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奄美を愛した画家「田中一村」が描いた、奄美の自然とその見どころ

田中一村

2014年7月1日より、LCCの成田―奄美便が就航し、ぐっと行きやすくなった奄美大島。
鶏飯や夜光貝、黒糖焼酎などのグルメ、きれいなビーチなど見どころが多い奄美大島ですが、やはり何と言ってもオススメしたいのは豊かな自然です。
極彩色の鳥や魚や、南国の植物を見ていると、南の島に来たのだと強く感じます。
そんな奄美大島の自然を愛した、画家がいたのをご存知ですか?

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●2012 Hiroshi Niiyama
画家の名は「田中一村」。
1908年に栃木県に生まれた一村。
1926年、昭和を代表する画家「東山魁夷」や文化勲章受賞の作家「橋本明治」の同期として東京美術学校(現・東京芸術大学)に入学しましたが、自らと父の発病により中退。
その後、千葉に暮らし農村の風景などを描く画家として細々と、しかし着実に画家としての道を歩みました。
50歳にして奄美へと移住、大島紬の染色工として働きながら、生涯絵を書き続け、69歳で没しました。

奄美大島で制作された絵の数々は、力強く、かつ繊細で、その独自の画風から一村は「日本のゴーギャン」とも呼ばれています。
今回は田中一村の描いた絵を通じて、奄美の自然の魅力をお伝えします。

ルリカケス。

元・国の特別天然記念物だった、深い青色の鳥です。
奄美諸島にしか生息しておらず、島の森林地帯全域に生息していますが、個体数は1000匹程度と言われており、見れたら運がいいかもしれません。
この鳥は、アカゲラなど、島の鳥と共に描かれています。
■絵はこちら:「花と鳥」http://www.nhk-book.co.jp/goods/isson/works/detail4.html(NHK出版「田中一村の世界」より)

アダン。

アダンは奄美大島をはじめ、多くの島々で見られる南方植物のひとつ。
タコノキと呼ばれる木の一種で、パイナップルのような丸い実をつけます。根っこがタコの足のように、地面から飛び出ているのが特徴です。奄美では海岸に群生している姿を多く見かけます。
一村は海をバックにアダンの姿を描きました。
■絵はこちら:「アダンの海辺の図」http://www.nhk-book.co.jp/goods/isson/works/detail.html(NHK出版「田中一村の世界」より)

アカショウビン。

燃えるような赤いくちばしと体が特徴の渡り鳥です。
カワセミの仲間で体長、北は日本列島、南はフィリピンまで、幅広い地域を渡ります。
「キュロロロ・・・」というきれいな鳴き声が特徴で、4~9月にかけて、奄美大島の街中で、その姿を見ることができます。
一村はこの鳥を奄美の植物と共に描き、その絵は地元黒糖焼酎のパッケージにも使われています。
■絵はこちら:「ビロウとアカショウビン」http://www.nhk-book.co.jp/goods/isson/works/detail6.html(NHK出版「田中一村の世界」より)

イラブチ(青ブダイ)。

真っ青な体色が目に鮮やかな南洋魚で、島では高級魚として有名です。
島の魚屋さんやスーパーで、まるまる一匹売っていることもあるので、運が良ければその体色を楽しむことができます。
イセエビ、ウマヅラハギ、などの魚と共に、一村のスケッチが残されています。

この他にも、南の島ならではの動植物や豊かな自然を見ることができる奄美。

今回ご紹介した田中一村の描いた絵の数々は、奄美大島北部にある「田中一村記念美術館」で見ることができます。
http://www.amamipark.com/isson/isson.html (田中一村記念博物館)

東京から2時間半、手軽に、早く行けるようになった奄美大島。
ひとりの画家が愛した島に、この夏遊びに行きませんか?

※この記事は2014年08月07日に公開されたものです

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