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雑学 生活

日本は特許大国だって本当?「世界第2位」

スマートフォンをめぐる特許争いが激化している。約950億円もの賠償命令が下されたばかりなのに、さらに2,000億円以上の訴訟を起こす予定というから、特許の価値は計りしれない。

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日本の特許はどれくらいあるのか? あまり知られていないが、2011年には98億ドルも儲けている世界第2位の特許大国だ。世界中で使われているビタミン剤やテレビのアンテナなども、日本発の技術だったのだ。

■アイルランドは特許使用料がお得?

特許などを指す知的財産には、1.特許(新しい技術)、2.著作(出版物や音楽)、3.意匠(ロゴやデザイン)、商標(ブランド名や商品名)の4つがある。これらは作り出したひとを守るのが目的で、出願が認められると他者がマネするのを禁止できる。

どうしても使いたい場合は、権利を持っているひとと契約し、知的財産使用料を支払うのが一般的だ。

一般財団法人・国際貿易投資研究所の資料から、2011年に受け取った使用料を国別に比較すると、

・全世界 … 2,392億ドル

・1位 … アメリカ … 1,208億ドル

・2位 … 日本 … 289億ドル

・3位 … フランス … 157億ドル

と、アメリカには大きく水をあけられているものの、売上ナンバー2の座を得ている。1ドル100円で計算しても、知的財産だけで3兆円弱も稼いでいるのだ。

同様に支払った額を比較すると、

・1位 … アイルランド … 406億ドル

・2位 … アメリカ … 366億ドル

・3位 … 日本 … 191億ドル

で、日本は他者の特許を利用する機会も多いことがわかる。

アイルランドが支払いナンバー1なのはなぜか? これは他国の特許を多く利用している意味には違いないが、おもな理由は税金だ。

まずは法人税の安さだ。2010年の税率を比較すると、日本の41%に対し、アイルランドはたったの12.5%しか払わなくて良いので、海外から多くの企業が進出している。また、ある取引形態をとると使用料に税金がかからないので、二重にお得となる。

そのため、他社の特許の利用量が多い企業が集まり、結果的に支払額世界一になっているのだ。

■日本の特許が対戦国で好評?

一番多く特許を持っている国はどこか? 驚くなかれ、日本が世界一だ。

世界知的所有権機関(WIPO)の資料から、2012年の特許取得数を抜粋すると、

・1位 … 日本 … 343,484件

・2位 … アメリカ … 228,918件

・3位 … 中国 … 152,102件

で、全世界の約30%もの特許を持っているのだ。

青色LEDやiPS細胞はあまりにも有名だが、逆にあまり知られていない日本の特許も多い。取得例と時期をあげると、

・真珠の養殖(1896年)

・うまみ調味料(1908年)

・ビタミンB1(1911年)

など、意外と身近なものが多い。このほか、強心剤として使われるアドレナリン(1901年)やファクシミリの原型となった「写真電送方式」(1929年)など、世界中で使われているものが日本で誕生しているのだ。

なかには正当に評価されない発明もある。どの家庭でも見かけるテレビのアンテナだ。

複数のHが組み合わさったような形のアンテナは発明者にちなんで八木アンテナ(または八木・宇田アンテナ)とよばれ、1926年に特許を取得したが、大正15年当時はその価値が理解されず、日本ではあまり普及しなかった。

ところが、海外での評価は高く、軍のレーダー用にも採用されるに至った。日本人が八木アンテナの効果を知るのは、のちの第二次世界大戦で、しかも相手国のレーダーに採用されていたのだからシャレにならない。

現在では当たり前のように使われているものでも、当時は脚光を浴びなかった発明も少なくないのだ。

■まとめ

・日本の知的財産使用料(収支)は、世界2位

・持っている特許数は世界1位(2012年)

・現在のテレビアンテナの形状も、日本の特許

ただし、2011年の出願件数・世界一は中国なのに対し、日本は減少傾向にある。

我が日本の特許は世界一ィィィ!と叫ぶなら、今のうちだ。

(関口 寿/ガリレオワークス)

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