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自分らしい人生をデザインするために。漫画家・腹肉ツヤ子が描く、知っておきたい「ピル」のこと。

仕事・結婚・出産にまつわる選択は、すべて人それぞれ。女性の人生は、仕事・結婚・出産などをするかどうか、するならいつするか、も含めて選択肢はたくさん。特に悩みを抱えることが多いのが、妊娠・出産の有無と、妊娠・出産を希望する場合はそのタイミング。

もちろん、思いがけない妊娠をしても幸せに人生を送る女性もたくさんいます。一方で、計画していない妊娠によって大きく人生が変わったり、人工妊娠中絶を余儀なくされたりすることもあります。適切な避妊(*1)の知識を身につけることは、女性のキャリアプラン・ライフプランをデザインすることにも繋がります。避妊の方法の1つとしてピル(低用量ピル)(*2)がありますが、「よく知らない」「わからないので不安」という人も多いはず。ピルのことを正しく知って、人生の選択肢を増やしませんか。

(*1)避妊 | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修 (w-health.jp)
(*2)避妊 | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修 (w-health.jp)

なぜ日本では普及しない? 日本のピルの現状

ピル(低用量ピル)とは、薬に含まれるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の働きで排卵を抑制する、精子の子宮内への進入を妨げる、着床を阻止するなどのさまざまな作用によって避妊効果を発揮する薬です。ピルには大きく分けて2種類あり、月経困難症(*1)や子宮内膜症(*2)に伴う痛みの改善のために使われる「LEP」と、排卵を抑制して経口避妊薬として使われる「OC」です。

現在ではピルに関する情報発信も増え、それに伴ってピルを知っている人も増えてきています。
しかし、日本でのピルの普及率は現状あまり高くありません。国連が発表している『Contraceptive Use by Method 2019(避妊法選択2019)』によると、ピル普及率の世界平均が8.0%なのに対し、日本は2.9%にとどまっています。同じアジア圏でもタイの普及率は19.6%と日本の6倍以上で、およそ5人に1人がピルを使っていることがわかります。ピルの普及が進んでいる欧米では、普及率が30%を超える国も複数あるなど、国ごとに差がある状況です。

グラフ:15~49歳の女性を対象とした国別ピル(経口避妊薬)の普及率(一部抜粋)

日本でピルの普及が進みにくい背景には、医師の処方が必要なことやコンドームのみによる男性主導の避妊法が一般的なこと、コンドーム(*3)を使用する以外の避妊の方法やピルに関する正しい知識など、性教育の不足が指摘されています。「ピルはなんとなく怖いから使いたくない」「ピルを飲んでいると乱れた性生活をしていると思われる」など、誤ったイメージを持っている方もまだまだ少なくありません。

(*1)月経困難症 | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修 (w-health.jp)
(*2)子宮内膜症 | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修 (w-health.jp)
(*3)避妊 | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修 (w-health.jp)

あなたは避妊でヒヤッとした経験がある? マイナビウーマン読者の声を聞いてみた

「そう言われても、実際ピルについてよく知らないし、不安……」そう思う方も多いのではないでしょうか。今回は、マイナビウーマン読者からアンケートで取得したリアルな声をもとに、ピルや避妊についての漫画を漫画家・腹肉ツヤ子さんに描いていただきました。

マンガ1

マンガ2

実はマイナビウーマン読者も避妊でヒヤッとした経験が…

マイナビウーマン読者に「避妊を失敗してしまったかもと「ヒヤッと」した経験があれば教えてください。」とアンケートを取得したところ、「コンドームが破れてしまった」「コンドームが途中で取れた」など、避妊方法の選択や使い方による失敗が全体の半数も。実際に寄せられたコメントを紹介します。

  • コンドームが途中で外れてしまった。
  • 高校の頃、お互いにゴムが初めてで上手く付けられなかった。
  • コンドームが破れているのに気づかなかった。
  • コンドームなしでされたこと。外に出してはくれたけどその可能性がある状態で性行為をされてしまったことがあった。

マンガ3

マンガ4-1

舞や友美と同じように、「今はまだ妊娠・出産したくない」と考える女性は約6割

マイナビウーマン読者に取得したアンケートでも、自分のキャリアプランやライフスタイルなどを考えると、「今はまだ妊娠・出産したくない」と考えることがある女性は約6割という結果でした。

グラフ:自分のキャリアプランやライフスタイルなどを考えると、「今はまだ妊娠・出産したくない」と思うときはありますか?

