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安藤なつが医師と語る、尿ケアの最前線~排尿ケアで日常が変わる~

安藤なつが医師と語る、尿ケアの最前線~排尿ケアで日常が変わる~

「介護」と聞くと、自分にとっては遠い先のことのようだけど、知っておきたい話題のひとつ。そう考える人は少なくないのではないでしょうか。今回は、そのなかでもデリケートなテーマである「排尿ケア」について、お笑いコンビ、メイプル超合金の安藤なつさんと学びます。芸人として活躍する一方、介護福祉士の資格をもつ安藤さん。介護をする側にもされる側にもメリットが大きいという、最新の「排尿ケア」事情に驚きを隠せない様子です。

実は若い人にも関係がある、「排尿に関する悩み」について聞いてみた

女性の健康推進について考えるウィメンズ・ヘルス・アクション実行委員会主催のイベント『わたしたちのヘルシー~心とからだの話をはじめよう in Mar.2026』は、今年で10年目を迎えます。2026年は「心とからだのリズムを知る、理解する。自分らしく生きるための9つのセッション」をコンセプトに、女性の心とからだの悩みを、ゲストのリアルな声と専門家の解説とともにお届けします。
また、スペシャル動画を、2026年3月8日(日)より配信中です。

『女性の健康週間(3月1日~8日)』と『国際女性デー(3月8日)』に合わせて開催されたイベントでは、医療ヘルスケアの専門家とゲストが、各テーマに関するお悩みとその解消法について話し合いました。

今回のテーマは、『安藤なつが医師と語る、尿ケアの最前線~排尿ケアで日常が変わる~』です。ゲストの安藤なつさんが、山梨大学大学院総合研究部 泌尿器科学講座教授の三井貴彦先生から、「排尿ケア」の最新事情を伺います。

こちらより、このイベントの対談番組動画をご覧いただけます。

\動画を見てアンケートに答えよう/ 安藤なつが医師と語る、尿ケアの最前線
~排尿ケアで日常が変わる~

恥ずかしいから我慢してしまう……。相談してもいいの? 「排尿」や「排尿ケア」の問題

安藤なつが医師と語る、尿ケアの最前線~排尿ケアで日常が変わる~

介護福祉士の資格取得者の安藤さん。介護の現場では、排尿に関する悩みを耳にすることが多かったそうです。

安藤さん:ご家族を将来介護する話になると、親御さんの下の世話をできるかが心配……という声をよく耳にしました。そして、介護をいざ始めた方々は、夜間の睡眠時間の確保に悩んだり。気が休まらないという印象が強いです。

三井先生:超高齢社会を迎えた日本では、多くの方が排尿に関するトラブルに悩まれています。排尿や排尿ケアの問題は高齢の方に多いと思われがちですが、実は、若い人にも少なからず排尿トラブルがあることが明らかとなっています。

では、排尿トラブル(※1)とはいったいどういうものなのか? 三井先生が詳しく教えてくださいました。

安藤なつが医師と語る、尿ケアの最前線~排尿ケアで日常が変わる~

三井先生:たとえば、昼間起きている間にトイレに行くのが近い、回数が多いという「昼間頻尿」や、夜寝ている間にトイレに起きる「夜間頻尿」。また、自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまう「尿失禁」などが挙げられます。一般的には、朝起きてから夜寝るまでの間のトイレの回数が8回以上を「昼間頻尿」。夜寝ている間に1回以上トイレに起きる場合を「夜間頻尿」といいます。ただし回数は人によって大きく異なるので、自分が頻尿と思うときは専門医を一度受診いただくとよいと思います。

安藤さん:尿失禁というのは……いわゆる、「……あ!」という状態のことですよね? 周りの芸人で、そういう状態になっている人は結構いますし、自分もそうなることはあります。

安藤なつが医師と語る、尿ケアの最前線~排尿ケアで日常が変わる~

三井先生:日本排尿機能学会による疫学調査では、40歳以上の女性の4割以上が尿失禁を経験しているといわれています。ただ、悩んでいる人は多くても、「恥ずかしいから」と我慢している人が大半だと思います。

そして近年課題となっているのは、高齢化の進行に伴う、介護や在宅医療現場での排尿ケア。

三井先生:介護の現場では、やはり頼りにされているのはオムツです。しかし、オムツは、「履くほう」にも「履かせるほう」にも精神的な負担が大きいのが現状です。

安藤さん:ケアされる側は「オムツをつけっぱなしの方」や「トイレに行きたくても自分でなかなか行けない方」などさまざまだと思いますが、清潔に保つためのケアが必要になりますよね。なので、ケアする側もされる側も、精神的にも体力的にも大変かなと思います。でも……、結局はオムツをするしか方法はないですよね?

