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迫力のデザイン! 図書館・美術館・博物館融合の「角川武蔵野ミュージアム」外観が公開

マイナビウーマン編集部

角川文化振興財団が手がける、建築物の外観が公開されました。

角川文化振興財団は、6月6日にプレオープンする「角川武蔵野ミュージアム」の外観写真を公開しました。

2020年6月6日、埼玉県所沢市内にプレオープンを予定している、図書館と美術館と博物館が融合する「角川武蔵野ミュージアム」。今回の外観写真は、KADOKAWAと埼玉県所沢市が共同で進めるプロジェクト「COOL JAPAN FOREST構想」の拠点施設となる「ところざわサクラタウン」(2020年7月17日オープン)で公開されています。

「角川武蔵野ミュージアム」

高さ30メートル! 巨大な岩のデザイン

同ミュージアムは、世界的建築家の隈研吾氏が、自身が設計に携わった「国立競技場」と同時期にデザインした文化複合施設であり、隈建築の中でも特に異彩を放つ存在。多面体の岩デザインは、大地から隆起した建築物のようなダイナミックな存在感を発し、見るものを圧倒します。

隈氏による、“20世紀の建築はコンクリートと鉄という大量生産素材の時代だったが、これからの建築は物質というものをもう一度取り戻すべきだ”との考えから、人間の心に響く“木と石”という2つの素材にこだわりました。「国立競技場」を“木”の代表とすれば、“石”の代表が「角川武蔵野ミュージアム」なのです。

1200tの莫大な量の石を使用

また、外壁は、1つ50kg~70kgの花崗岩を約20,000枚使用。石は中国・山東省の山奥から切り出し、中国の南にある福建省厦門という町まで運び、そこで加工して船で運搬しました。石の総量は約6,000㎡。重さにすると約1,200t。10tトラックで120台分という莫大な量の石です。

「ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム ダンディ」 ⓒRoss Fraser McLean

近年、隈氏が設計した石の建築に、イギリス最大の美術館「ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム」のスコットランド分館「ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム ダンディ」があります。

川に大きくせり出す石の美術館で、スコットランドの文化再生の核にもなっています。「角川武蔵野ミュージアム」は、この「ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム ダンディ」で実現したアイデアを大きくスケールアップしたものです。

太陽光によって刻々と変容する「有角建築」

隈氏は、石の荒い肌をむき出しにして、たくさんの角を作りながら組み合わせていくという、かつてない特別な石のディテールを「角川武蔵野ミュージアム」で作りあげました。館長の松岡正剛氏はこれを「多角形」ではなく「有角建築」であると称しました。

その複雑な凹凸は、一日の様々な時間軸の中でも太陽光が外壁を照らす角度によって、ミュージアムに千変万化の様相をもたらします。一枚一枚肌合いも色合いも違う岩肌が、ときには魚の鱗のようにきらめき、ときには恐竜の皮膚のようにざらつきます。

光と影によって刻々と変容する光景は、まるで自然のプロジェクションマッピングを見ているかのようで、要チェックです。

「角川武蔵野ミュージアム」概要

“美術・博物・図書をまぜまぜ”にする、前人未到のプロジェクト。イマジネーションを連想させながら、リアルとバーチャルを行き来する複合文化ミュージアムです。

運営の柱となるのは、館長である編集工学者の松岡正剛氏、博物学者の荒俣宏氏、芸術学・美術教育の研究者である神野真吾氏、建築家の隈研吾氏。この体制のもと、意欲的で革新的なスタッフが新しいミュージアムの創設に尽力します。

「ところざわサクラタウン」概要

KADOKAWAと埼玉県所沢市が共同で進める「COOL JAPAN FOREST構想」の拠点施設。「角川武蔵野ミュージアム」のほか、書籍製造・物流工場やKADOKAWAの新オフィス、イベントスペース(「ジャパンパビリオン」、「千人テラス」)、体験型ホテル(「EJアニメホテル」)、ショップ(「ダ・ヴィンチストア」)、レストラン(「角川食堂」)、商業施設などを建設。2020年7月オープンの予定です。

「角川武蔵野ミュージアム」公式サイト

 

(マイナビウーマン編集部)

※この記事は2020年03月02日に公開されたものです

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