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魚住りえさん&小室淑恵さんと漢方医・玉木先生が登場!「働く環境の整え方セミナー」イベント潜入レポート

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新年度がスタートする4月は、職場の環境が最も変わるシーズン。転職、転勤、部署異動などで職場が変わる人はもちろん、職場は変わらずとも、出世で自分の立場が変わったり、新しい人間関係の構築が求められたりと、何かとストレスが貯まりやすい時期です。特に結婚、妊娠、出産、子育てとさまざまなライフイベントが目白押しのアラサー女性には、今まで通り働き続けていいのか、そろそろ働き方を見直したほうがいいのでは……?と迷い始める時期ではないでしょうか。そんな働く女性たちのために、「わたしらしく働きたい♪ 働く環境の整え方セミナー」が3月26日に開催、抽選で選ばれたマイナビウーマン読者150名が招待されました。

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講師は、株式会社ワーク・ライフバランスを立ち上げた働き方コンサルタントの小室淑恵さん、元日本テレビアナウンサーで、現在はフリーアナウンサーとして活躍する魚住りえさん、そして漢方医の玉木優子先生の3名。それぞれ専門的な立場から、私らしい働き方と、女性だからこそ気を付けたい、カラダの環境を整える方法について教えてくださいました。どれも興味深く実践的な内容ばかり。せっかくなので、イベントに参加できなかった方でもトライできるポイントをご紹介!

PART1 小室淑恵さんと考える、“新時代の働き方”

まずは、これまでに900社以上の企業の働き方改善を手がけてきた小室淑恵さんに、新時代の働き方についてお話していただきました。

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「日本はこれまで非効率な長時間労働が当たり前でした。それを引きずっているせいもあり、今でも平均残業時間は月60時間。それなのに一人あたりが生みだしている労働生産性は、先進国で最下位なんです。だからこれからの社会では“限られた時間で最大の成果を出すスキル”が求められるようになります。そのためには“タイムマネジメント”が命。そこでぜひ実践してもらいたのが、『朝・夜メール』です。朝出勤したら、15~30分単位で1日の業務予定を立て、上司や同僚にメールしてください。そして終業時に『夜メール』で1日を振り返り、時間の使い方や業務進捗などを『見える化』することで、効率的な働き方につなげることができると思います」

明日からできる、キャリアとライフの戦略とは

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「どんなに頑張っていても、上手くいかない時期はあります。たとえば20代後半は、たとえば上司やクライアントに恵まれず、正当な評価をされずにモヤモヤしがちな時期。そんなときは『柱を複数にするチャンス』だと思って、会社以外のコミュニティーに所属し、継続的に専門分野を勉強する習慣を作ること。また30代前半は、婚活や妊活で苦戦して、“仕事のペースを落としたほうがよいのでは……?”と迷いが出やすい時期。それでも大切なのは、仕事を続けることだと思います。妊活にはお金がかかるし、婚活でも自分に経済力があれば、お金をアテにして相手を選ぶ必要がなくなります。だから将来のキャリアとライフを予想して、早めに準備しておくことが大事だと思います」

PART2 魚住りえさんがレクチャー!  第一印象は『発声・発音・話し方』

働く環境を整えるという意味では、円満な人間関係の構築も必要不可欠な要素。そこで、話し方の指導を積極的に行っているフリーアナウンサーの魚住りえさんに、相手の懐に入るコミュニケーション・ノウハウをレクチャーいただきました。

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「アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した『メラビアンの法則』によると、第一印象は『声・話し方・見た目』で93%、『話の内容』で7%が決まると言われています。だから見た目だけでなく、声や話し方にも注意すべき。そのためにも腹式呼吸の練習をしましょう。背筋を伸ばし、息を長く吐き切った後に息を吸うの繰り返しです。慣れてきたら一定の声量と音程で10~20秒間「んんんー」と声を出しながら、お腹を凹ましましょう。毎日トレーニングすれば、艶やか声になり、話し方も変わってくるので、印象がグッと良くなりますよ」

相手に好かれる聞き方って?

