話を聞く技術―「助言は質問形式で」「解決策をすぐ言わない」
職場で嫌なことがあった時やトラブってしまった時、同僚、または先輩や上司に相談することが多いですよね。どちらかというと相談受付役に回ることもあるかもしれません。そういう時に面倒がらずに話を聞いておけば、社内の雰囲気も理解でき、仕事の幅も広がります。
でも話を聞くのって、実は技術が必要なのです。この人に相談しようと思ってもらえるような聴き方のステップと、愚痴や不満を上手にサバくポイントをご紹介しましょう。
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●うなずきすぎない
アクティブリスニングの基本として、視線や相づちはよく言われることですね。でもあまりうなずき過ぎると、かえって話している人の邪魔になることも。
「こう言われて・・・こう思って・・・」「ウンウンウンウン」という会話を良く見かけますが、相手によっては、分かったふりをしているとか、頭の動きで目がクラクラする、なんて思われてしまうこともあるので気をつけましょう。
●電話に出ない
話している間にメールしたり電話に出たりするのもタブーです。電話がかかってきても気にしない態度をとれば、「ちゃんと話を聞いてくれる人だ」と思ってもらえて好印象。今の話に関係があってスマホを触っている時でも、相手に別のことをしていると誤解を与えないために、「調べてみるね」などの一言も大事です。
●解決策をすぐに言わない
これは男性がやりがちで、女子からは「男はすぐ話を終わらせたがる」などと思われるパターンですが、逆の立場になると意外に女性もやっているんです。
「ああ、あの人は無視すればいいよ」とか「しょうがないよ」というセリフは、まさしくこのパターンに当てはまります。相手は話す気持ちがそがれるので要注意。
●文句も愚痴も受け入れる
「仕事は仕事だから」、「あなたが悪い」と言いたくなること、ありませんか?たとえ相手が間違っているのが明らかでも、すぐにそれを言っては相談に乗っている意味がありません。
とにかく最初は相手の気持ちを受け入れましょう。精神衛生的にも、ネガティブな気持ちを乗り越えるには、まずはネガティブさそのものを受け入れることが重要だと言われます。そんな風に受け入れてくれる包容力を、相手は求めているのかもしれません。
●助言は質問形式に
それでも愚痴を聞くだけで終わらせてしまうと、都合のいい人で終わってしまうかも。
話を聞いてしばらくして、その相手が間違っているのであれば、質問形式にして気付かせてあげましょう。「あなたにも問題があるよ」というかわりに「あなたにできることも何かあるかな?」という風にです。
質問されると相手はハッとするもの。相手に寄り添いながらもしっかりアドバイスできる、優しく頼れる相談役になって、社内の潤滑油になっていきましょう。
※この記事は2014年09月28日に公開されたものです