
いい女は「怒れる」。自信がないと「都合のいい女」に成り下がるぞ【恋愛は好きにやれ #1〜コラムニスト・妹尾ユウカ連載】
こんにちは、妹尾ユウカ(@yuka_seno)です。コラムニストとして、いくつかのWeb媒体に寄稿しています。

先月「おうね。」で「いい男とは『ありたい私でいさせてくれる人』だと思う」を書かせていただきました。
それを機に、11月より月1回の連載【恋愛は好きにやれ】を「おうね。」で始めさせていただくことになりました。恋愛やパートナーシップがメインテーマです。
私自身が恋愛と向き合うとき、「今が楽しいかどうか」を大事にして、先のことを考えることはあまりありません。
そうしていると、恋愛や恋愛対象に対して過度にストレスを溜めることもなく、執着心もなく生きられると気づきました。
私なりに考えてきた、「相手に依存せず、自由に、いい意味で自分勝手に恋愛を楽しみ、ひいては人生そのものをできるだけ面白くする」術をお届けしていきます。
今回は前回の「いい男論」に対して、「いい女論」です。
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ネットで「いい女 特徴」と検索をかけたところ、「尽くす女」「干渉しない女」「男を立てられる女」「謙虚な女」などといった、「男性にとって都合がいい女」の特徴ばかりが書かれたページがずらりと並んでいました。
たしかに、これらの特徴をあくまで無理なく兼ね備えた女性というのは“いい女”と呼ぶに値すると思います。しかし、好意を抱いている相手に対して、これらを無理なくこなし続けるというのはなかなか難しいです。
はじめは無理をしているつもりはなくても、我慢が蓄積されていくといつしか見返りを求めだして、バランスを崩してしまうものです。例えば「私はこんなにしているんだから、彼もたまにはプレゼントをしてくれないかな」と期待して、もらえないとひどく落ち込んだり。
そして、私はまさにこういった“無理をすること”こそが、“いい女であること”から遠ざける行為だと考えています。
長期的な関係を望むならなおさら、無理や我慢をし続けることは相手の男性にとっても自分にとっても、最終的には「いい女」ではなくなってしまう行為です。だって、無理をしたところで続かないし、我慢を続けると悲観的な人間ができあがってしまうから。
私、まさにこういう女でした。
要するに好きな男性のために我慢や無理をする女は、自分の要求をぶつけて愛される自信もなければ、嫌われる勇気もないだけなんです。実は男性のことも思いやっていません。自分を守っているだけとさえ言えます。
それを踏まえて、現在の私が考える「いい女」の特徴とは「自分を持った怒れる女」です。
物わかりがよくて都合のいい女は、長期的には愛されない

以前の私はとにかく愛される自信がないので、“相手の負担にならず愛すこと”を徹底して行ってきました。具体的に言えば、会うスケジュールや食べたいものなど、すべてを相手に合わせて決める。自分の要求なんてものは一切ぶつけませんでした。
「なに食べたい?」と聞かれても「なんでもいいです! ◯◯さんの食べたいもので!」と毎回言っていた気がします。友達との先約があった日も彼から突然の誘いが来ると、友達との約束を疎かにして、彼に会いに行っていました。
そうでもしないと嫌われると思っていましたし、私が誘いを断れば、別の女性の元へ会いに行ってしまうだろうと考えていたからです。自信がなかったんですよね。
ちなみにこの頃、私が好きだった男性には私と同時進行で会っている女性が複数人いたのですが、そのことにはまったく気づかないフリを2年間していました。「私は彼と付き合っていないから、何も咎める権利はない」本気でそう思っていました。
しかし、それではダメです。「私はあなたのことが好きだから、他の人と会っているのを知るととっても悲しい気持ちになる。だから、今後も私との関係を続けていたいと思ってくれているなら、ハッキリさせてほしい」と正直にそう言えばいいんです。
それで「めんどくさい女だな」と思われるのならばそれまでです。過去の私のように嫌われることを恐れてこういうことを一切言わない、物わかりがよくて都合のいい女というのは一時的に重宝されたとしても、長く愛されることはありません。
だから、自分を持って怒れることはとっても重要なことなんです。「ここまでは許容範囲だけど、ここから先を崩されるのは無理」という自分の絶対領域を決めて守り抜くことができないと、自分をすり減らすだけになります。
どんなに好きな相手だとしても、これまで自分が大切にしてきたものや望みというものを疎かにするべきではありません。なんでも許容することが愛ではありませんし、あなたにとっては愛だとしても、相手にとってはただのラッキーです。
「都合のいい女」に成り下がると相手をつけ上がらせるにとどまらず、自分の身を滅ぼします。嫌なことにはちゃんと怒ってください。許せないことは許さないでください。そうすることで私は強くなれました。
相手にとっても自分にとってもいい女でありたいのなら、まずは自分というものをしっかりと持ってください。「自分を犠牲にしているかも」「無理しているかも」といった違和感には背を向けないことです。
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今回の「いい女論」はここまで。つづきは「おうね。」でご覧いただけます!ぜひ参考にしてみてください。