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「コミュニケーションは、『話す』『聞く』で成り立っています。今度は好かれる聞き方をマスターしましょう。これは結構簡単なこと。誰もが自分の話を聞いてほしいと思っているので、ちゃんと聞いてあげることが大事なんです。それを実践するには7つのポイントがあります。それは『相槌はあえて声に出さない』『体を揺らさない』『目を泳がせない』『さりげなく褒める』『自分はしゃべりすぎない(自分3:相手7)』『はい、いいえで答えられない質問をする』『知っていても知らないフリをする』。この7つを意識して会話すれば、素敵な人だなーと思ってもらえると思います」

PART3 漢方医・玉木先生が教える、働く女性が陥りやすいカラダの悩みと対処法

最後は「働く女性の健康管理」と題して、女性のカラダに詳しく、テレビをはじめ、マイナビウーマンの「漢方」連載でもおなじみの漢方医・玉木優子先生に、働く女性ならではのカラダの悩みと症状、これからの対処法や整え方について教えていただきました。

疲れ、PMS、冷え……3つの悩みは、漢方でやさしくサポート

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「働く女性が陥りやすいカラダの悩みは主に3つあります。1つ目は『疲れや倦怠感』。これは責任や日々の緊張感が積み重なると集中力が低下したり、帰宅が遅くなると睡眠時間が減って疲れが積み重なる、というような悪循環を生み出すせい。そうするとヤル気が出なくなったり、食欲が低下したり、心身のエネルギーが低下してしまうんです。2つ目は、生理前にカラダやココロに不調が現れる『月経前症候群(PMS)』。これはストレスや血糖値、脳内ホルモンにも関係があります。ストレスによるコーヒーや紅茶などのカフェインやアルコール、タバコの摂りすぎなども関係してくるので、働く女性はPMSになりやすいんです。また食事を抜くと低血糖となり、だるさやイライラの原因になるので、不規則な食事もPMSを悪化させます。3つ目は『冷え症』。これは手足や腰、下腹部など特定の部分が冷えること。冷えに悩む女性が多いのは、熱を生み出す筋肉量が少ないことと、女性ホルモンの影響が考えられます。これら3つの症状は、不規則な生活や睡眠不足、過重労働などでココロやカラダに負担がかかることから生じる場合が多くあります。改善するためには十分な睡眠、栄養、適度なストレス解消のための運動、ゆとりの時間を心掛けることが大事です。ただ自分の努力だけで改善されない場合は、カラダの中の過不足を調整し、体調管理をするために『漢方』が強い味方となってくると思います」

漢方って日本の薬だったの!?

「漢方のルーツは紀元前の中国です。5~6世紀ごろに中国から日本へ漢方医学の起源となるものが伝来しました。その後、長い年月をかけて、日本の気候や風土、日本人の体質に合わせて独自に発展してきました。江戸時代にオランダから入ってきた西洋医学『蘭学』と区別するために、日本の伝統医学を『漢方』と呼びました。つまり漢方は日本独自の伝統医学です。そして漢方薬は日本の医学における医薬品なのです。ちなみに漢方薬は原則2種類以上の生薬で構成されています。西洋薬は単一成分で構成され、特定の症状や病気を治療することが得意ですが、漢方では一人ひとりの全身の状態を診てバランスを整える治療をするので、1種類の漢方薬を服用することで複数の症状が改善することもあるんですよ」

それぞれの症状に適した漢方って?

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「ちなみに先ほどの、働く女性に多い3つの症状の改善には、どれも効果的な漢方薬があります。

『疲れや倦怠感』には【補中益気湯】【人参養栄湯】【十全大補湯】

『月経前症候群(PMS)』には【加味逍遙散】【当帰芍薬散】【抑肝散】

『冷え症』には【温経湯】【当帰四逆加呉茱萸生姜湯】

などを処方します。漢方では全身の状態をみて、その人の体質や症状に合わせて治療しますので、同じ症状であっても人によって処方される漢方薬は異なります。カラダに優しく副作用がないと思われがちですが、あくまで医薬品ですので効果がある反面、副作用が起こる場合もあります。だから自己判断は避け、医師の診察を受け、処方してもらうことをおすすめします。また現在、148種類の漢方薬に、健康保険が適用されており、多くの病院で用いられています。ちょっとした不調でも受診できるので、一度相談してみてはいかがでしょうか」

まとめ・自分のワークライフバランスを見直そう

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とてもタメになる話ばかりだった、今回のイベント。スキルアップもとても大切ですが、体調を崩してしまってはどうもこうもありません。まず一度ワーク・ライフバランスの見直しをしてみてはいかがでしょうか。最後に玉木優子先生から、働く私たちにアドバイス。「体調管理とは、自分の症状や体質をしっかりと理解してあげることから始まると思います。漢方は一時的な改善ではなく、根本にある原因を改善するためのものでもあります。今の自分の状態を理解することで、知らぬ間についた考えや行動のクセ、自分の本質にも気付くことができます。新たな生きる道をサポートする存在として、漢方を知っていただき、働く環境においても自分らしい在り方を発見し、イキイキとした幸せな人生を送っていただきたいと思います」

提供:株式会社ツムラ

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