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彼へのおねだりを成功させるコツ「具体的に依頼する」「下手に出る」

どんなに気心の知れたパートナーであっても、なかなか言い出せないことはあるもの。特にお願いごとをする場面では、言い方を迷うこともありますよね。ちょっとでも間違えれば、願いを聞き入れてもらうどころか、ケンカになってしまうかもしれません。

そこで、中央話し方教室の代表講師・栗原君枝先生に、夫や彼氏に言いにくいお願いをする際のコツをうかがいました。クイズ形式でご紹介しますので、ぜひ一緒に考えてみてください。

【角を立てずに、夫や彼のマナー違反を正す方法「可否を問う」「別の案を提示」⇒】

●誕生日に高価なバッグをおねだりしたい

A「誕生日プレゼント、このバッグがいいなーと思っているんだけど、値段がちょっと高いんだよね……。もしキツければ、別のもの考えるから無理はしないでね」
B「このバッグずっと欲しかったんだけど、ちょっと高いから自分では買えなくて。誕生日にプレゼントしてくれたら嬉しいなー」
C「今までバッグのプレゼントってもらったことないよね。今度の誕生日はこのバッグが欲しいな」
D「私への誕生日プレゼントってもう決めた? まだなら私、欲しいバッグがあるから、今年は一緒に買いに行こうよ」

相手の懐具合も何となくわかっているからこそ、高価なものをおねだりしにくいですよね。この問題の正解はわかりますか?

「正解は『B』です。女性からお金の心配をされるのは、男性としては嫌なもの。そのため、Aの言い方では男性のプライドを傷つけてしまう可能性があります。Cのように過去の話を持ち出されたり、Dのように行動を細かく指示されたりするのも男性は好みません。

そこで、Bのように、素直に甘えるのが一番です。『自分ではできないから、あなたにお願いしたい』という言い方は、男性の自尊心をくすぐります。そして、『嬉しいな』と感情を伝えることも大切なポイントですね」(栗原先生)

●ダサいファッションを見直してもらいたい

A「いつものファッションもいいけれど、もっと違うオシャレもしてみたらどう?」
B「ずっと思っていたけど、そのセンスはちょっとないんじゃない? もう少しファッションに気を使ってよ」
C「せっかく顔もスタイルも良いのに、ファッションがそれじゃもったいないよ」
D「いつも同じような服装だから、今度もう少し違った雰囲気の服を買いに行かない? 彼氏(または夫)の服をコーディネートするのって、憧れてたんだよね」

ファッションに口出しをされると、怒る男性も多いようです。しかし、一緒にいる妻や彼女としては、何とか直してもらいたいところ。そんなときは、どう伝えるのが良いのでしょうか?

「正解は『D』です。B、Cはいずれも、今着ている服について否定する内容になっています。これでは、男性の自尊心が傷つき、素直に聞き入れてもらえない可能性が高いですね。Dなら、今の服装については触れず、もっと別のファッションを提案できています。

AとDは非常に近いのですが、Aは漠然とし過ぎていて、男性には伝わりにくいでしょう。『もっと違うオシャレ』でセンスが良くなるとは限りません。

Dなら一緒に買い物に行って、女性好みのファッションを提案することができます。ただし、『選んであげる』ではなく、『選ばせて欲しい』と下手に出ることがポイントです」(栗原先生)

●家事を手伝ってもらいたい

A「今日は日中やることが多くて、何だかいつもより疲れたかも。なるべく早く寝たいから、悪いんだけど夕食の食器洗いを替わってくれないかな?」
B「男性も家事をするのが当たり前の時代よ? 何か一つくらい手伝ってくれてもいいんじゃない?」
C「男性も家事はできた方が良いと思うから、何か一つでもあなたが担当する家事を決めておかない?」
D「家事を少しでも手伝ってくれたら、私にもゆとりができて、あなたとゆっくり過ごす時間がもっと増えるのになー」

夕飯後、『片付けは俺がするよ』なんて言ってもらえたら嬉しいですよね。どうしても疲れているときや忙しいとき、男性に家事を快く手伝ってもらうためには、どんな言い方をすれば良いのでしょうか?

「正解は『A』です。まず大きなポイントは、具体的に指示をしていること。B、C、Dではいずれも『家事』としか言っていないので、漠然とし過ぎています。

男性は具体的な指示をされなければ、何を手伝えば良いのかわからず、かえってイライラしてしまうもの。できるだけ具体的に依頼内容を伝えるのがコツです。また、『悪いんだけど』と一言添えて、下からものを言っているのもポイントですね」(栗原先生)

ちょっと言い方を工夫すれば、男性は『しかたないなー』と言いながら、案外素直に聞き入れてくれるかもしれません。ぜひ今回紹介したお願いポイントを実践して、パートナーを手のひらの上でコロコロ……もとい、お互いにとって快適な、楽しい毎日を過ごしましょう。

(OFFICE-SANGA 森川ほしの)

※この記事は2013年11月19日に公開されたものです

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