パサパサヘアは女を下げる! カラーやパーマで傷んだ髪のお手入れ方法
春〜初夏はおしゃれをするのが楽しい季節。服やメイクだけでなく、髪のおしゃれを楽しむ女性も多いのでは? でも、ひんぱんにカラーリングしたり、パーマをかけたりしていると、髪の毛が傷む原因に……。そこで今回はカラーリングやパーマで傷んだ髪のお手入れ方法を、毛髪診断士の齊藤あき先生に伺いました。
カラーリングやパーマで髪の毛が傷む原因は?
「カラーリングやパーマでは一剤(アルカリ性)と二剤(酸性)の2種類の薬剤を使います。一剤が髪内部にあるたんぱく質の繊維・シスチンを切断した結果、髪そのものは本来の弱酸性からアルカリ性に傾き、髪表面を覆ううろこ状の組織・キューティクルが開きやすくなるんです」と齊藤先生。
キューティクルが開いて膨張すると、髪内部のたんぱく質や水分が流出しやすくなります。その状態が進行すると、髪はパサつきやすくなったり、切れやすくなったりなど、ダメージを受けることに。
「カラーリングやパーマは定着するのに2〜3日かかります。意外と知られていませんが、もちをよくしたい人、髪の毛の傷みを軽減したい人は、施術後1週間程度はとくにていねいなケアが欠かせません。施術直後は髪の毛が傷みやすいですし、色も落ちやすいんです」
髪内部の色素やカラーリング・パーマ剤の成分が逃げないよう、とくに施術後1週間程度は、トリートメントできちんとケアをしましょう、と齊藤先生は話します。
トリートメント前のシャンプーケアから詳しく聞いてみました。
「施術当日は気になるかもしれませんが、シャンプーは我慢したほうがいいです。キューティクルが開いた状態になっているため、色素や成分が外に流れ出やすい状態になっています。また、シャンプー時には熱湯ではなく、なるべくぬるめのお湯を使って、髪をゴシゴシこすらないよう注意して、頭皮だけを洗うくらいの感覚で、髪をやさしく扱ってください」
硫酸系などの洗浄力の強いシャンプーは控え、アミノ酸系などの洗浄力の弱いものを使って、髪を保護することも大事なのだとか。
「一番大事な工程ともいえるトリートメントは、ドライヤー時につけるだけではなく、バスタイム中にもつけましょう。シャワーキャップをして5〜10分程度放置して、髪の毛内部にまでトリートメントを浸透させてください。カラーリングやパーマをかけた後は、髪内部がスカスカになって傷みやすくなっているので、栄養を入れてあげることが大事なんです」
さらに「お酢」を使った裏ワザも教えていただきました。お酢なら冷蔵庫に入っている人も多いはず。
「アルカリ性になった髪の毛をもともとの弱酸性に戻すために、シャンプー後は大さじ1杯程度のお酢を入れたぬるま湯に、髪の毛を浸すといいですよ。キューティクルがキュッと締まりますし、髪の毛が弱酸性に戻っていきます」
傷んだ髪ではせっかくのおしゃれもキマりません! しっかりケアして春ファッションを楽しみましょう♪
(池田園子)
※この記事は2015年05月13日に公開されたものです