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はじめは「白」ではなかった!「白バイ」あるある

テレビのマラソンや駅伝中継でもおなじみの白バイ。その姿に、子ども時代憧れを抱いていたという男子もいるかもしれません。しかし高速道路や街中で見かけると、一瞬ドキッとさせられる存在でもあります。今回は、そんな「白バイ」の歴史に迫ってみたいと思います。

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まずは白バイについて確認

言わずと知れた白バイですが、あらためて確認しておくと「警察が交通取り締まり業務に使用する白塗りのオートバイ」のことを言います。主に大型自動二輪が使用されていて、その装備には交通取り締まりに必要な装備が一通り装備されているのが特徴です。

そして、白バイは警察だけが使用しているわけではありません。陸上自衛隊の警務隊も白バイを保有していて、交通統制や車両誘導などを行うこともあります。また、皇族や皇居などの警護を担当する皇宮護衛官にも白バイ隊員が存在しています。

はじめは「白」ではなかった!

そもそも白バイは、大正7年に導入された交通取り締まり用の自動二輪車がはじまり。導入された理由は、やはり自動車のスピードなどを取り締まるためでした。

明治時代に自動車が入ってきて以来、交通事故による死亡事故などが増えてきたため、取り締まりの必要が出てきました。そこで誕生したのが、機動力の高い二輪車による取り締まり。当時は白ではなく赤い車体だったことから「赤バイ」と呼ばれていました。

黒やグレーの車が主流だった当時、赤のオートバイはとても派手な存在だったことでしょう。しかし年月の経過とともにカラフルな塗装を施した車が増えてきたため、赤の色が目立たなくなってしまうという状況に。また、ヨーロッパでは白い車体が定番ということもあり、昭和11年に車体の色を赤から白に変更。

それ以降「白バイ」として定着したというわけです。

白バイ隊員になりたい……?

白いバイクをのりこなす隊員に憧れたことがある人もいるのではないでしょうか? しかし警察官が白バイ隊員になりたいと思っても、そう簡単になれるわけではありません。

まず当然ですが、警察官になっていることが大前提。さらに大型自動二輪の免許も取得しなければいけません。そして警察官としての仕事をこなしていく中で、実績を上げ、上司からの推薦があって、初めて白バイ隊員の養成所で訓練を受けることができます。

そしてその修了試験を合格すれば、やっと隊員に! ……と思いたいところですが、実際に配属されるまで数年待たされるケースもあるとか。また、修了試験に不合格となると、元の部署に戻されてしまうこともあります。なんとも厳しい世界ですね……。

情熱を持ち続けることも、白バイ隊員になるには大事なことかもしれません。

近年では女性の活躍も見られる白バイ隊員。大型のオートバイを乗りこなす姿は、男女を問わずカッコイイ! という憧れの気持ちを呼び起こすのかもしれませんね。

※この記事は2014年10月30日に公開されたものです

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