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赤羽で半世紀を超える名物おでん立ち飲み店「丸健水産」に行ってみた!―はんぺんが特に人気

はんぺんと牛すじは注文後にダシを含ませるので早めに声をかけておくといい

立ち飲み店をはじめ、庶民派の格安居酒屋が数多くひしめく赤羽駅前だが、明るいうちから手軽にちょっと一杯引っかけたいという向きにおすすめなのが、おでん種販売とともに店頭で立ち飲みをやっている丸健水産だ。

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赤羽駅東口・一番街シルクロード商店街の中ほどにある店は、昭和33年の開業。はんぺんや魚介練り製品の揚げ物を中心としたおでん種の店頭販売や、おでん屋や小料理屋などへの卸売りのかたわらでオープン時から商品を店先で煮て店頭で立ち飲みもできるようにしている。

日中は晩ごはんのおかずを買いに来る主婦、夕方からは仕事帰りのビジネスマンでにぎわい(午前中から飲んでいる客もチラホラいて赤羽らしい)、50年以上も東口アーケードの風物詩となっている。

●手作りの種と関西風ダシでうま味たっぷり
店頭の大鍋で盛大に煮られるおでんは、とにかく新鮮な魚をふんだんに使い、手作りで仕上げた魚の味わいがしっかり感じられる種が自慢。どの種も魚の身と塩だけで練り上げ、添加物や保存料は一切使わない。味わいのよさとともに、強いコシのある歯応えが特徴だ。

特に、はんぺん(110円)は平成8年第49回全国蒲鉾品評会で水産庁長官賞を受賞したほどの逸品。お客の多くがこれを目当てに訪れるほどで、フワッとした口当たりの中に適度なコシがあり、ツユの吸い上げ具合もほどよい。おでんだしは淡い色合いの関西風だが、練り物や野菜などから出たダシに揚げ物の油分も加わりコクのある味わいになっている。この汁だけでも日本酒のアテになるほどのうま味だ。

●23区唯一の地酒もおでんとの相性よし
手軽にサクッと飲んで食べるなら、おでん5品おまかせにドリンク1杯がついて700円の「おでんセット」がおすすめ。酒は缶ビール300円、缶チューハイ250円など缶のまま提供だが、東京23区に唯一残る酒蔵・小山酒造の地酒「丸眞正宗」のワンカップ(300円)がおでんにも、この街の雰囲気にもよく合う。

通はワンカップの底に2割ほど酒を残して「ダシ割で」とスタッフに声をかける。すると、ワンカップにおでんダシを注いでくれるので七味を振って〆にする。ほのかに酒精が効いたダシも、また格別。種自慢のおでんを気軽にいただける良店である。

【店舗データ】
店名:丸健水産
所在地:東京都北区赤羽1-22-8
営業時間:10:00~21:00
定休日:第3水曜
HP:なし
メニューは全て税込価格

※この記事は2014年06月09日に公開されたものです

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