コレクション好きの心理は3パターンある
その物の価値や集める意味がわからないと、まったく無用な物に見えてしまうコレクション。ご家庭で、家族のコレクション癖に困っている人も多いのではないでしょうか。コレクション好きな人は、なぜそこまでコレクションにこだわってしまうのでしょうか。
【【働く女子の実態】「実はこんなモノ集めてます!」20代女子のコレクションあれこれ】
その心理を探ってみました。
コレクション好きには、3パターンある
コレクション好きな人は、大きくわけて3つのパターンがあります。ひとつめはコミュニケーションツールとして、コレクションが必要だという人。ふたつめは、子どものころに親から買ってもらえなかったなどの理由で、集められなかったコレクションを、大人になってから集めようするタイプです。
みっつめは、社会に認められない、人間関係がうまくいかないなど、足りない現実を満たすためにコレクションで欲求を満たそうとする、代償行為タイプです。
コミュニケーションツールが必要で、コレクターになるタイプ
コミュニケーションツールとしてコレクションを始める人は、物そのものよりもコミュニケーションに重きを置くため、比較的手にいれやすいものなら、どんどん人と交換してコミュニケーションをとろうとする特徴があります。
そのため「完璧にそろえる」ことには、あまりこだわりがありません。
コレクションに走る子どもに、このタイプが多いのもコミュニケーションにコレクションが役立つからです。このタイプのコレクターなら、あまり心配せず、「大人の遊びのひとつ」として、割り切ってしまったほうがいいかもしれません。
子どもの頃にかなえられなかった夢を、コレクションで実現しようとするタイプ
子どもの頃、ほしくても買ってもらえなかったキャラクター人形やシールなどを、大人になってから全て完璧にそろえようとするタイプは、親の支配や抑圧から逃れられず、無意識に親への葛藤を払しょくしようとしていることがあるようです。
このタイプは親への葛藤がぬぐえない限り、コレクションをやめることができないため、強迫観念のように見える集め方をします。親への反抗だと自覚しない限りは歯止めがなかなか利かないため、やめさせるのがむずかしい特徴があります。
社会認知欲求を、コレクションで満たそうとする代償行為タイプ
人から認められない、人間関係がうまくいかないなど、現実に感じている不満をコレクションで満たそうとするのが代償行為タイプです。コレクションが完璧にそろえば現実的な欲求が満たされるので、落ち着く場合もあります。
しかし完璧にそろえられない場合、「自分自身が不完全」なように思えてしまうため、パーフェクトな状態になるまでコレクションがやめられない傾向があるようです。
このタイプの場合は、新製品が続々出てくるコレクション、古すぎて収集がむずかしいコレクションには手を出させないのが得策かもしれません。
興味がない人にとってコレクションは、無駄な物、お金のムダ遣いのようにしか見えないものですが、集めている人にはその人なりの、れっきとした理由や心理が隠れていることがあります。まずはコレクションに何を求めているのかを、しっかり見極める必要があるでしょう。
※この記事は2013年11月09日に公開されたものです