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「ばれる」に「わらう」、テレビの業界用語ってどんなのがある?

テレビのバラエティ番組を見ていて、出演している芸人さんが「バーター」と話しているのを聞いたことはありませんか? これは「抱き合わせ」という意味の業界用語。あまり人気のないタレントが人気のあるタレントと一緒に出演させてもらうということですね。今回は、こうしたテレビ番組でよく聞く業界用語とその意味を紹介します。

覚えておくとテレビがもっと楽しくなる!?

●わらう
物を「片付ける」という意味です。「この小物早くわらっておいて」なんて使い方がされます。

●てれこ
物事が入れ違いになってしまうことです。「あべこべになっている」というと分かりやすいかもしれませんね。

●てっぺん
夜の12時(0時)のことを「てっぺん」といいます。「収録がてっぺんを越えました」というのは収録時間が夜の12時を越えてしまったということになります。

●ばらす
「撤収」「片付ける」「解散」という意味の専門用語。仕事のキャンセルという意味でも使われたりします。

●見切れる
本来映ってはいけないものが画面に映ってしまうこと。または、映さないといけないものの一部が、画面に映っていないことを意味する言葉でもあります。「スタッフの手が見切れちゃってる」といった使い方になります。

●はける
画面外や舞台の袖に、演者や小道具などが引っ込むことを「はける」といいます。例えば「ここで役者さんはいったんはけてもらって……」といった使い方をします。

●上手(かみて)、下手(しもて)
舞台に向かって、右側を上手といい、左側を下手といいます。覚えておくと、役者さんの話で上手や下手の話題が出たときに理解しやすくなるかもしれません。

●クール
テレビ番組などで「この番組は1クールで終了」「人気なので2クール」といった話題がたまに出ますが、この「クール」という言葉は3カ月間を意味する専門用語です。1クールで終了というのは3カ月で番組が終了するという意味。2クールは6カ月、3クールは9カ月、4クールは12カ月なので一年間になります。

●CX
芸人さんの会話でテレビ局の話題になった際、たまに出る「CX」という単語。CXというのは、フジテレビのコールサイン(テレビ放送の識別信号)である「JOCX-DTV」の略称です。なぜかフジテレビだけコールサインの略称で呼ばれることが多いそうです。

●板付き
板付きというのは、幕が開いたときに最初から舞台にいることを意味する言葉です。テレビ業界では、撮影が始まった時点で、すでに画面にいることを指します。

●バミる
テープなどを使って、役者さんの立ち位置を分かりやすいように目印をつけることです。「そこバミっておいて」といった使い方をします。

バラエティ番組で頻繁に使われるようになったので、一般の人にも浸透しているテレビの専門用語。やっぱり意味を知っていると話の面白さも理解しやすいものです。テレビライフを充実させる意味でも、ぜひ覚えてみてください。

(貫井康徳@dcp)

※この記事は2013年06月16日に公開されたものです

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