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カウンターで揚げる天ぷら!職人技をお手ごろランチ価格で食べられる!「すず航」―オススメは「ゆりコース」1,420円

ランチの「ゆりコース」1420円

カウンターに座り、目の前で職人が一品ずつ揚げ立てを提供してくれる天ぷらは庶民にとって高嶺の花の場合が多い。ここ「すず航」も夜のコースは5,000円台からと決して敷居は低くない天ぷらの専門店だが、ランチでは1,000円台から気軽に熟練の職人技を堪能できるコースを用意している。

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オススメは「ゆりコース」1,420円だ。エビ1本のほか魚介・野菜の7品が順々にカウンターに運ばれてくる。店内は接待づかいにも好適な小ぎれいで落ち着いた雰囲気。メインフロアには揚場を取り囲むようにU字型のカウンター席が10席。

その脇に4人掛けの掘りごたつ式テーブルが2つある小上がりもあるので、聞き耳を立てられたくない商談にももってこいだ。

ただし、職人の仕事を見ながら食事を楽しみたいなら、断然カウンター席がオススメ。店主の鈴木晴也氏が、素材ごとに衣のつけ方や揚げ油からの引き上げのタイミングを真剣に図る姿は、ちょっとした劇場空間でもある。1~2品ずつ揚げ立てのタイミングで供される天ぷらも、ランチのサービスコースとは思えないほどハイレベルだ。

●カラリと軽い食感の天ぷらを3種類の味で
「ゆりコース」の天タネは季節で若干の変更があるが、才巻エビからはじまり白しめじ、帆立、玉ねぎ、なす、カボチャ、スナックエンドウ、穴子という順で提供される。大根おろしがたっぷりと入った濃い口のどっしりとした味わいの天つゆのほか、炒り塩、レモン汁が添えられるので、素材に合わせた味わいの変化が楽しめる。

店主の鈴木さんいわく「エビは塩がオススメです。あとはお好みで結構ですが、玉ネギや海苔で巻いた帆立も塩がよく合うでしょう。カボチャや穴子はたっぷりと天つゆをつけて召し上がるのがおいしいでしょう」とのこと。

ちなみに、記者は行儀の悪い食べ方だなと思いながら、最後に提供される穴子をお替わりしたご飯の上にのせて天つゆをかけ回し、ミニ天丼風にして〆るのがお気に入りだ。ふわりと花が開いたような衣の中にホクホクと柔らかな身の穴子を天つゆの染みたメシとかっ込むのはやはりうまい。

綿実油に香りづけのごま油を加えた油で、衣の食感を軽くさっぱりと素材の持ち味をいかした揚げ上がりが、この店の仕事の特徴。お昼だけでも油の交換は4~5回も行うほど気を配っている。この価格で、この仕事。ピーク時には行列必至だが店内スタッフも充実しており、テキパキと身ごなしもいいのでスムーズに食事ができる。

夜にはカウンターの予約も受け付けるので、接待のほか記念日など大切な人との食事にも間違いのない店だ。

【店舗データ】
店名:すず航
所在地:東京都中央区日本橋茅場町2-1-14
営業時間:11:00~13:30、18:00~22:00(ラストオーダー20:30)
定休日:土・日・祝

【その他メニュー名 価格】
1すみれコース(デザート付き)2,130円
2さくらコース(かき揚げ・デザート付き)3,560円
※ドリンク=生ビール650円、日本酒750円~ほか

※この記事は2014年05月14日に公開されたものです

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