色彩で気分をコントロールすることが出来る方法とは?「赤:警戒心・刺激・興奮」「黄:希望・活性化」

色彩が人間に与える心理的影響力は、われわれが感じているよりもはるかに大きいものがあるといわれています。ビジネス社会でもカラ―コーディネート効果を駆使した販売戦略が繰り広げられています。それでは、社会における色の世界の重要性について述べてみましょう。
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色彩が及ぼす心理的影響力の大きさ
商品やサービスの売り上げ競争にしのぎを削るビジネス社会において、カラーコーディネートの重要性は日増しに高まっています。そのような社会背景のもとで、「カラーコーディネーター」という資格制度が1990年代に制定され、有資格者の活躍するフィールドも広がっており、最近では、色彩と心理学を応用した戦力を立てる企業も多くなっています。
各色の持つイメージ
色彩が、人間の精神面の変化と密接に関わっていることは昔から知られていました。これを学術的に深く掘り下げた研究が「色彩心理学」で、この学問から導き出された結果は、現在のビジネス社会で広く応用されています。
例えば「赤:警戒心・刺激・興奮」「黄:希望・活性化」「橙:陽気・楽天的」「緑:安心感・安定」「青:爽快感・冷静」「紫:高貴・鎮静」「黒:高級感・力強さ」「白:純真・清潔」という風に、各色ごとにそれぞれにイメージを持っており、そのイメージにそった広告が展開されています。
色によって深層心理を動かす
色彩の選定が企業によって重要なのは、単に商品やサービスに合ったイメージの色が効果的というだけでなく、色彩がそれを見る人の深層心理に働きかけて、結果的に商品の購買意欲を高めるという点にあります。つまり、消費者が特に意識せずに色彩によって購入行動に誘引されていることが重要なのです。
色彩効果とマーケティング戦略
男性よりも女性の方に色の影響が強く作用するといわれています。つまり、商品やサービスの内容に応じた色彩を適切に選択することが、消費者を引き付けるためのマーケティング戦略の重要ポイントとなるわけです。
色彩に詳しい人物は、企業にとっては非常に得難い人材となってきています。企業内で重要な役割を果たすためにも、現代は色彩心理学に詳しい社員が求められる時代だといえるでしょう。
※この記事は2014年01月05日に公開されたものです