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餃子を食べると子宝に恵まれる!? 「蒸し料理」にまつわるトリビア4選

台風18号が過ぎ去り、すっきりとした秋空の広がる日々が続いています。馬も肥える、食欲の秋を迎えて『スーパーニュース』(フジテレビ)の9月18日の放送では「低温蒸し」という調理法が特集されました。

「低温蒸し」は、すっかり定着した「50℃洗い」の生みの親・スチーミング調理技術研究会主宰の平山一政先生が考案した新しい調理法。水または湯を入れた鍋にステンレス製の網をのせ、野菜などの食材を置いて、耐熱ボウルをかぶせて火にかけ、70~80℃ほどの低温蒸気で蒸しあげるそうです。高熱に弱い旨み酵素を殺さず、食材の細胞も壊さないので、風味・触感のよい仕上がりとなり、都内の蒸し鶏専門店でも実用化されているとか。蒸気の温度と調理時間を調整すれば、野菜だけでなく、肉や魚もおいしく食べられるそう。料理好きの人はもちろんのこと、失敗もほとんどないとのことですから、料理を苦手な方もチャレンジしてみてはいかがでしょう。

さて、そもそも余分な油を使うことがなく、とってもヘルシーな蒸し料理。家庭でも、外食でも、いろいろなおいしいメニューがありますよね。今回は、そんな蒸し料理に関するうんちくを集めてみました。

1.餃子(ぎょうざ)にまつわるトリビア
日本では餃子といえば焼き餃子ですが、発祥の地である中国では水餃子(茹で餃子といった方が近い)、蒸し餃子の方がポピュラーと聞きます。この餃子、表記が示す通り、大変おめでたい料理なんだとか。つまり「食」べて「交」じると、「子」ができるということだそうで、栄養たっぷり、精がついて……ということでしょうか!? オトナな表現ですが、お正月にも食べるそうですので、お節料理の数の子のような意味合いのものなのでしょう。

2.焼売(しゅうまい)にまつわるトリビア
しゅうまいは基本「蒸す」と決まっているのに、なぜ「焼く」と書くのでしょうか。実は「焼」という漢字は、中国では「(強く)加熱する」という意味だそうでして、蒸すことも含まれるようです。漢字の意味がわかると、モウモウと蒸気を噴き出すセイロが目に浮かぶようで、食欲をそそりますが、文字通り本当に「焼く焼売」もあります!

大阪の老舗「阿み彦」の名物「オリジナルしゅうまい」は、創業者の方が表記に忠実に「蒸した焼売を焼いて」からお客に出したことで生まれたそうです。さらに埼玉県・西川口では「焼焼売」が新名物となり、いろいろなお店で多くのバリエーションを楽しめるそうですよ!

3.饅頭(まんじゅう)にまつわるトリビア
秋が深まるにつれて、コンビニ店頭の肉まん、あんまんなど中華まんが恋しくなりませんか? 古く中国では「マントウ」と呼ばれたそうですが、なぜ「頭」という字が付くのかというと……さかのぼること約1800年前。三国志の時代ですが、中国のある地方には洪水を鎮めるために人身御供をする習慣がありました。それも人の頭を川に沈めるというコワい風習だったそうです。この残酷な習慣をやめさせるために、かの諸葛孔明が小麦粉でつくった皮で肉を包んだものを供えたことが由来だそう。

4.点心(てんしん)にまつわるトリビア
餃子、焼売、饅頭といえば、すべて点心と呼ばれる中華料理。小さなセイロを次々と積み上げる飲茶を、上海や香港などの旅先で楽しまれた方も多いことでしょう。これらの料理をなぜ「点心」と書くのかというと、禅の言葉で「空心に小食を点ずる」という意味だそうです。「空心」は空腹のことで、「おなかが空いたから、ちょこっと食べよう」のような意味合いでしょうか。諸説あって「心に点をつける=心に触れる」という意味からともいわれるそうですが、いずれにしても中華料理屋さんに駆け込みたくなっちゃいますね!
ついつい食べ過ぎになりがちな食欲の秋。みなさんもヘルシーな蒸し料理を食べて、おいしく健康になってはいかがでしょう。

(西田貴史/サイドランチ)

※この記事は2013年09月20日に公開されたものです

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