何事にも動じない人の特徴とは? 強い心を持つための方法
職場において、ミスやトラブルが起きたとき、落ち着きがあって動じない人がいると助かりますよね。自分も慌てずに、常に冷静な判断ができるようになりたいと思うことはありませんか? この記事では、何事にも動じない人の特徴と、動じない人になる方法について、心理カウンセラーの小日向るり子さんに解説してもらいました。
職場やプライベートで予測しなかったことが起きたときに慌ててしまう癖はありませんか?
物事に動じず冷静に判断して対処できている人を見ると、うらやましいと思うと同時に「自分もあんな風になりたい」と思うのではないでしょうか。
今回は、何事にも動じない人の心理的特徴を分析するとともに、「動じない人」になるためのアドバイスをお届けしたいと思います。
動じない人の特徴とは?
それではまず、物事に動じない人の特徴を挙げていきたいと思います。
(1)理念がある
動じない人には理念があります。
理念は目的とは異なります。
目的とは「お金持ちになる」や「素敵な男性と結婚する」といったように欲求や欲望に基づく目的地ですが、理念とは私利私欲関係なく『物事はこうであるべきだ』という自分の中の正義です。
たとえば、お笑い芸人が「売れてお金持ちになりたい」というのは目的ですが、「世界中のひとりでも多くの人に笑いを届けたい」というのは理念です。
現代は欲望を刺激するものであふれています。
しかし、理念には私利私欲が関係ないため、そうした欲望に絡むさまざまな出来事を意に介しません。
その結果、物事に対して冷静に対処することができるのです。
(2)選択肢が多い
「動じない人」と聞くとどっしりと構えた頑固な人を想像する人も多いと思いますが、それは外から見た姿で、心の中はとても柔軟でたくさんの選択肢を持っています。
人は選択肢が少ないとその選択がうまくいかないときに動揺してしまうものです。
選択肢は多ければ多いほど、心の余裕につながります。
(3)同感しない
動じない人は、まわり起きた出来事や他人の感情に同感しません。
「同感」とは、「私も同じ意見だ」と外部の空気感や感情を自分の中に取り込んでしまうことですが、そうすると自分自身が乱されて右往左往してしまうものです。
同感しない人、と聞くと冷たい人をイメージしてしまうかもしれませんが、動じない人は、同感はしませんが共感はできます。
「共感」とは環境や他人の感情に寄り添うこと。
「共感はするけど同感はしない」姿勢が動じない人を作ります。
(4)自己受容ができている
自己受容とは、自分はどういったパーソナリティであるかということをしっかり把握できているということ。
自己分析ができていると、「こういう状況になったら自分はこう動くだろう」ということが予めわかるため動じないのです。
(5)自己一致ができている
これは(4)の自己受容の先にあるもので、自分のパーソナリティを受け入れたうえで、それと現実の自分に矛盾がない状態のことをいいます。
したがって、身の丈に合わないことをしたり、エネルギーを持て余したりすることがありません。
心のバランスが取れているので、何かが起こったときでも崩れないのです。
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