友人のストレートな声に揺れる心…ドラマ『産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ』子なし既婚者女性本音座談会
子どもを持たない人生を決めた女性が主人公のドラマ『産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ』が、テレ東系で3月30日(ドラマプレミア23 毎週月曜23:06~)にスタート。夫の残酷な裏切りにより、望まぬ命をその身に宿す…というセンセーショナルなストーリーが話題になっています。
主人公の金沢アサのように、子どもを持たず生きると決めた女性たちは、どのような葛藤があり、社会からの見えない圧力や周囲からの無遠慮な声をどう受け止めているのでしょうか。
今回は選択的子なしを選んだ30代の既婚女性たちを集め、リアルなエピソードとともに、ドラマの共感ポイント、見どころについて語っていただきました!
経済的不安、育児の重圧、自分の生い立ち…私たちが「産まない」と決めた理由

あやさん(38歳) 15歳年上の音楽関係の仕事をしている夫と結婚して9年。休日はフェスや音楽イベントに出かけるのが好き。仕事はイベントディレクター。

さおりさん(32歳) 1つ年上の夫と5年前に結婚。推しのインディーズバンドを遠征で追いかけながら、趣味の動物園巡りにも勤しむ。仕事はWebディレクション。

まいさん(32歳) 4年前に13歳年上の夫と結婚。休みの日は仲間とのワイン会や夫と料理を作ってマリアージュを楽しんでいる。仕事はWebマーケター。

「DINKs」とは、”Double Income, No Kids”の頭文字を取った言葉。意識的に子どもを持たない選択をした共働き夫婦を指します。
Question1.子どもを持たない選択をした理由
――まずは皆さんが子どもを持たない選択をした理由、経緯から教えてください。
さおりさん学生の頃は、30歳には「結婚して子どもを産む自分」を思い描いていました。ですが、私自身、親に何不自由ない暮らしをさせてもらっていたこともあり、それと同じ水準で子どもを育てようと思うと、キャリアの面からも難しいのかもと考えてしまって……。
あやさんすごくわかります。具体的に考えていくほど不安になりますよね。あと、元々子どもはそこまで好きじゃなくて、欲しいと思わなかったんです。さらに、不安定な仕事で歳の離れた夫と結婚したことが、子どものいない生き方を選ぶ決め手になりましたね。
まいさん私の場合はドラマの主人公のアサと同じような理由で、母親がめちゃくちゃ怖くて。かなり厳しく育てられたので、あまり子育てに良いイメージが持てなかったんです。もし自分が母親のようになったり、心の余裕が失われていったりするのはいやだなと思い、子どもは持たないで生きようとずっと思っていました。
あやさんでも、周りからは「年頃になったら欲しくなるよ」とか言われませんか?私、ずっと言われてきたけど、結局「あれ?ならないな?」って(笑)。
まいさんわかります!(笑)欲しくなる前提で話されるんですよね。
DINKsが主人公の新しいドラマ
『産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ』TVerで見る
Question2.パートナーとの合意
――パートナーとは、いつ子どもを持たない選択の合意をしましたか?
さおりさん私はマッチングアプリで夫と出会ったのですが、その段階で、子どもに対する考え方をお互いに提示していたので、子どもは作らない前提で付き合い始めました。結婚する前も、子ども欲しくないけど大丈夫?と何回も確認して、お互いの両親に同意を得ました。
まいさん私もマッチングアプリで出会い、結婚を前提にしていたので、付き合うタイミングで子どものことは話し合いました。実は体質的な問題もあったのですが、そもそも欲しいとも思ってなかったので、お互いすんなり合意できました。どちらかが子どもが欲しかったら、そもそも付き合っていなかったと思います。
あやさん私は結婚前に子どもの話をしないまま結婚してしまって。後から「作らないの?」と聞かれて初めてその気はないことを伝えました。納得はしてくれましたが、ちょっと申し訳なかったな…。結婚前に話しておけばよかったです。
さおりさんでも、最近夫に甥っ子ができて、しっかり合意したはずなのに、時々「やっぱり欲しいかも」という雰囲気を出される時があります。私は何回も確認したんですけどね。
まいさんドラマでもアサの夫の哲也が、結婚前は合意していたのに、本心は違ったという場面がありましたよね。
さおりさんそうですね。合意して結婚したはずなのに軽々しく「やっぱり欲しい」と言われるのは、正直ちょっとモヤモヤしますよね…。
Question3.周囲からの重圧や発言への“モヤモヤ”
――さおりさんはパートナーのご両親にも同意を得たとのことですが、ほかの皆さんも、自身とパートナーのご両親に同意を得ているのでしょうか?
まいさんずっと「子どもは欲しくない」と言っていたので、自分の親はわかってくれていました。ただ、義理の母には私たちの体質の話をして心配をかけたくなくて、あえて子どもの話はしていません。幸い、「孫はまだ?」というプレッシャーはないですね。
あやさん私も自分の親は理解してくれていますが、夫の両親には話していません。時々、義理の兄や姉から、ドラマのセリフにもあったような「産むなら早い方がいいよ」と産む前提の言葉を言われることがありますが、もめたくないので愛想笑いで流しています。
――周囲の人からの、子どもについての言葉で傷ついたりモヤモヤしたりすることはありましたか?
