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ラッコが貝を割るときに使う石、どこにしまうか知ってる?「体にあるポケット」

「ラッコ」のイメージと言えば、やっぱり水の上で仰向けになって、エサを食べる姿ですよね。お腹の上で石を使って貝などを叩き割る様子を、見たことがある人もきっと多いはず。でも、あの石は一体どこから出てくるのでしょうか?今回は、その秘密についてご紹介します!

ラッコの石には、こだわりがある

ご存知の通り、ラッコの食事タイムには、「石」という道具が欠かせません。というのも、好物の貝を食べるためには、石で硬い貝の殻を叩き割らなくてはいけないからです。そしてこの石は、食事のたびに貝と一緒に適当に調達しているわけではありません。

実は、ラッコたちはそれぞれ、自分が持っている石に、並々ならぬこだわりを持っています。というのも、一度気に入った1つの石を、長い間ずっと使い続ける習性があるからです。時には、お気に入りの石を仲間のラッコに自慢することもあると言います。

使い終わったら、きちんとしまっている

ラッコはみんな、貝を割るための自分専用の石を持っています。そのこだわりはさながら、料理人の「マイ包丁」のようですね。そして、ラッコも料理人と同じように、調理?に使う大事な石は、使い終わったら必ずきちんとしまっています。

そして次に貝を割るときに、再び取り出して使い始めるのです。ちなみに、お気に入りの石をなくしたラッコは、食事もとらなくなるほど落ち込んでしまうのだとか。「包丁はコックの命」と言われるように、ラッコにとって石はそれだけ大切な存在なんでしょうね。

ラッコの体には「ポケット」がある

石をしまうと言っても、基本的に海の上で生活するラッコですから、「一体どこに……?」と不思議に思った人もいるでしょう。その答えはズバリ、体にある「ポケット」です。実は、ラッコの脇の下には皮膚のたるんだところがあり、それをポケットとして使っています。

このポケットはかなり便利で、持ちきれなくなったり食べきれなくなったりした貝や、ガラクタなどの遊び道具を入れておくことも。ちなみに、ラッコによっては陸地に石を置きに行くこともありますが、その場合も、置き場所はきちんと決まっているそうです。

まとめ

ラッコは、霊長類を除けば、ほ乳類の中で唯一「石」という道具を使う珍しい動物です。水族館などで生のラッコを見る機会があれば、ぜひ石をポケットから出し入れするところにも注目してみてくださいね!

※この記事は2014年10月31日に公開されたものです

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