ショック! 男性の子育て、4割以上が職場内に理解者は「誰もいない」-連合調べ
日本労働組合総連合会は、ネットエイジア株式会社協力のもと、20歳~59歳の男性有職者1,000名を対象に、「パタニティ・ハラスメント(パタハラ)に関する調査」の携帯電話によるモバイルリサーチを実施。調査期間は、2013年12月4日~12月9日の6日間。
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対象者に、「育児・介護休業法」について尋ねたところ、69.0%が「育児・介護休業法」という法律があることを『知っている』と回答。認知率を子どもの有無別にみると、「子どもがいる」層では73.7%、「子供がいない」層では63.8%と、約10ポイントの差が見られた。
また、「育児・介護休業法」を知っていた回答者のうち、約9割にあたる88.7%が『育児・介護休業法が、女性だけではなく、男性にも適用されること』を知っていたが、『育児・介護休業法の内容』の認知率は49.1%と半数であることがわかった。子どもの有無別では、どちらも「子どもがいない」層のほうが低い結果となった。
家庭で主に家事や子育てをしている人については、最も多かったのが「配偶者」で51.7%、次いで「親・義親」28.5%、「自分」16.4%となった。また、1週間のうち、家事や子育てに割いている時間の平均は6.4時間という結果であった。
自分の職場は男性も子育てをしながら働ける環境にあるか聞いたところ、「そう思う」と答えたのは21.9%(「非常にそう思う」と「ややそう思う」の合計)。これに対し「そう思わない」(「あまりそう思わない」と「全くそう思わない」の合計)と回答した割合は半数を超える51.0%であった。
また、自分の職場内の、男性の子育てに最も理解がある人については、45.1%が「職場には誰もいない」と回答。少し差を開いて「同僚・部下(女性)」15.9%、「同僚・部下(男性)」12.8%が続いた。
職場でパタニティ・ハラスメント(以下、パタハラ)をされた経験がある人は11.6%の割合を占め、パタハラの内容については、「子育てのための制度利用を認めてもらえなかった」5.5%、「子育てのために制度利用を申請したら上司に“育児は母親の役割”“育休をとればキャリアに傷がつく”などと言われた」3.8%、「子育てのための制度利用をしたら、嫌がらせをされた」1.9%という結果に。
周囲でパタハラにあった人がいたと答えた割合は10.8%、内容については、「子育てのための制度利用を認めてもらえなかった」4.8%、「子育てのために制度利用を申請したら上司に“育児は母親の役割”“育休をとればキャリアに傷がつく”などと言われた」4.5%、「子育てのための制度利用をしたら、嫌がらせをされた」3.1%であった。
パタハラ経験者に、パタハラを受けた際にどのような対応をしたか尋ねると、65.6%が「だれにも相談せず、子育てのための制度の利用をあきらめた」と回答、全対象者に職場でパタハラが起こる原因を尋ねると、「上司や同僚の理解不足・協力不足」が57.3%で最も多かった。
※この記事は2014年01月24日に公開されたものです