生クリームはいつから食べられる？後期・完了期からOKの離乳食レシピ【管理栄養士監修】

・後期の調理：シチューやスープなどの風味つけにほんの少し
・完了期の調理：シチューやスープなどの風味つけにほんの少し

生クリームには動物性と植物性があります。動物性のものは牛乳の乳脂肪分ですが、植物性のものは油を加工し、添加物も加えています。「種類別：クリーム」と書いてある動物性の生クリームを選びましょう。

動物性生クリームの原料は牛乳です。乳はアレルゲン「特定原材料7品目」に該当します。乳児期には、鶏卵の次に頻度が高いアレルギーとなります。
粉ミルクやヨーグルトなどの乳製品でアレルギーが起こらなければ生クリームも大丈夫なので、先にそれらを試しておきましょう。

生クリームを離乳食に使う場合はどうすればいいのでしょうか。

離乳食後期から、少量なら料理に混ぜて使うことができますが、油なのでほんの少しをたまに使う程度がよいでしょう。具体的には、シチューやスープの風味やコクを出すために、少量を加熱して使用します。なお、牛乳と同じく賞味期限があるので、できるだけ新鮮で開封したばかりのものを使いましょう。

ここからは離乳食に生クリームを使う際の疑問についてお答えします。

生クリーム自体に砂糖は入っていませんが、ホイップする際に砂糖を加えます。ケーキは、生地にも多くの油や砂糖が入っています。市販のケーキをあげる時期としては、徐々に大人と一緒のものが食べられるようになる2歳くらいから、少量をたまに楽しむ程度がいいでしょう。

誕生日やクリスマス、記念日など、ケーキが作りたくなる時は、生クリームの代わりに水切りヨーグルトで代用しましょう。

生クリームの原料は牛乳です。赤ちゃんに乳アレルギーがあるかどうか確かめてから使いましょう。また、生クリームの油は消化機能の未発達の赤ちゃんには負担が大きく、湿疹が出ることもあります。アレルギーかそうでないかは医師の診察を受けないとわかりませんので、心配な症状がある場合には小児科を受診しましょう。

最後に、生クリームを使ったおすすめ離乳食レシピをご紹介します。

・鶏レバー　２００g
・玉ねぎ　1/2個
・にんじん　1/2本
・油　小さじ1/2
・水　大さじ1
・塩　少々
・生クリーム　小さじ1
・牛乳　100cc（臭み取り）

① 鶏レバーは血抜きをし、水で洗う
② ①を牛乳につけて臭みを取り、牛乳を水で洗い流す
③ 鍋に油を熱し、薄切りにした玉ねぎ・にんじんを炒め、②と水・塩・生クリームを加えて、レバーに火が通ったら、粗熱が取れるまで冷ます
④ ハンドブレンダーやすり鉢などで、なめらかになるまですりつぶす

・さつまいも　80g
・生クリーム　小さじ1/2
・牛乳　大さじ2～（さつまいもに合わせて調節）

① さつまいもは軽く濡らしてからラップで包み、電子レンジ（600W）で約3分ほど加熱し、皮をむいてつぶす
② ①に生クリームと牛乳を塊になる程度に調節しながら加える
③ 5cmくらいのさつまいも型に整え、トースターで5分ほど焼く

生クリームは、新鮮な動物性のクリームを選び、料理のコクや風味つけに少量使う程度にとどめましょう。ホイップした生クリームにはたくさんの砂糖が含まれていますので、2歳ごろから少量を、たまに楽しむ程度にしましょうね。それまでは、水切りヨーグルトで作ったケーキなどで代用しましょう。

（文：三浦真由美 先生、監修：川口由美子 先生）

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