【体験レポ】大人も子どもも楽しめる体感型アートがおもしろい! 「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」に行ってきた
デジタルにまつわるシステムやものづくりをしていることで話題の集団「チームラボ」が世界で高い評価を得たデジタルアートと子どもたちを楽しませる「学ぶ!未来の遊園地」プロジェクトの作品を集結させた企画展「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」が東京・お台場にある日本科学未来館で開催中です。来場した人も参加できる展示があるとのことで、開催前から興味津々だったのですが、実際体験したその模様をレポートします!
人との関係性を変えるアート体験って?
まずは「踊る!アート展」。作品を体験することで、まわりの人との関係性を変える可能性も秘めているというチームラボのメディアアート。特に印象に残っているアートは「花と人、コントロールできないけれども共に生きる、そして永久に-Tokyo」というもの。
床には数々の花が咲く映像が映し出され、1時間で四季の花を楽しめるのですが、なんと人の動作によって、花が散ったり咲いたりという鑑賞者が参加することで成り立つ作品。この“花が散り、枯れ、再び生まれてくる”映像がとても幻想的でキレイ!! 桜や花火を愛でるように誰かと一緒にその美しさを語りたくなるもの。それだけでなく、動きまわったり、立ち止まってみたり……自分の動きで変化する花の様子を誰かと思わず共有したくなるものなんです!
ちなみに、この作品を見ているとき、同行者と一緒に花を散らすためにその場で足踏みしていたら、スタッフの方に「あまり意味のない動きです(苦笑)」と言われ、お互い笑い合いましたが、こういう思わぬコミュニケーションが生まれるのもこの作品ならでは。仲がいい人と行くのももちろん楽しいと思いますが、もしかしたらこれから仲良くしたいと思っている人と行けば、話すきっかけができて、今までの関係性が変わるアートなのかも!?
これ以外も「花と屍 剥落 十二幅対」や「Nirvana」など、映像を中心に見ているだけで圧巻なアート作品がたっぷり! 直接触れてほしいものばかりです!!
子どもだけでなく大人も楽しめる“未来の遊園地”!
会場は「踊る!アート展」のエリアを抜けると、「学ぶ!未来の遊園地」に。ここのエリアは、子どもが手や体を使って遊ぶことを中心に作られた作品がズラリ! だからと言って侮るなかれ。大人が参加してもワクワクするものばかりです。
特におもしろかったのが、「お絵かき水族館」。クラゲやサメ、フグなど魚の輪郭だけ描かれた紙の中から好きなものを選んで、クレヨンを使って自分の好きなデザインに仕上げます。出来上がったものを係の人にスキャンしてもらうと、水族館を模した巨大な映像の中に、自分の描いた魚が泳ぎ出します!
魚の特徴をつかんだ泳ぎ方をするので、ゆったり動くものもいれば、素早いものも! 私はタツノオトシゴを選んだのですが、のーんびりマイペースに泳いでいました(笑)。また、消えたと思っても再び登場したり、動きがつかめないので見ていて飽きません! 画面の魚にタッチすると逃げてしまったり、ランダムに登場するエサ袋にタッチすると魚が寄ってきたり、さまざまな仕掛けがあるところも◎!
ほかにも、同様の仕掛けが楽しめる「3D お絵かきタウン」や積み木を置く位置によって、道路や線路が現れる「つながる!積み木列車」などの作品が。どれも大人が楽しめるものばかりなので、お子さんがいる人はもちろん、大人同士で行くのもオススメです。
展示作品は全部で15点。会期は、2015年3月1日まで。ちなみに、12月17日〜25日は、クリスマスイベントとして、サンタクロースの絵を描くことで、目の前にある街(映像)に描いたサンタクロースが登場する「お絵かきクリスマス」や手をかざすだけで写真撮影ができるチームラボカメラにクリスマス限定のスペシャルエフェクトがついた「チームラボカメラVer.クリスマス」などの特別企画も! ひとりでも楽しいけど、彼や友だち、家族など誰かと行ったほうがもっと楽しめる企画展。この冬、ユニークな場所で思い出づくりをしたい人にはぜひ訪れてほしいスポットです!
「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」
http://odoru.team-lab.net/
日本科学未来館のクリスマスイベント
http://www.miraikan.jst.go.jp/event/1411261317682.html
(戸川光里)
※この記事は2014年12月13日に公開されたものです