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美女の顔が記憶に定着する理由とは?「美女の場合何度も頭の中で思い出すから」

道ですれ違った美人さんの、あまりの美しさにハッとした経験はありませんか? そしてその顔は、少し時間がたっても、案外ハッキリと覚えていたりするもの。今回は、そんな「美女の顔が記憶に定着する」カラクリをご紹介します。

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「一瞬で記憶した」というのは間違い

普通はただすれ違う人の顔なんてまったく覚えていませんが、美女の顔ってなぜか記憶に残りやすいですよね。しかも、たった一度すれ違っただけでも「目が大きくて◯◯系美人だった」なんて、かなり鮮明に覚えていたりして。

でもそれは「美女のインパクトが大きくて、1回ですぐに記憶してしまった」わけではありません。一瞬で覚えたと思うのは、実はあなたの単なる錯覚なんです。

記憶に定着するのは、頭の中で何度も「思い出す」から

たった一度だけすれ違った美女の顔を、人はなぜハッキリと覚えられるのでしょうか? その理由は、「無意識のうちに頭の中で何度も思い出す」ことにあります。特に意識して思い出そうとしなくても、あなたは自然と頭の中で繰り返し反すうして、美女の顔を思い出しています。

だからこそ、記憶の中にその顔が鮮明に残り、ほんの一瞬で美女の顔を記憶したような錯覚に陥るというわけなんです。「美人の顔は一度見たら忘れない」と言われるのには、こんなカラクリがあったんですね。

「リハーサル効果」を使えば、記憶が定着する

頭の中で繰り返しイメージして記憶を定着させるしくみを、心理学用語で「リハーサル効果」と言います。人間の脳は、物事をどんどん忘れるような仕組みになっているため、何もしなければ短期の記憶なんてあっという間に忘れてしまうもの。

だから記憶を定着させるには、意識してこのリハーサル効果を使う必要があります。よく「物忘れが激しい」「忘れっぽい」なんて人がいますが、そういう人はこの「リハーサル」を頭の中であまりやらない傾向にあるそう。

つまり逆に言うと、美女の顔のようなインパクトがなくても、繰り返し頭の中で反すうすれば記憶を定着させられるというわけです。

記憶が定着するのは、何度も反すうして脳に「これは大事な記憶!」と教えてあげるからだったんですね。「記憶力に自信がない」という方は、ぜひこのカラクリをうまく使って、必要な記憶を定着させるように意識してみてください。

※この記事は2014年01月03日に公開されたものです

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