まいさん私は最近、仲介の不動産屋さんに「小学校が近い物件を探しました!」と言われて、モヤっとしました。やっぱり子どもを作るのが普通なんだろうな、と思って。でも不動産屋さんはご厚意で提案してくれているし、「子どもは作らない予定なんで」と伝えるのも違うと思ったので、モヤモヤしつつ何も言えなかったですね。
あやさんわかります。私も高校の同級生で集まった時、私以外みんなママで、ずっと保険や年金、家のローン、子どもの受験の話をしていて、私は全然入れなくて…。同級生からは「子どものことちゃんと考えてるの?」と悪気なく言われて、悲しくなってしまって、泣きながら帰りました。でもそれをきっかけに、自分がつらい思いをする場所には、無理に行かなくていいなと思えるようになりました。
さおりさん私も、子どもがいる友達とは自然と距離ができました。お互い共通の話題がなくなっていくし、お互いの悩みに寄り添えず、相手を不快にさせるかもしれないですし。普段遊ぶ友達は、自然と子どものいない人が多くなっていきますよね。
衝撃シーンが話題に!
『産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ』TVerで見る
DINKsがテーマって新しい!主人公の葛藤から見える、社会のリアルに共感
――ここからは、皆さんのようなDINKsの女性が主人公のドラマ『産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ』について感想をうかがっていきます。第一話を見ていかがでしたか?
まいさん笑いながら避妊具に穴をあける哲也が怖かった…。(※ドラマ内での描写であり、個人の尊厳を損なう行為です)でも、ストーリーは本当に面白かったです。今後の展開がサブリミナル的に流れる冒頭のシーンで衝撃の場面がいっぱい出てきて、先がすごく気になりました。全話公開されていたら絶対一気見してました!
(C)「産まない女はダメですか?」製作委員会
さおりさん哲也が実際にいたらヤバいですよね(苦笑)。いろいろな立場や想いを抱えている人が出てくるので、それぞれの立場に立って心境を考えることができて、見ごたえがありました。
あやさんそもそも、DINKsがドラマのテーマになるってことは、言葉や考え方が少しずつ一般的に受け入れられてきているのだなと感じますよね。
まいさんたしかに、子どもがいる人の悩みを題材にすることはよくあるけど、DINKsの意見や悩みを取り上げるってなかったかも。
さおりさんセックスレスをテーマにしたドラマもありましたよね。DINKsがテーマってかなり新しい!
(C)「産まない女はダメですか?」製作委員会
――主人公のアサは開業を目指すフリーの美容師ですが、DINKsとして生きる姿や考え方、悩みなど共感できるポイントはありましたか?
さおりさん私も、「仕事を頑張りたい」という思いがこの生き方を選択した理由の1つなので、美容室の開業に向けて努力しているアサの“何かを成し遂げなきゃ”っていう気持ちにすごく共感できました。
まいさん私は、子どもがいる同級生との集まりのシーンで、友達から「アサんとこ、子どもは?」とか「結婚したんだから、さすがに子ども作んなきゃでしょ」って言われているシーンは、キツイな…と思いました。「出産・育児に比べたら、仕事なんて全然ぬるま湯だった」とかも、私こんなに頑張ってるのに、ずっとぬるま湯って思われて生きていくの?って悲しくなりましたね。
(C)「産まない女はダメですか?」製作委員会
あやさん私はアサの夫の哲也と同僚の梨田が飲みながら本音を話す男性同士の会話シーンを見て、夫はDINKsであることを友達にどう話しているんだろう、男性同士でしか話せないことってあるのかも…と想像しちゃいました。
さおりさん男性側といえば、避妊の話も出てくるじゃないですか。いろんな選択肢とリスクがあるんだなって改めて知ったのと、詳しく知らない人には勉強になりそうですよね。ドラマをきっかけに、友達同士でも話しやすくなるかもしれませんし。
あやさん私もドラマを見て「その選択肢もあるんだ」と勉強になりました。
ドラマオススメポイント
まいさん物語のすれ違いは認識のズレから生まれていると感じたので、パートナーとしっかり話し合うことの大切さを実感! これから結婚を考える方のイメトレとしてもおすすめです。
さおりさんセンセーショナルなテーマではありますが、女性の悩みや、言われて傷つくことが理解できる部分もあるので、女性の部下がいる男性の方にもぜひ観てほしい作品です。
あやさんDINKsにもいろんな生き方があるので、気軽にドラマを見ながら親しい人と意見交換ができたら楽しいんじゃないかな。ドラマをきっかけに、DINKsだけではなく、「多様な生き方を尊重し合おう」という考えが広がると素敵だなと思います。
第1話「穴を開け続けた1年」配信中
『産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ』TVerで見る
『産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ』
テレ東系 ドラマプレミア23(毎週月曜23:06~)
「幸せな結婚生活は、“針1本”で壊れた―。」
共働きで子どもを持たない選択をした夫婦・アサ(宮澤エマ)と哲也(浅香航大)は、周囲からの無遠慮な言葉に揺れながらも、穏やかな結婚生活を送っていた。しかし、予期せぬ妊娠をきっかけにその関係は一変。さらに、信じていた夫の裏切りが明らかになり、2人の関係は大きく崩れていく――。
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本編では語られなかった“前日譚”―『産まない女はダメですか? 緒方と千紘のトツキトオカ』もTVer、U-NEXT、ネットもテレ東、Leminoで配信中!こちらもぜひご覧ください。