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雑学 おでかけ

うらやましい! 世界で有給休暇の長い国が多いヨーロッパでのバカンス事情

マダムリリー

バカンス

9月のヨーロッパは、バカンスから帰った人たちが仕事や学校に戻って、“普通の生活”を始める時期です。バカンス明けの気怠い雰囲気に包まれながらも、「今年のバカンスは○○に行ったよ」という会話が至る所で飛び交うのが、この時期のヨーロッパ。バカンスは生きていく上で最も重要なイベントと言っても過言ではないほど、ヨーロッパ人にとってはバカンスが生活の一部になっているのです。

2010年の欧州委員会による調査によると、金融機関を除くヨーロッパの企業7分の1以上が観光業の企業であり、これら340万社は152億人の雇用を生み出しています。この数字からも、ヨーロッパにおけるバカンスが欧州の経済を支える上でも大切な役割を果たしていることがわかります。

そこで今回は、日本人の感覚とは全く違うヨーロッパのバカンス制度やヨーロッパ人にのバカンスの捉え方についてご紹介いたします。ヨーロッパ人にとってのバカンスとは一体どういうものでしょうか。

★世界で有給休暇の長い国はオーストリアとポルトガル

ヨーロッパのバカンスの特徴といえば、やはり「有給休暇の長さ」ではないでしょうか。欧州連合加盟28カ国の労働の最低基準を規定する「労働時間指令」では、加盟国の年次有給休暇を最低20日間保障しています。

世界で有給休暇の長い国はオーストリアとポルトガルで35日間、次いでドイツとスペインが34日間、フランスとイタリアは31日間、ベルギーが30日間の有給休暇が法律で保障されています。

有給消化率もフランスが89%でトップ、スペイン77%、ドイツ75%、ベルギー74%であり、ヨーロッパ人の約70%が有給休暇を消費しています。

日本の場合は、労働基準法で年次有給休暇が最低10日間保障されています。しかし、世界各国の年次有給休暇の取得率と比較して、日本は取得率が並はずれて低く、ロイターと調査会社イプソスの調査によると「有給を使い切る国ランキング」で日本は最下位(33%)となっています。

日本では「有給を使って夏休みをとる人もいる」という感覚ですが、ヨーロッパの場合は有給を使って夏休みをとるのが当たり前です。「働く人にはバカンスが必要」というコンセンサスがヨーロッパ社会にはあります。このため7~8月には、病院や銀行に電話をしても『担当者は9月までお休みを頂いております』と言われてしまうことが多いです。

★ヨーロッパ人のバカンスの過ごし方

それでは1カ月程の長い休みをヨーロッパ人はどのようにして過ごすのでしょうか。意外に思われるかもしれませんが、ヨーロッパ人はバカンスでは単純に“生活”するだけです。それぞれの所得に応じて、海外の高級リゾートや田舎のペンションなど行き先に違いはありますが、「家族や恋人とゆっくり過ごす」のがどの階級層にも共通するバカンスの最大の目的です。

なぜならヨーロッパ人は“仕事”が生活=人生に含まれないと考えているからです。ヨーロッパ人にとっての休暇とは、仕事で時間に追われる日常から解放され、人間本来の生活、あるべき人生の姿を取り戻すためのもの。そのため、5日間でヨーロッパ各国を巡るツアーのような忙しいバカンスプランを好みません。

バカンスの少ない日本で育った筆者は、有給消化率世界一のフランスでバカンスを経験して5年になりますが、「連続した日常を“ちょっと休憩”できる」ところが欧州バカンスの良さだと思います。同じことの繰り返しに思える毎日にポーズを置くことで、1年の流れにメリハリができます。バカンス明けにはリフレッシュした新鮮な気持ちで仕事に打ち込めるというのがバカンスの最大の利点と言えるのではないでしょうか。

★バカンスに求めるもの

秋にはバカンスの思い出話に花を咲かせるヨーロッパの人たち。どんなバカンスを過ごしたかを職場や学校の友人に報告し合うのが毎年の慣例です。そんなバカンス明けの会話で盛り上がるのが、日焼けの話。不思議なことに、ヨーロッパでは日焼けした人ほど充実したバカンスを過ごせたというシンボルになっています。

「あら!こんなに日焼けして素敵ね。良かったわね!」というのがバカンスの褒め言葉とも言えます。ビーチやプールに行って日光浴をし、日焼けして帰ってくるというのが一種のステータスのように捉えられているのです。

そのためヨーロッパ人がバカンスに求めるものといえば、“太陽”。特に、夏でも肌寒い都心に住む欧州人は南の太陽を拝むためにバカンスへ行くという人が多いです。

■まとめ

南国リゾートであたたかい太陽に照らされながら、家族や恋人、友人などと日常では味わえない“ゆったりとした時間”を過ごす……。こんな夢のようなバカンスがヨーロッパ人の元気の源だと言えます。

(マダムリリー)





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