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2023年01月12日 16:37 更新

【医師監修】1歳8ヶ月の発育(身長体重)は?言葉・運動・遊びの様子と気をつけたい5つの危険

子供も1歳8ヶ月にもなると赤ちゃんぽさも抜けてきて、走ったり階段を登ったりできる子が多くなります。行動範囲が広がるため、思わぬ事故が起きてしまうことも。このころの発育の様子や育児のポイントとともに、起こりやすい事故の安全対策をパパ・ママともに知っておきましょう。

1歳8ヶ月ってこんな時期! 身長・体重・できること

1歳8ヶ月の子供のイメージ
Lazy dummy

食事は離乳食が終わって幼児食になれてきたころである1歳8ヶ月(生後20ヶ月)足の動きが発達し、走ったり登ったりと動きがダイナミックになる時期です。また、心の成長も著しい時期。想像力が芽生え、身近なものを別の何かに見立てることができるようになります。

身長・体重|身長80cm・体重10kgを超えるほど大きく成長

厚生労働省の「平成22年乳幼児身体発育調査」によると、1歳8ヶ月ごろの身長の目安は、男の子77.3cm〜87.9cm(中央値82.4cm)、女の子75.7cm〜86.3cm(中央値81.1cm)です。

体重は男の子9.03~12.96kg(中央値10.72kg)、女の子は8.34~12.21kg(中央値10.09kg)です(身長・体重いずれも3~97パーセンタイル値)[*1]。

遊び|何かに見立てた「ごっこ遊び」が上手に

このころの子はごっこ遊びが大好き。人形にごはんを食べさせる真似をして「どーぞ」と言ったり、積み木を車に見立てて「ブッブー」と走らせたりします。

大人が一緒に遊んで、「◯◯ちょーだい」「◯◯はおいしいね」など、場面にあった言葉をかけると遊びが広がります。おうちごっこ、お店屋さんごっこ、電車ごっこなどの楽しいごっこ遊びは、想像力やコミュニケーション能力を育みます。

運動|走ったり階段を登ったり、動きがダイナミックに

多くの子が走れるようになり、早い子では階段を登ったり、ボールを蹴ったりすることもできるようになります。かなり自由に動けるようになるので、事故や怪我にはくれぐれも注意しましょう。

言葉|単語が言えて、早い子では二語文も

ほとんどの子供が「ママ」「ブーブ(車)」など意味のある言葉を一語話せるようになっていて、早い子では「ママすき」「ブーブいた」などの二語文を話せるようになります。

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言葉の発達について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎2歳児の言葉の発達はどのぐらい?言葉の発達に必要な4つのこと

お世話のポイント! 子供を守るために気を付けたい5つの危険

1歳8ヶ月の積み木で遊ぶ子供のイメージ
Lazy dummy

これまで目に触れなかった場所や手が届かなかった場所に、目や手が届くようになっているかもしれない……。という目で室内を再チェックしてみましょう。道路への飛び出しにも注意が必要です。

1. 窒息・誤飲|歯ブラシや電池など身の回りのものにも注意

食べ物やおもちゃなど小さなものをのどに詰まらせることがあります。あめや硬い豆・ナッツ類は3歳ごろまでは控えて。また、食べながら走ったり、ジャンプしたりしないことや、歯ブラシを口にくわえたまま歩き回らないことを教えましょう。

ゲーム機やリモコン、電卓などに入っているボタン電池や磁石の誤飲にはとくに要注意。ボタン電池が食道や胃にとどまると消化管に潰瘍ができたり、穴が開くなどの重症事故につながることがあります。また、複数の磁石を誤飲すると腸のなかでくっつき、腸閉塞を起こすことも。

これらは子供の手が届かない、見えない所で保管するようにしましょう。もし、リモコンなどで落としたりした場合、電池収納部の蓋が開く可能性があるのであれば、ガムテープで補強するなどの対策を。

2. 溺れる|深さ10cmの水でも子供にとっては命の危険

浴槽や洗濯機を覗き込んで転落し、中の水で溺れることがあります。わずか水深10cmであってもも溺れる可能性があるので、必ず水を抜き、浴室のドアや洗濯機のふたにはロックをしておきましょう。浴槽や洗濯機の周囲に踏み台になるようなものを置かないことも大切です。

また、活動範囲が広がるこのころはビニールプールやプールでの事故にもとくに気を付けたいものです。水遊びの際は目を離さないで。

3. やけどやケガ|出しっ放し・引っ張りで思わぬ大事故に

フライパンや鍋などの調理道具やアイロンなどは使用中だけでなく、使用後も高温のことがあるので、子供の手が届く場所に出しっ放しにしないようにしましょう。電気ケトルやポットなどは、コードを引っ張ることでお湯を浴びる危険があります。

はさみや包丁、カミソリなどの刃物も、使用後はすぐに片付け、扉や引き出しにはロックを。

4. 転落、転倒、打撲|ゲートやストッパーは引き続き使用を

多くの子が階段を登れるようになりますが、まだ上手に上り下りはできません。大人の目が届かない時に階段をのぼって転倒することがあるので、階段のベビーゲートはまだ必要です。

手足の力がついてくると思わぬ事故が起こります。タンスなど家具の引き出しを開けてよじ登り、家具が倒れて下敷きになることがあります。家具は固定し、引き出しや開き扉にはストッパーをつけましょう。

また、窓やベランダから身を乗り出して転落することも。窓の近くにベッドやソファなど踏み台になるものは置かないようにし、ベランダには椅子や植木鉢などを置かないようにしましょう。

家の外では、スーパーなどでのショッピングカートからの転落に注意しましょう。ショッピングカートに立たせたり、座席以外の場所に乗せたりすると危険です。

5. 屋外の事故|道路やエスカレーター、自動車内にも危険が

走れるようになると交通事故のリスクも増えます。道路を歩くときや階段を上り下りするとき、エスカレーターに乗るときなどは、大人と手をつなぐ習慣をつけましょう。

車に乗せる時は、嫌がっても必ずチャイルドシートを使用しましょう。また、車のドアやパワーウインドウに顔や手を挟まれることがあるので、閉める前に確認したり、子供が開閉操作ができないようにロックを。

この他、機械式立体駐車場で機械に挟まれる事故が起きています。駐車場で遊ばせないことや、装置に触らせないことを徹底しましょう。

まとめ

散歩をしている子供の足
Lazy dummy

この時期の子は好奇心旺盛で、行きたいところに行き、やりたいことをやります。中にはイヤイヤ期に入って、いうことを聞いてくれないことも。行動範囲が広がる分、危険なことも増えます。やっていいこと、悪いことの判断はまだできないので、事故が起こらない環境をあらかじめ整えてあげることが大切。とはいえ、全ての危険を回避できるわけではありません。危ないことをしたら直ちに止め、危なかったこと、やってはいけないことを繰り返し教えましょう。

(文:村山真由美/監修:梁尚弘先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

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