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三井先生:オムツは、夜間に安心感があったり、急な排尿に対応できたりと、生活を支えてくれる大切な役割があるのは事実です。ただ、「オムツしかない」ということでもないのです。実は今、排尿ケアの新しい未来が拓けようとしています。

※1女性泌尿器疾患・骨盤臓器脱(尿もれ、頻尿、性器脱) | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修

「排尿ケア」の選択肢はオムツしかない? 新しい「排尿ケア」の未来とは?

安藤なつが医師と語る、尿ケアの最前線~排尿ケアで日常が変わる~

排尿ケアをスムーズにしてくれるものとして、三井先生は現在、注目している機器があるのだそう。それは、女性の排尿ケアを心地よく行うための「女性用体外式カテーテル」。この機器を実際に手に取ってみての、安藤さんの感想は?

安藤さん:カテーテルって、体内に差し込むイメージがあるんですけど、この機器は体外だから、くっつけるだけということですか?

安藤なつが医師と語る、尿ケアの最前線~排尿ケアで日常が変わる~ 安藤なつが医師と語る、尿ケアの最前線~排尿ケアで日常が変わる~

三井先生:おっしゃる通りです。吸引用パッドを当てた状態で、ご自分のタイミングで排尿ができます。排尿した尿は、機器が吸引圧をかけて吸い出し、集尿器まで排出することができる方法です。排尿ケアの新しい選択肢として、現在注目されています。

安藤なつが医師と語る、尿ケアの最前線~排尿ケアで日常が変わる~

安藤さん:(吸引用パッドを触りながら)当たる部分がとても柔らかいですね。周りの部分も柔らかいです。これを当てるだけで、ずれることはないんですか? それに、パッドを当てたままで本人は気持ち悪くないのですか?

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三井先生:このパッドを当てて下着を履くこともできるので、ずれにくいと思います。排尿した尿は吸引されるので、尿は皮膚に触れません。蒸れもないので、患者さんへの不快感はほぼないと考えていただいていいと思います。この機器のメリットは、とにかく「時間」です。吸引用パッドを装着後、8~12時間ほどはそのまま使い続けることができるので、吸引用パッドの交換は1日に2回ほどです。

安藤さん:日中に8回ぐらいお手洗いに行くと考えると、そのときのケアが2回で済むというのは、ケアするほうの負担もだいぶ変わりますね。

三井先生:医療や介護の現場においては、排泄介助にかかる時間や人手が大きな課題となっていて、1回の排泄ケアに10分以上かかるといわれています。この機器は、その時間を大幅に減らすことができる、画期的なものです。そして、ケアをする側だけでなく、ケアされる本人にとっても不快感が少なく、精神的な負担を軽くできるという特徴もあります。

「排尿ケア」は豊かで安心した生活を送るためにとても大切なこと

オムツをつけていると、肌の状態によってはかゆみやかぶれなどの皮膚トラブルが起きがち。一方、「女性用体外式カテーテル」の場合、排尿のたびに掃除機のような機器が尿を吸い出すため、陰部の周りが濡れたままということがありません。肌に優しく不快感も軽減されるので、夜によく眠れるようになったという報告もされているそうです。

安藤なつが医師と語る、尿ケアの最前線~排尿ケアで日常が変わる~

安藤さん:介護をなさっているご家族は、夜間に、「そろそろオムツを替えにいかなきゃ……」と思うと熟睡ができないんですよね。でも、この機器があればそういう心配がないのですね。介護の現場には普及されているのですか?

三井先生:医療や介護の現場で展開が始まっているところです。アメリカなどでは、排泄する際に敢えて何かをつけるという文化があまりないため、オムツを使わないことが多いです。そのため、この「女性用体外式カテーテル」が一般的に普及していて、男性用の体外式カテーテルも使用されているそうです。日本もいずれそうなることで、排尿ケアの負担は大幅に軽くなることが予想されます。

安藤さん:この機器はどこで買えるんですか? 

