

期間を明確にする

投資目的もそうですが、目標金額を達成するための投資期間も曖昧なままでは、なかなか資産は増やせません。投資目的とともに、結婚やマイホーム購入、老後生活などさまざまなライフイベントに合わせて、その都度目標が達成できるよう、期間を設定していくと良いでしょう。なお、投資目的が単なるギャンブル的な要素である場合も、期間を明確にしておかなければ、資産は底をついてしまいます。

年間の目標金額を計算する

目標金額と期間が決まれば、次に短期目標として、1年間でどの程度増やす必要があるのか、また増やせるのかを計算します。投資期間が5年であれ10年であれ、たいていの金融商品のリターンやリスクは年ごとに表記されているため、1年単位で考えるほうが計画を立てやすいと言えます。

目標をもとに金融商品を決める

1年間に必要なリターンがどのくらいであるかがわかったら、それをもとに各資産の比率を決めて、具体的な金融商品を選択していきましょう。ここで言う資産とは国内株式・外国株式・国内債券・外国債券・不動産・現金などの資産分類のことです。

なお、長期的な運用の場合、その都度、投資市場の動向を見ながらではなく、あらかじめ資産構成割合を決めておいたほうが、良い運用結果が出るとされています。このことから国民年金積立の運用を行っているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)では公的年金運用に関する基本的なポートフォリオを設定し、2020年は、主要4資産の国内債券・外国債券・国内株式・外国株式の割合がそれぞれ25%という結果になっています。

どういった割合が適切であるかは投資する目的や本人の年代などにより異なりますが、このようにあらかじめ資産構成割合を決めておくことは、長期運用の結果を出すにあたり、大切なことのひとつであると言えます。

※この記事は2020年09月08日に公開されたものです

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