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恋愛に向いてない人必見! 恋愛不適合者の恋模様を観察できるドラマ『デート~恋とはどんなものかしら~』

ハートこんにちは。テレビレビュアーの光里です。

今年に入ってから放送されている『デート~恋とはどんなものかしら~』(2015年1月19日~3月23日放送)。最初、「月9」、「杏ちゃん」、「長谷川博己さん」というキーワードだけで、勝手にナウでヤングなラブストーリーだと思い込んで、「お口に合うのか疑問……」なんて思っていたのですが、蓋を開けてみたらラブストーリーらしからぬラブストーリーで、とってもおもしろかったのでご紹介します!

●恋愛不適合な男女によるラブストーリー

理系で合理的ではない事柄が苦手な依子(杏)は、今まで恋愛すらしたことがなかったけれど、30歳を目前に父から勧められたこともあり、「結婚」だけを目的に婚活することに。一方、巧(長谷川博己)は「高等遊民」と称して働かず、一緒に生活する母に寄生するニートだったけれど、幼なじみの勧めと母の体調がすぐれず、万が一母がいなくなったときに寄生できる人を見つけるため、婚活することに。そして、登録した結婚相談所で2人が出会ったことからはじまる物語。
「好きではないけど、結婚は契約だからOK!」という考えがお互い一致している恋愛不適合な依子と巧。けれど、回が進むごとに、お互い気になる存在になっているような……。
「恋愛不適合な2人が、ちゃんと恋ができるかどうか」そんなところがラストまでの見どころだと思います。

●出てくる登場人物のどこかに共感できる!?

依子はゴリゴリの理系女子で何事も努力すれば解決すると思っている一方、巧はバリバリの文系男子で努力は無駄と思っているキャラクター。真逆な2人だけれど、依子は合理的なものを求めているため、巧は交わることを諦めたため、どちらも人とのコミュニケーションが苦手。2人のキャラクターは極端な例だとは思うのですが、人付き合いにおいてつまずいてしまうことが多い私は、どちらの考え方にも共感!

あと、脇役の佳織(巧の幼なじみ)が、巧を子どものころから好きだったのに、自分の気持ちは言えず「巧が幸せなら自分も幸せ」なんてスタンスとか、鷲尾(依子の父の剣道仲間)がイケメン爽やか青年だけど、依子を想うあまりグイグイいきすぎて空回ってしまったり……。主役の2人以外の登場人物たちも、どこか「わかるなー」と思うところがあるので、言動に頷きながら見てしまうところも多い気がします。

●キャラクターのコミカルなシーンが魅力!

このドラマに惹かれたきっかけって、実は杏ちゃんが演じていた依子の変顔でした。「上目づかい」と「アヒル口」が男性からモテる仕草だと知った依子が、巧との初デートで披露するシーンがあるのですが、どう考えても口を尖らせてにらみつけてる変顔にしか見えなくて……(笑)!
ほかにも巧のニートに似つかわしくないうますぎるダンスシーンや、『リーガルハイ』の古美門先生ばりにまくし立てる(脚本を書いているのが、『リーガルハイ』と同じ古沢良太さんなのです)シーンとか笑えます!
それ以外にもコミカルなシーンがたっぷりあるので、自分に刺さるものを探してみてください!

ちなみに、依子が亡き母と妄想で会話するシーンが時折登場するのですが、そのやりとりで、依子自身が恋愛においてコンプレックスに感じていることをチクリチクリと母から言われるシーンが印象的。依子のコンプレックスなはずなのに、私自身も「はは、笑えない……」というときも。いやはや、恋愛って難しい!!

それからどうでもいいですが、『俺のダンディズム』を紹介したときにも書いた「ピカデリー梅田」(『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』に登場するキャラクター)こと菅登未男さんがこのドラマでも登場しておりました。お元気そうでなにより!

<プロフィール>
光里(ひかり)/テレビレビュアー。といいつつ、ドラマ、バラエティ番組以外に映画もウォッチングし、新旧問わずおもしろい作品を探し続けているライター。幼稚園児ながら、『にこにこぷん』よりも『夕やけニャンニャン』のほうが好きだった過去を持つ、アラサー女子。

※この記事は2015年03月30日に公開されたものです

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