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2022年01月26日 15:20 更新

【医師監修】1歳9ヶ月の困ったにはどう対応する? 見守り方と育児のポイント

赤ちゃんっぽさの中にも子どもらしさが見え隠れする1歳9ヶ月のころ。なんでも自分でやりたがったり、思い通りにならないとかんしゃくを起こしたり「イヤイヤ期始まった!?」とつい感情的に怒ってしまい自己嫌悪に陥るママもいますよね。おさまっていた夜泣きが再び始まり戸惑うこともあります。この時期の子供の見守り方をみていきましょう。

1歳9ヶ月ってこんな時期

1歳9ヶ月の子供のイメージ
Lazy dummy

自立心や好奇心がますます旺盛になる1歳9ヶ月のころ。このころの特徴をみていきましょう。

1歳9ヶ月の身長・体重

厚生労働省の「平成22年乳幼児身体発育調査」によると、1歳9ヶ月ごろの身長の目安は、男の子78.1〜88.8cm(中央値83.3cm)、女の子76.6〜87.4cm(中央値82.0cm)です。

体重は男の子9.19~13.20kg(中央値10.91kg)、女の子は8.49~12.44kg(中央値10.27kg)です(身長・体重いずれも3~97パーセンタイル値)[*1]。

なんでも自分でやりたがる

このころの子供は、身の回りのことを自分でやりたがるようになります。上着やパンツ、ズボンなどを脱ごうとしたり、早い子では、自分で手を洗って拭いたり、手伝ってもらえば歯を磨いたりもできるようになります。なんでも自分でやりたがりますが、もちろんまだ上手にはできません。

子供は失敗しながら学んでいくので、「早くしなさい」とせかしたり、先回りして手を出しすぎたりすると、試行錯誤の機会を奪ってしまいます。時間が許す限り自由にやらせてあげましょう。そして、一人でできたらたっぷりほめてあげてください。

好奇心が旺盛に

知的好奇心が旺盛になり、「これなーに?」「どうして?」と大人に質問する子も。子供はこういったやりとりの中から言葉の意味を理解していくので、根気よく答えてあげましょう。

言葉の発達も進み、個人差はありますが「ワンワン、きた」「パパ、ねんね」などの二語文を話す子も増えてきます。しかし、まだやりたいことや欲しいものを言葉でうまく伝えることはできません。もどかしさからかんしゃくを起こすこともあるので、そうしたときは「◯◯したかったんだね」「〇〇が欲しかったの?」と気持ちを代弁してあげましょう。

このころの悩ましい行動への対応策

泣くじゃくる子供のイメージ
Lazy dummy

気に入らないことがあるとたたいたり、ものを投げたりと、困った行動が増えます。「いけない」を上手に伝えるにはどうしたらいいのか、考えていきましょう。

叩く、物を投げる……

このころの子供は自我が芽生え、「いや」「だめ」と拒否することが多くなります。自分の思い通りにいかないと泣いたり、ものを投げたりすることもあり、対応に困る場面が増えてきます。また、「自分のもの」がわかるようになってくるので、おもちゃの取り合いでお友達を叩くなどのトラブルも増えてきます。

このころに合った叱り方はあるの?

子供の「いや」「だめ」にはその子なりの理由があります。頭ごなしに叱らずに、気持ちを想像して「こうして欲しかったの?」「どっちがいいの?」と大人が具体的な提案をし、子供に選ばせるといいでしょう。気持ちが収まったところで、「ものを投げないでね」「お友達を叩いちゃダメよ」と伝えます。

とはいっても、時間や気持ちにゆとりがないときは、そうもいっていられないこともあるでしょう。一時的に大声を出して叱ってしまったとしても、子供に大きな影響はないので、あまり気にしすぎないことです。

一方、「いってもわからないからと叩く」という人がいますが、叩かれていうことをきくのは、怖かったり痛かったりするからで、納得したからではありません。大声で叱ったり、叩いたりすることを続けると、子供は「自分は愛されていない」と感じ、他者への信頼感が育ちにくくなります。子供の気持ちに寄り添いながら、「いけない」ことを根気よく言葉で伝えましょう。

このころの夜泣きはここをチェック!

泣きじゃくる子供のイメージ
Lazy dummy

夜泣きは1歳を過ぎるとおさまることが多いものですが、このころまで続いていたり、一度おさまっていた夜泣きがこのころに再び始まることもあります。

このころでも夜泣きすることはあるの!?

夜泣きのピークは生後6ヶ月〜1歳前。1歳過ぎると自然におさまり、3歳過ぎにはほとんどの子がしなくなると言われています[*2]。しかし、なかには1歳半以降に夜泣きが始まる子もいます。

1歳を過ぎると行動範囲が広がり、初めて経験することや刺激的なことも増えます。また、このころは自我が芽生え、自己主張が激しくなってくる時期です。夜泣きの原因ははっきりとはわかっていませんが、このころの夜泣きには、これらが刺激となって影響しているのではないかと考えられています。

なお、2〜3歳以降の夜泣きは、夜驚症(睡眠時驚愕症)などの睡眠障害が原因のこともあります。夜驚症は、夜中に突然目を覚まし、怖がって泣き叫ぶもので、声をかけても反応がなく、本人は翌朝何も覚えていません。これは、ノンレム睡眠(深い睡眠)の途中で脳の一部が覚醒した状態になるために起こると言われていますが、はっきりとした原因はわかっていません。3〜8歳くらいの子どもに多く見みられますが治療はとくに必要でなく、成長とともに自然におさまります[*3]。

このころの夜泣き対策

夜泣きは原因がはっきりしておらず、これさえすれば治るという方法があるわけではありませんが、生活リズムを整えることで改善される場合があります。毎日できるだけ決まった時間に起床、就寝させましょう。また、昼寝が夕方にずれ込むと就寝時間に影響するので、あまり遅くならないように調整を。

寝る前は絵本を読んだり親子でスキンシップをするなどして、子供が安心して眠りに入れる雰囲気を作りましょう。また、寝る前にはテレビ、スマホ、タブレットなどを見せないようにすることも大切です。LEDディスプレイなどからブルーライトを見ると、睡眠と覚醒のリズムを調節するメラトニンというホルモンの分泌が抑制されたり、明るい画面や賑やかな音で脳が興奮状態になり、夜泣きの原因になることがあります。

また、引っ越しや旅行、保育園入園などの大きな環境の変化はもちろん、いつもと違った賑やかな場所に行ったり、大勢の人に会った、といったことが刺激となって夜泣きを引き起こすことも。夜泣きしたときは優しく抱っこして安心させてあげましょう。

あまりにも夜泣きが激しかったり、長く続いたりするときは、かかりつけの小児科で相談しましょう。

まとめ

パパの手を引いて散歩をする子供
Lazy dummy

このころの子供は「自分でやりたいけれどうまくできない」「気持ちを伝えたいけれど言葉にできない」といったフラステーションを抱えています。食事も離乳食が終わって幼児食を自分で食べるようになります。かんしゃくを起こすのは成長の証。子供の気持ちを想像し、言葉にしてあげましょう。また、夜泣きはいつかは必ず治まる時がきます。が、あまりにも大変な時はママやパパだけで対処しようとせず、自治体の一時預かりサービスなどを利用して休息をとりましょう。

(文:村山真由美/監修:梁尚弘先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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