【管理栄養士に聞く】痩せにくいのは年齢が原因なの？ アラサーの体の変化と対策とは

これまでの記事で、結婚式に向け自分史上最高の体を目指し、5月の「スパルタンレース」に参加することを決めたマイナビウーマン営業・S（29歳）。約2か月間、皇居ランや自宅での筋トレを続けてきましたが、見た目の変化はあまり見られません。疲れはなかなか取れないし、昔は少しの運動ですぐに体重が減ったのに、目立った変化がないのは、年齢？ それとも栄養不足だから……？と、モチベーションが低下気味。そこで営業・Sと同世代のアラサー女性を対象に、“最近の体の変化”について調査してみました。

自分史上“最強キレイ”を目指す営業女子の奮闘記　これまでの記事
第1回　結婚式まで8ヶ月！ 自分史上最強キレイな体を目指す
第2回　超過酷チャレンジに、間に合うのか私！？

疲れやすい、痩せにくい……。体の変化を感じているアラサー女子が7割も！

「20代後半に入ってから、体の変化を感じるようになったか」というアンケートでYESと答えた人は6割以上も。具体的な変化に聞いてみると、「疲れやすく、よく体調を崩すようになった」（28歳／販売職・サービス系）、「痩せにくくなった」（29歳／営業職）、「肌荒れしやすくなった」（30歳／事務系専門職)など、さまざまな変化を実感しているようす。また営業・Sと同じように、“栄養不足”を感じている人も、過半数いました。またその改善策としては、野菜を食べる、サプリメントを摂取するという声が多数。これって本当に正解なんでしょうか？　そこでスポーツ栄養士の杉島先生に、アラサー世代の体の変化と、栄養面について教えていただきました。

基礎代謝量の低下が、疲労や痩せない原因。外食やコンビニごはんの影響も

20代後半に入って、体の変化や不調を感じる人が多い理由は何でしょうか？

「ひとつは加齢とともに筋肉量が低下すること、それに伴う基礎代謝量の減少が考えられます。加齢とともに基礎代謝量が低下することにより、10～20代前半と比べて、同じ量の食事を食べていても太りやすくなるという可能性は高いです。もうひとつは、20代後半になると仕事で責任あるポストについたり、結婚し、家事と仕事との両立で時間的余裕がないという女性が増える傾向にあること。そうすると外食やコンビニ利用が増え、脂質や塩分の過剰摂取や、食物繊維やビタミン、ミネラル不足といった食生活の乱れが、上記のような不定愁訴を招いているのだと思います」。

アラサー世代は鉄、ビタミンC、カルシウムが不足しがち。食生活の見直しを。

「国民健康・栄養調査を見ると、アラサー世代の女性で不足しがちな栄養素は、鉄、ビタミンC、カルシウムと言われています。鉄はヘモグロビンの材料であるため、不足すると酸素の運搬量が不足し、疲れやすい、だるい、息切れなどの症状が出やすくなります。ビタミンCは、コラーゲンの生成に関与したり、抗酸化ビタミンとして、体の酸化に対抗する役割を持つので、肌荒れ防止にも必要不可欠。カルシウムは、骨の材料で、加齢とともに骨量、骨密度の低下が起こるため、骨粗鬆症予防のためにも適量の摂取が重要です」。

必要な栄養素が分かったところで、実際に普段の食生活でどんなことに気をつければ良いでしょうか？

「1日の中で主食、副菜、主菜、果物、乳製品を意識して揃えることが大事です。この5つの料理メニューを揃えることで、五大栄養素の揃ったバランスのよい食生活に近づけることができます。普段の食事で、体に必要な栄養素を摂取するのがベストですが、仕事や家事、育児との両立の中で毎日の食事管理はとても大変です。そんな時には、不足している栄養素をサプリメントで補うことも効果的な方法だと思います」。

決戦は5月。不足しがちな栄養素を摂取しながら、効率良くトレーニングを！

杉島先生の話を聞いて、ただやみくもにトレーニングをするだけではなく、栄養バランスのとれた食生活の重要性がわかった営業S。「日々の忙しさから外食やコンビニごはんに頼っていたことを反省しました。主食、副菜、主菜、果物、乳製品を意識し、ネイチャーメイドのサプリを引き続き上手に活用しながら、5月のスパルタンレースに向けて頑張ります！」と、気持ちを新たにした様子でした。スパルタンレースまで約1ヶ月半。引き続きSの闘いは続く……。頑張れ、S！

提供：大塚製薬株式会社