【医師監修】1歳6ヶ月は発達・発育において重要な時期? 特徴と育児のポイント

【医師監修】1歳6ヶ月は発達・発育において重要な時期? 特徴と育児のポイント

1歳6ヶ月は1歳児健診から半年ぶりに健診が行われる時期です。この時期は子供らしくおしゃべりや遊びをする姿がかわいい半面、育児の悩みもつきないことでしょう。この時期の特徴とともに、育児のポイントや1歳半健診で行うことなどをお話します。


1歳6ヶ月ってこんな時期

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1歳6ヶ月の身長・体重

まだまだぐんぐん体が成長していく時期です。1歳6ヶ月の体重と身長の目安をチェックしてみましょう。

体重

・男の子 8.70~12.47kg
・女の子 8.05~11.77kg

身長

・男の子 75.6~85.9cm
・女の子 73.9~84.2cm

※ともに3~97パーセンタイル値[*1]

自我が芽生え、自己主張が強くなります

1歳6ヶ月の子供たちは、自我が芽生えて「自分でやりたい!」という気持ちをたくさん持っています。そのため、自己主張がはっきりするようになり、中には反抗的な態度を取ってしまうこともあります。

自分と他の人との違いも少しずつ理解できるようになってきて、他の人に興味を持つようになってきます。記憶力と想像力も育ってくるので、ごっこ遊びを喜ぶ子もいることでしょう。
その一方で、見慣れない場所や人に不安を覚えることも多くなり、人見知りをすることもよくあります。

強い自己主張をしたり両親に甘えたりと子供の態度の変化に戸惑うママやパパもいるかもしれませんが、どちらも正常に発達しているからこそ起きること。優しく見守ってあげてくださいね。

臼歯が生えて食べられるものが増えます

1歳6ヶ月になると、約93.5%の子供が離乳を完了します[*1]。
乳歯は生後6ヶ月ごろからゆっくりと生えていきますが、1歳6ヶ月ごろには一番後ろに第一乳臼歯が生えて、上下で噛み合うようになります[*2]。こうして、このころから食べ物をある程度噛みつぶして食べられるようになります。

でも、第一乳臼歯は噛む面が小さいため、すりつぶすことはまだまだ苦手です。そのため、食べにくかったり食べたがらない食品もまだまだたくさんあるのです。
嫌がって食べないものがあったら、好き嫌いのせいではなく、単にまだよく噛めないせいで食べにくいからかもしれません。できるだけ食べやすいように調理を工夫してあげたいですね。

1歳6ヶ月健診に行こう!

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1歳6ヶ月健診は何のため?

1歳6ヶ月健診は、その時期の子供の成長発達を確認したり、体の機能や見た目などに異常がないかチェックするための健康診断です。

子供のことをくまなく診られると思うと緊張するママやパパもいるかもしれませんが、健診は子育てを評価するものではなく、子供の成長をチェックし必要な対応があればアドバイスしてくれるものです。必ず受けるようにしましょう。

1歳6ヶ月健診でチェックすること

1歳6ヶ月健診では、次のことをチェックしていきます。

1. 体の発育状態
2. 栄養が十分に取れているかどうか
3. 背骨や胸まわりの病気・異常があるかどうか
4. 皮膚の病気があるかどうか
5. 目の病気や異常があるかどうか
6. 耳、鼻、のどの病気や異常があるかどうか
7. 手足の運動がスムーズにできるかどうか
8. 精神の発達状態
9. 言葉の障害があるかどうか
10. 予防接種をきちんと受けているかどうか
11. その他の病気や異常があるかどうか
12. 日常生活での問題や先天異常はあるかどうか

1歳6ヶ月健診を受けるメリットは、子供が順調に育っているかどうかを第三者の目で確認してもらえるということです。万が一問題や心配なことが見つかっても、ここで発見されれば早めに対処できて安心です。

ほかにも、虐待の早期発見につながったり、子育てに支援が必要と判断された場合、専門家の見守りとフォローが検討されたりします。

1歳6ヶ月の子供がいる家庭にとっても、社会にとっても、いいことだらけの制度と言えますね。

子育てについての相談もできます!

