【知育】ダイアロジック・リーディングとは?『ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』Vol.2

【知育】ダイアロジック・リーディングとは?『ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』Vol.2

ハーバード大学をはじめ、アメリカの大学で長年研究されてきた「ダイアロジック・リーディング」。その手法について紹介した書籍、『思考力 読解力 伝える力が伸びる ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』(かんき出版)より、子どもの能力を伸ばす絵本読み聞かせメソッドを抜粋してご紹介します。


子どもの思考とことばを伸ばす、“新しい読み聞かせ”とは?

アメリカでは、1970年代から、絵本を読み聞かせる場面で、親子がどのようなやりとりをしているかの研究が進められています。
ただ読む、聞くというだけでなく、それ以外のことばをやりとりすることがさまざまな効果を持つことが検証されてきたのです。

その流れのなかで、ニューヨーク州立大学のグローバー・ホワイトハースト博士らの研究チームが開発し、提唱した読み聞かせの方法が、本書のテーマである「ダイア ロジック・リーディング(Dialogic Reading)です。

私はこのダイアロジック・リーディングに出合ってから、自らの研究でも使ってきました。帰国後は国内での普及活動もしてきました。
2016年に、日本テレビの『世界一受けたい授業』という番組に出演させていただいたことで認知度が少し高まりましたが、まだまだ日本では「ダイアロジック」ということばが市民権を得るまでは普及していません。

私がダイアロジック・リーディングに魅了された理由は、この手法が子どもの「言語能力」や「考える力」「伝える力」「読解力」などを効率的に伸ばせるだけではなく、本書の冒頭で上げた従来的な読み聞かせのメリット(5大理由)をさらに高めることができるからです。
すなわち……
このように、ダイアロジック・リーディングは、子どものさまざまな能力を伸ばすために、大きな効果を発揮します。
しかも、そのために必要なのは絵本だけ。高い教材も必要ありませんし、能力開発の教室に通う必要もありません。
やり方さえ覚えてしまえば、いつでもどこでも、今日からでも試すことができます。
事実、ホワイトハースト博士らの研究では、ダイアロジック・リーディングで読み聞かせをしてもらった子どもたちは、一般的な読み聞かせをしてもらった子どもよりも、言語発達テストで明らかに優位な結果が出ています。
この研究は、ニューヨーク、テネシー、メキシコなど多様な地域、そして、家庭、幼稚園、保育園などさまざまな環境、そして、貧困家庭から裕福な家庭まで、いろいろな家庭環境の子どもたちに協力してもらいましたが、すべての環境下で同じ結果が出ています。

次の章からは、ダイアロジック・リーディングとはどのようなメソッドなのか、そしてどのように実践すればいいのかを詳しく説明していきましょう。

次回の内容は……?

「ダイアロジック・リーディングの基本は4種類のやり取り」についてお届けします!

書籍『思考力・読解力・伝える力が伸びる ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』について

思考力・読解力・伝える力が伸びる ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ

¥ 1,430

(2021/01/06 時点)

いつもしている絵本の読み聞かせに、「親子でやり取りをすること」をプラスするだけで、子どもの能力が飛躍的に伸びる「ダイアロジック・リーディング」について解説した本。子ども自身が情報を読み解き、自分で考え、その考えを相手に論理立てて主張する力を育てます。効果を最大化する工夫やコツのほかに、「この絵本では、こういう問いかけをするといい」といった具体例も紹介されているので、忙しいパパ・ママでもすぐに実践できるのがポイントです。

著者プロフィール
加藤 映子さん
大阪女学院大学・短期大学学長、大阪女学院大学 国際・英語学部教授、Ed.D(教育学博士)。ハーバード大学 教育学大学院(教育学修士・博士)で出合った「ダイアロジック・リーディング」の研究を重ね、その第一人者として普及活動に尽力。現在は、「子どもとことば」「絵本を通してのことばの発達」を研究テーマに、絵本の聞かせにおける母子のやりとり、読み書き能力の発達に関する親の意識調査などを行う。『世界一受けたい授業』(日本テレビ)など、メディア出演も多数。

(文:加藤 映子『思考力・読解力・伝える力が伸びる ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』(かんき出版)より一部抜粋/加筆修正マイナビ子育て編集部)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

関連する投稿


【豪華プレゼント付き!】2021年6月11日(金)インスタライブを配信 話題の知育絵本の読み聞かせ&手遊び歌を楽しもう!

【豪華プレゼント付き!】2021年6月11日(金)インスタライブを配信 話題の知育絵本の読み聞かせ&手遊び歌を楽しもう!

