「歯列矯正は子どものころに受けるものというイメージがあるかもしれません。
しかし、成人になっても矯正はもちろんできますし、矯正治療を受けられる患者さまの年齢は16～70歳と幅広いんですよ。そもそも日本人は歯並びに対する意識が低く、興味があっても実際に治療に踏み切る人は多くありませんでした。最近では、歯並びがよくなることで虫歯になりにくくなるなどの予防医学的な考え方や、歯並びの美しさが顔全体、その人全体の印象まで変えることが認識され始めています。矯正治療というと「歯並びを良くする」ということばかりを結果として捉えてしまいがちなので、治療費が高く感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、歯並びが悪いことによって、一生涯の口内の健康状態が著しく阻害される可能性が高いのです。そのリスクを考えると、矯正治療で歯並びを良くすることは、究極の予防医学と考えられます。今一時の歯並びをきれいにするか否かではなく、長い目でご自分の歯並び、口内環境と向き合って考えていただきたいと思います」

「矯正治療は見た目の問題など、女性ならではの悩みが多いために、踏み出せない人が多いのも事実です。
しかし『インビザライン』と呼ばれる、取り外し可能で目立ちにくい装置が普及し始めたことにより、
矯正治療のハードルが低くなり、治療を始める方が増えてきているんです。
『インビザライン』はアメリカではポピュラーな治療法のひとつ。世界45ヵ国以上の国々でも提供され、これまでに250万人を超える患者さまが治療を受けています（2013年12月現在）。
『インビザライン』と従来の矯正装置と大きく異なる点は、①取り外しが可能 ②目立ちにくい ③痛みが少ない という3点。取り外しが可能なので歯磨きは今まで通り。また、透明なプラスチック製なので人前に出るお仕事でも目立たず安心して使用できます。ただ、患者さまの管理の下で装置の使用時間を守っていただければなりませんので、注意が必要ですね」