1歳6ヶ月くらいは、自己主張やイヤイヤが強くなる時期です。そのため子育てがつらくなったり不安を感じるようになるママやパパも増えてきます。

1歳6ヶ月健診では、こうしたママやパパの悩みや不安にも応えてくれます。
子育てを応援するように優しい言葉をかけてくれたり、どんなことが心配なのか耳を傾けてくれるのです。ほとんどの1歳6ヶ月健診では、小児科の医師だけでなく保健師にも相談をする時間が設けられています。いいチャンスなので、小さなことでも、気になることがあれば気軽に相談してみたいですね。

1歳6ヶ月ならではのお世話って?

生活習慣を整えよう

1歳6ヶ月ごろは、食事や睡眠などの生活習慣のベースができあがってくる時期です。
赤ちゃんのころは毎日の生活をママやパパに頼り切っていましたが、このころから少しずつ、自分で食べたりお話したりと、自分でできることが増えていきます。

この時期には一般的に、朝寝や午前中の昼寝はいらなくなります。寝つきが悪かったり短時間しか昼寝をしない場合、朝寝や午前中の昼寝をしていないか見直してみましょう。また、生活リズムが乱れていたり、寝るまでの流れが決まっていないことが、夜泣きにつながることもあります。

睡眠の悩みを改善するためにも、生活リズムはできるだけ整えて、毎日昼間にはしっかりと体を動かして遊ばせてあげたいですね。

子供の声に耳を傾けて

1歳6ヶ月くらいになると、「ワンワン、いる」など2語文を使ってママやパパに話しかけるようになってきます。
もちろん難しいことはまだ話せませんが、どんなことを伝えようとしているのか耳を傾けてあげてください。子供ならではの発見に気づかされることもあるかもしれません。
どんな気持ちなのか、何を見つけたのか考えながら、子供との会話を楽しみたいですね。

なお、間違った言葉を言っていたら、さりげなく正しい言い方で繰り返してあげると、正しい言葉を身につけるのに役立ちます。正しい言葉を覚えるまで何度も繰り返したり、言い直すように矯正する必要はありません。気長に言葉を身につける過程を見守ってあげましょう。

やりたがったらチャレンジ!

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1歳6ヶ月になると、ますます自己主張は強くなっていきます。自分でやりたいこと、やってほしいことを言葉で伝える子もたくさんいることでしょう。

まだまだ上手にできないことは多いですが、子供がやりたがったら、ぜひ自分でさせてみましょう。「失敗してもいい」という思いと「見守ってくれる」という安心感を胸に、いろんなことにチャレンジできるようになっていきます。

まだ1歳6ヶ月ですから、失敗したりできなかったり、できても時間がかかることもありますが、ひと呼吸して叱るのは控えてください。ひとりで何度もがんばるうちに、だんだん上手になっていきます。

結果にこだわらないで、ひとりでがんばれたらそれをたくさんほめてあげる。その繰り返しで子供のやる気もどんどん育っていくことでしょう。

まとめ

人間としての基本的な能力が身について、遊びも広がり、親子でますます楽しい時間を過ごせるようになる1歳6ヶ月。がんばりっぷりがかわいくも頼もしい一方で、好奇心にまかせて動き回ったり、かんしゃくを起こしたりと、不安や心配がたえない時期でもあります。

1歳6ヶ月健診は、子供の心身の発達や健康状態をチェックするいいチャンスです。子供のことで気になることや育児の悩みも、医師や保健師などの専門家に相談できます。今まで心の中で気にしてきたことも、思いきって相談してみてくださいね。

この記事の監修ドクター
梁 尚弘先生
りょうキッズクリニック(埼玉県所沢市)院長。平成10年順天堂大学卒業後、日本大学小児科研修医、沼津市立病院小児科、横須賀市立市民病院小児科、日本大学小児科助教、瀬戸病院小児科医長を経て現在に至る。小児科専門医。

(文:大崎典子/監修:梁尚弘先生)

※画像はイメージです

参考文献
[*1]厚生労働省 平成22年乳幼児身体発育調査
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/73-22-01.pdf
[*2]日本歯科医師会 歯はいつ頃からできますか?
https://www.jda.or.jp/park/function/teeth-grow.html

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

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