お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「親切」とはなにか? 親切な人の特徴と親切になる方法

にほんご倶楽部

「親切」とはなんでしょうか。改めて考えると、難しい問いかもしれません。この記事では、まず「親切」の意味や由来を確認。その上で、親切な人の特徴と親切な人になる方法を紹介します。

親切な人を見て、「私もあんなふうになれたらなぁ」と憧れたことがある人はいるでしょう。

しかし、大人になるとつい損得勘定をしたり「おせっかいと思われたらどうしよう」と思ってしまったりして、なかなか親切な行動に踏み出せない場合もあるもの。そのような葛藤を乗り越えて親切な人になるには、どうすれば良いのでしょうか。

この記事では、親切な人の特徴に加えて親切な人になる方法も紹介しているので、「親切とはなんだろう」「どうすれば親切になれる?」と気になっている人は参考にしてみてください。

「親切」の意味や由来とは?

まずは、「親切」の意味や由来を確認しましょう。

意味は「相手のために尽くすこと」

「親切」の意味は、辞書によると以下の通りです。

親切/深切(しんせつ)
[名・形動]
1 相手の身になって、その人のために何かをすること。思いやりをもって人のためにつくすこと。また、そのさま。「人の—にあずかる」「—を無にする」「—な応対」

2 (深切)心の底からすること。また、そのさま。「独立の気力ある者は国を思うこと—にして」〈福沢・学問のすゝめ〉
(『デジタル大辞泉』小学館)

「あの人は親切だ」などと人の性格についていう時の「親切」は、1の意味です。つまり「親切」とは、相手の身になってその人のために尽くすことをいいます。

由来は「より親しい」

「親切」は「親を切る」と書きます。漢字だけ見ると「親切」の意味から外れているように見えますが、なぜこのような表記になったのでしょうか。

実は、「切」という漢字には「身に迫って感じる」「しきりに」といった意味もあります。「切実」という単語をイメージすると分かりやすいでしょう。

「親」には「親しい」という意味がありますから、「親+切」で「より親しい」となります。これが「親切」の由来であるといわれています。

親切な人の特徴

「親切」の意味を確認したところで、親切な人の特徴を見ていきましょう。親切な人の特徴を押さえることで、親切な人に近づけるかもしれません。

(1)見返りを求めない

人に何かしてあげた時、「お礼に○○してもらえないかな?」「親切だと思われたい」などと、「自分が良い思いをしたい」という気持ちが出てくることはあるかもしれません。

しかし親切な人は、基本的に見返りを求めません。損得勘定をしないので、「自分がこの行動をしたら報われるか」について考えることがないのです。

相手に何かしてあげたことに満足して、「相手が幸せな気持ちになってくれたならそれで良い」と考える傾向にあります。

(2)安心感がある

親切な人は誰にでも平等に接して人の悪口を言わないので、優しい雰囲気があります。そんな親切な人に対して、安心感を抱く人は多いでしょう。

この安心感ゆえ、親切な人の周りには多くの人が集まってきやすい傾向にあります。仲間外れになりそうな人がいても、親切な人はしっかりフォローして仲間に入れようとするはず。それも周囲が親切な人に安心感を抱く理由の1つです。

(3)気配りができる

周りへの気配りができないと、親切をしようにもできません。親切な人は周囲に異変がないかいつも気を配っており、細かいところにもよく気づきます。

たとえば、友達のちょっとした表情の変化から落ち込んでいることを察して寄り添ってあげる、といったことが挙げられます。

また、自分の言動が誰かの迷惑になったり人を傷つけたりしないか慎重に考えるので、周りを不快にさせません。

(4)自分の気持ちに素直

電車の座席に座っている時、目の前にお年寄りが立っていて「席を譲りたい」と思ったのに、「断られるんじゃないか」と不安になって声を掛けられなかった……。このような経験をしたことがある人はいるでしょう。

親切な人は自分の気持ちに素直です。「助けたい」「役に立ちたい」と思ったら、「おせっかいと思われるのでは」「断られたら恥ずかしい」などと考えず、自分の気持ちに素直に行動します。

(5)自分が親切だという自覚がない

親切な人は「自分が親切だ」とは思っていないようです。

「親切にしてもらったからお返ししたい」「誰かの役に立ちたい」と思っているだけで、「親切であろう」とも思っていない場合が多いでしょう。感謝や他者貢献の気持ちが強い人ともいえます。

親切な人になる方法

続いて、親切な人になる方法を紹介します。

(1)感謝の気持ちを忘れない

忙しい毎日に追われていると、感謝の気持ちを忘れてしまうことがありますよね。感謝の気持ちを持ち続けることさえ難しいのに、「相手に感謝を伝える」となると、さらに難しく感じる人もいるでしょう。

しかし、親切な人は「周りの人たちのおかげで自分がいる」という思いが人一倍強い傾向にあり、他人への感謝を忘れません。それが「自分も誰かを助けたい」という思いの源となり、親切な行動につながっているのです。

親切な人を目指すには、周囲への感謝を忘れず、しっかりと「ありがとう」を伝えられるようになることが大切です。

(2)誰にでも平等に接する

「この人に優しくしておくと、自分にとって得だから……」などと考えていませんか?

人によって態度を変えていると、周囲から「裏表がある人」「何を考えているか分からなくて怖い」と思われてしまうかもしれません。これでは「親切な人」からは程遠いでしょう。

とはいえ、誰にでも尽くすのは難しいですし、そこまですると疲弊してしまいます。まずは「誰に対しても嫌な顔をしない」ところから目指してみてください。

(3)自分を大切にする

「親切な人になりたい」と思うのはすてきなことですが、自分の幸せを犠牲にしてまで人に尽くすのは考えもの。自分の心が満たされた状態でなければ、結局見返りを求めてしまいかねないからです。

また、自分が幸せでないと、人の幸せをねたむ気持ちも芽生えやすくなります。この状態で人に親切にするのは難しいでしょう。

親切な人になるには、自分を大切にすることも忘れないでくださいね。

親切な人を目指そう

「親切」とは、「相手のことを思って尽くす」という意味です。

親切な人は、見返りを求めず相手のためを思って行動できるのが特徴。親切の背景には、「優しくしてもらったから恩返ししたい」という感謝の気持ちがあるようです。

親切な人を目指すには、まず感謝の気持ちを持つことが大切といえますね。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

SHARE