予期せぬ妊娠をした際に、自分やパートナーの将来や周りの環境のことを考え、やむを得ず人工妊娠中絶を選択する女性も少なくありません。2021年度は日本の出生数が約81万人に対し、人工妊娠中絶件数が約13万件でした。

グラフ:日本の出生数「・人口妊娠中絶件数(2021年度)

マンガ4-2

マンガ5

【女性特有の疾患や悩みについてのアンケート】
調査時期:2023年11月6日~9日 / 調査対象:マイナビウーマン会員
調査数:女性260人 / 調査方法:インターネットログイン式アンケート

今後のライフプランのためにも知っておいてほしいピルのこと

ピルには高い避妊効果があり、女性特有の不調の改善なども期待できます。ただし、その一方で毎日決まった時間に定期的に服用し続ける必要があり、忘れっぽい人には向かなかったり、人によっては吐き気や頭痛、めまいといった副作用が生じたりすることもあります。様々な種類の中から自分にあったピルを探したり、正しい服用法や対処法を学んだりするために、婦人科へ相談してみるのも、ご自身のからだと向き合う上で重要なポイントです。また、避妊効果はあるものの性感染症の予防効果はないため、コンドームを併用することも大切です。

予期せぬ妊娠は、キャリアをあきらめたり、心を痛めたりすることにつながる可能性があります。2023年ノーベル経済学賞を受賞したクラウディア・ゴールディン氏の研究でも、職業選択や教育の機会を広げたものの1つとして触れられているピル。ピルについて正しく理解し、自分の人生を自分でデザインするための選択肢を広げていきましょう。

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■あとがき(腹肉ツヤ子)
私も以前はピルを漠然と「よく分からないもの」だと思って警戒していたのですが、友人のすすめもあって服用してみたところ、とてもメリットを感じました! 正しく知ることで人生の「お守り」がひとつ増えたなと。あの頃の自分の背中を押すような気持ちで今回の漫画を描かせていただきました。

■監修医コメント(産婦人科医・宋美玄)
多くの女性が、ちゃんと避妊できていたか不安になったり、月経が予定通りに来なくてヒヤッとするという経験をお持ちなのではないでしょうか。産む、産まないや、いつ子供を産むかを自分で決めることや、避妊に不安を抱かない状態でセックスを楽しむということは、SRHR(性と生殖に関する健康と権利)においてとても重要なことです。
低用量ピルは、女性自らが主体的に避妊することができる選択肢の一つです。毎月の排卵を抑えたり、子宮内膜を薄くする働きがあるため、避妊以外のメリットもあり、そちらを主目的に飲んでいる人も増えています。また、規則正しい服用を続けることで生理周期を整えることを期待されている方もいます。 ピルは、医師の診察と処方が必要な薬ですが、個人の体の自己決定権として低用量ピルという方法があることを知っておいてください。

パートナー企業情報

富士製薬工業株式会社

富士製薬工業株式会社
富士製薬工業は、約半世紀にわたり女性医療用医薬品の開発・製造・販売を行なっており、多様な女性疾患に対応する医薬品の品揃えに大きな強みを持っています。2030年のビジョンとして掲げている「世界の女性のwell-being向上に貢献する」を実現するため、医薬品の提供にとどまらず、女性の健康づくりのためのサポートをしています。思春期から更年期まで、世代を問わず幅広い女性が完全無料で利用できるスマートフォンアプリ『LiLuLa(リルラ)』もその一つです。ぜひご利用ください。

富士製薬工業株式会社

LiLuLa –
女性のための健康支援サイト

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Women’s Health Actionがお届けする、女性の心とからだの健康を考えるウェルネス&カルチャープラットフォームです。月経・妊活など女性特有のお悩みやヘルスケアに役立つ記事、専門家からのメッセージ、イベント情報などをお知らせします。
ウェブサイト:https://watashitachino-healthy.com/

Women’s Health Action公式サイト

プロフィール
腹肉ツヤ子 (はらにく つやこ)

腹肉ツヤ子(はらにく つやこ)漫画家・イラストレーター。女性誌を中心に漫画やイラストを発表。最近の関心事は相撲、園芸、最中、健康。 NFT:https://opensea.io/collection/mochiparty

宋美玄 (そん みひょん)

宋美玄 (そん みひょん)産婦人科医 医学博士、丸の内の森レディースクリニック院長
1976年兵庫県神戸市生まれ、大阪大学医学部医学科卒。10年に出版した『女医が教える本当に気持ちいいセックス』がシリーズ累計70万部突破の大ヒットとなり、各メディアから大きな注目を集め、以後妊娠出産に関わる多くの著書を出版。“カリスマ産婦人科医”としてメディア出演、医療監修等、女性のカラダの悩み、妊娠出産、セックスや女性の性など積極的な啓蒙活動を行っている。2児の母。

PR提供:富士製薬工業株式会社(Women’s Health Action2023企画)

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