パパとママに役立つ情報を発信しているマイナビ子育てが、定期的に行っているインスタライブ。今回のインスタライブの内容をご紹介します。


【2021年5月】絵本のプロが選ぶ 0~3歳年齢別おすすめ3冊「くだもの」ほか

【2021年5月】絵本のプロが選ぶ 0~3歳年齢別おすすめ3冊「くだもの」ほか

東京は神保町にある絵本専門店「ブックハウスカフェ」が全面協力! プロが選ぶおすすめの絵本をセレクトして、毎月紹介します。


【漫画】心の充実=ごっこ遊び!? ワーママの幸福度向上計画 その4『ワーキング母ちゃん日記 〜おうち仕事編〜』Vol.26

【漫画】心の充実=ごっこ遊び!? ワーママの幸福度向上計画 その4『ワーキング母ちゃん日記 〜おうち仕事編〜』Vol.26

育児も、仕事も、大変だけど楽しい! 『いけいけどんどん! ワーママ奮闘記』で働くママたちの共感を集めたあいさんが、フリーランスデザイナーになり、主に在宅で働き出してからを描くコミックエッセイ『ワーキング母ちゃん日記 〜おうち仕事編〜』毎週火曜日更新で、大好評連載中です。


【2021年4月】絵本のプロが選ぶ 0~3歳年齢別おすすめ3冊「パンふわふわ」ほか

【2021年4月】絵本のプロが選ぶ 0~3歳年齢別おすすめ3冊「パンふわふわ」ほか

東京は神保町にある絵本専門店「ブックハウスカフェ」が全面協力! プロが選ぶおすすめの絵本をセレクトして、毎月紹介します。


休暇明けも視野に入れるべし!ワーパパ的 子どもと一緒に楽しむGWの過ごし方8選 #渡邊大地の令和的ワーパパ道 Vol.3

休暇明けも視野に入れるべし!ワーパパ的 子どもと一緒に楽しむGWの過ごし方8選 #渡邊大地の令和的ワーパパ道 Vol.3

『産後が始まった! 夫による、産後のリアル妻レポート』『夫婦のミゾが埋まらない 産後にすれ違う男女を変えるパートナーシップ学』(ともにKADOKAWA)など、夫婦のパートナーシップをテーマにした著書が話題の渡邊大地さんによる新連載! 令和における新たなワーパパ像を、読者のみなさんとともに考えます。


最新の投稿


【漫画】「次こそ地獄に落としてやる……」またも裏切られた夫が復讐に動き出す!『妻が鬼畜不倫、僕は復讐することにした』Vol.10

【漫画】「次こそ地獄に落としてやる……」またも裏切られた夫が復讐に動き出す!『妻が鬼畜不倫、僕は復讐することにした』Vol.10

この幸せがいつまでも続くと思っていたのに……。妻の裏の顔に驚愕! 不貞の証拠がゴロゴロ出てきて、もはや妻を愛せない。こんな人間に親権を渡してなるものか‼ サレ夫におこったドロドロの離婚劇が始まる――。ガマ太郎さん『妻が鬼畜不倫、僕は復讐することにした』(KADOKAWA)の内容を一部抜粋してお届けします。


【漫画】普段の俺様モードはどこへ? 子犬みたいなモラ男に思わず……『モラハラ夫に人生を狂わされた話』Vol.25

【漫画】普段の俺様モードはどこへ? 子犬みたいなモラ男に思わず……『モラハラ夫に人生を狂わされた話』Vol.25

「この男、ヤバすぎる……」モラハラ、借金、出産中の妻を放置などなど、想像を絶するモラハラ夫の行動の数々に衝撃が止まらない! Instagramで大反響を呼んだ、もちさん『モラハラ夫に人生を狂わされた話』をご紹介。モラハラ夫との出会いから離婚までを描いた大ボリュームの本編をお届けします。


【ママもハマる!】コロナ禍でゲームをする時間は増えた?

【ママもハマる!】コロナ禍でゲームをする時間は増えた?

コロナ禍での在宅ワークや外出自粛で自宅時間が増えた今、時間を持て余してしまうこともあるでしょう。そんなときつい手が伸びるのが「ゲーム」。スマホの普及でゲームが身近なものになっていますが、コロナの影響でゲームをする機会は実際、増えたのでしょうか?


【登ったの!?】目を離した隙にシェイクぺろぺろ「いい顔しやがって……」

【登ったの!?】目を離した隙にシェイクぺろぺろ「いい顔しやがって……」

Instagramで子育て漫画を発信されるはなわ めぐみさん。はなわ めぐみさんの投稿よりオススメの投稿を編集部がピックアップして紹介します。


【漫画】ついに働くことを決意!! でも壁が立ちはだかって……『母親だから当たり前?』Vol.9

【漫画】ついに働くことを決意!! でも壁が立ちはだかって……『母親だから当たり前?』Vol.9

夫と娘と私、どこにでもいる平凡で幸せな家族。でも、義父母と敷地内同居を始めてから、押し付けられるさまざまな価値観に違和感を覚えて……。フツウの母親って、家族っていったい何? 龍たまこさん『母親だから当たり前?』(KADOKAWA)より、一部内容を連載でお届けします。