安藤なつが医師と語る、尿ケアの最前線~排尿ケアで日常が変わる~

三井先生:介護保険でレンタルできるようです。自治体によって負担額の設定が変わると思いますので、ケアマネージャーさんに問い合わせていただければと思います。ご自身の排泄に関わるスタイルを自分自身で選ぶことは、その人の権利です。そうした意識や価値観を広めていけるといいですね。

安藤さん:高齢の方だけでなく、たとえば入院されている若い年齢の方にとっても、この機器があるといいですよね。人によっては合う、合わないがあると思いますけど、ケアする側もされる側も、精神的にも体力的にも負担が軽減される選択肢があるんだと、今日知ることができてよかったです。

三井先生:排尿は、日常生活を送るうえで誰にとっても避けることのできないものです。そして、排尿のトラブルは、その方の尊厳や生活の質に大きく関わる問題だと思います。ぜひ適切な排尿ケアを取り入れて、より豊かな生活を送っていただければと思います。

排尿の悩みをひとりで抱え込まないために。選べる排尿ケア

排尿の悩みは、誰にとっても言いづらく、周りに相談できず抱え込んでいる人も多いのではないでしょうか。けれど、自分に合ったケアを知り、選び取ることは、心の余裕と日々の安心につながります。我慢や遠慮を手放して、安心して過ごせる方法に目を向けてみませんか。

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~排尿ケアで日常が変わる~

『心とからだの話をはじめるメディア』
わたしたちのヘルシー

登壇者プロフィール
  • 三井貴彦先生
  • 三井貴彦先生 山梨大学大学院総合研究部・泌尿器科学講座教授として診療・研究・教育を牽引。北海道大学医学部卒業後、在日アメリカ海軍病院や北海道大学病院で研鑽を重ね、Drexel大学では脊髄再生と排尿機能回復の研究に従事。泌尿器科領域の多数の専門医資格・技術認定を有し、主要学会で理事・代議員を務め、国際誌の編集委員として学術発展に寄与。当該領域の第一線で活躍。
  • 安藤なつさん
  • 安藤なつさん お笑い芸人。2012年、カズレーサーと共にお笑いコンビ・メイプル超合金を結成。2015年にM-1グランプリ決勝進出後、バラエティを中心に俳優としても活躍中。中学生の頃から叔父が経営する介護施設でボランティア活動を行い、お笑い芸人になってからも介護のアルバイトを続けてきた。介護現場歴20年の経験と介護への想いを綴ったコミックエッセイ「介護現場歴20年。(主婦と生活社)」を2024年に出版。ホームヘルパー2級、介護福祉士。

パートナー企業

日本べクトン・ディッキンソン

1971 年、米国多国籍企業のベクトン・ディッキンソン アンド カンパニーの日本支社として創立。医療用・細菌検査用の機器、器材、試薬等の輸入・製造販売を行い、 高い技術力に支えられた高品質の製品や、高度な安全性を持った製品を提供。「明日の医療を、あらゆる人々に™」という理念のもと、創立以来堅実に成長し続けている。

日本べクトン・ディッキンソンはこちらから

ウィメンズ・ヘルス・アクションとは?

ウィメンズ・ヘルス・アクション

今年、10年目を迎えるウィメンズ・ヘルス・アクション実行委員会では、国や自治体、医療・教育の現場や職場・家庭・地域などが連携し、現代日本における女性の健康推進の必要性とその課題について考えるための取組みを行っています。

女性は、思春期、妊娠・出産期、更年期、老年期と生涯を通じて、ホルモンバランスが大きく変動し、また、結婚や育児などのライフステージによっても、心と体に男性とは異なる様々な変化が現れます。女性ホルモンの変動に伴い、月経不順や月経痛、月経前症候群(PMS)、不眠やうつなどQOL(生活の質)の低下を伴う心身の失調を起こしやすい特徴があります。女性の健康リスクを低減させることは、人生各期における女性の自己実現と社会参加を促進し、日本全体の経済発展と活力増進を促す力となります。今、様々な場所で思春期や妊娠・出産期、更年期などのライフステージに応じた女性の健康推進サポート強化の動きが生まれています。

『心とからだの話をはじめるメディア』
わたしたちのヘルシー

公式HP「ウィメンズ・ヘルス・アクション」

INFORMATION
「女性の健康週間」とは?

毎年3月1日~3月8日は「女性の健康週間」です。女性が生涯を通じて健康で明るく、充実した日々を自立して過ごす社会を実現するためには、家庭・地域・職域・学校などを通じて女性の健康問題を総合的に支援することが重要です。毎年、全国各地で「女性の健康づくり」を国民運動として展開しています。

「国際女性デー」とは?

毎年3月8日は国連が定めた「国際女性デー」です。女性への差別撤廃や地位向上などを目指し、世界各地で啓発イベントや記念行事が行われています。 日本国内でも様々な働きかけが行われており、その輪は国連機関から政府や自治体、NGO、メディア、一般企業等にも広がっています。
URL: https://whasympo.com/

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