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他人のひそひそ話が気になってしまう心理には、「自己概念」が関係していた!―ところで自己概念って何?

職場の同僚が、なんだかひそひそ話しているみたい……。なんとなく「私のことをうわさしているのでは!?」と、不安になってしまう方はいませんか? 職場の人のひそひそ話が気になって仕方がない方の中には、こんな心理が隠されているのかもしれません。

【成功は自分、失敗は他人のせいだと考えてしまう都合の良い心理とは?「自尊心を保ちたい」】

自己概念

人間は心の中に、「自分はこういう人間なんだ」というセルフイメージを持っています。これは、その人の「これまでの経験」や「認識してきたこと」から作り上げられるもので、心理学の言葉で「自己概念」と呼ばれています。

自己概念は時に人を伸ばすものなのですが、マイナスに働いてしまうこともあるのです。

自己概念がマイナス効果に!?

自己概念がマイナスに働いてしまうのは、ズバリ自分に対してネガティブなイメージを抱いているときです。もしも自分に対して「仕事ができない」「みんなから疎まれている」「価値がない」という概念を抱いていたら、どうなるでしょうか。

そのイメージに合うように、現実を組み替えて認識してしまうことも多いのです。

同僚が職場でひそひそ話をする内容は、実に様々なはず。ひょっとしたら「昨日のテレビのこと」かもしれませんし、「実は密かに職場恋愛中の彼のこと」かもしれません。しかし、もしも自分の中に「ネガティブな自己認識」が隠されていると、実際には悪口など言われていないにも関わらず、「きっと私のことを言っているんだわ……」と捉えてしまうケースも多いのです。

まずは自分に自信を持とう!

「自尊感情」とは、「自分には価値があり、人から尊敬される人間だ」と思える気持ちのことを言いますが、これをしっかりと持っていることで、人間の感情は安定すると言われています。他人の些細な言動に振り回されやすいのは、自尊感情が低い人。

マイナスの自己概念を多く抱いているタイプの人だとも言えるでしょう。同僚のひそひそ話を「私には関係ないこと」として無視できる自分になるためには、まず自分の中の「自尊感情」を育てる必要があるのです。

時間はかかりますが、一つずつ「成功体験」を積んでいくのも良い方法です。「出来なかったこと」ではなく「出来たこと」を、ノートに書き出してみてください。きっと想像以上に自分が頑張っていることが、わかるはずです。

また、自尊感情の高い人と一緒に行動するのも良い方法です。自尊感情の低い人は、良くも悪くも周囲の人に流される傾向があります。自尊感情の高い人の行動に倣うことで、自らも変化させていけるでしょう。

ひそひそ話の内容は、もしかしたら「悪口」なのかもしれませんが、実際にはそうではないことも多いものです。気にせず「何の話をしているの?」と踏み込んでいけるくらい、強い自分へと変身しましょう。

※この記事は2014年08月03日に公開されたものです

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