【医師監修】妊娠しやすい日はいつ?排卵日との関係性とは

【医師監修】妊娠しやすい日はいつ?排卵日との関係性とは

赤ちゃんが欲しいなら、妊娠しやすい日を知りましょう。自分や相手の体について知識と理解を深めれば、前向きに妊活ができるでしょう。妊娠しやすいタイミングを知って一歩ずつ進んでいきましょう。産後妊娠希望の方も必見の内容です。


この記事の監修ドクター
産婦人科医 太田寛先生
アルテミスウィメンズホスピタル産婦人科(東京都東久留米市)勤務。京都大学電気工学科卒業、日本航空羽田整備工場勤務。東京医科歯科大学卒業後、茅ヶ崎徳洲会総合病院、日本赤十字社医療センター、北里大学医学部公衆衛生学助教、瀬戸病院を経て現在に至る。日本産科婦人科学会専門医、日本医師会認定産業医、医学博士、インフェクションコントロールドクターICD)、女性のヘルスケアアドバイザー、航空級無線通信士

妊娠しやすい日を知らないと妊娠は難しい?

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結婚後、なかなか妊娠できずに自分を責めてしまう人も少なくないと思います。女性の立場から考えると「私はママになれないのかしら」と、どうしても悲観的に捉えてしまうものです。

妊娠できる可能性(妊娠確率)というのは、健康な人であっても元々の確率が低いのです。具体的には、排卵のタイミングに合わせてセックスを行うとして、1回の排卵(月経一回あたり)で妊娠できる確率は、20歳前半で30%、30歳で20%、35歳で10%程度とされています[*1]。

そのため妊娠しやすい日を知らないと、確率はもっと下がります。自分やパートナーを責めることなく、1年程度は焦らずに自分たちのペースで赤ちゃんを待ちましょう。

排卵日って?妊娠しやすい日とどう関係?

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妊娠の確率を上げるにはどうしたらいいのでしょう。

まず、一番大事なことはセックスの回数を増やすことです。1周期に1回だけのセックスよりも、数回セックスした方が、妊娠の確率が高いことがわかっています。みなさんは自分の体のサイクルを知っていますか? 

妊活の情報を調べていると「排卵日」という言葉があちこちで出てきますが、何となくしか知らない人も多いのではないでしょうか。排卵日や妊娠しやすい日について解説します。

排卵日は月にたった1回だけ?

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女性には月経周期(生理周期)があります。多少の個人差がありますが、正常な月経周期は25日~38日です。脳から分泌されたホルモンが卵巣にはたらきかけると卵胞が育ち始め、その後約2~3週間ほどで排卵が起きます(月経周期が28~38日の場合)。

また、排卵から月経までは約2週間といわれています。

女性の体の中では、卵巣にある卵胞(卵子を包む袋のようなもの)が排卵日に向けて育っていきます。いくつか育った卵胞のうち1つだけが約1ヶ月に1回の周期で卵子を排出(排卵)するのです。

しかし、排卵がいつ起こるかを把握するのは難しく、タイミングよく精子と出会えなければ受精が成立しません。卵子の寿命は約24時間とされていますが、受精できるのはそれよりも短い(排卵後10数時間)という見方もあります。

この間に受精のチャンスを逃してしまうと、次回の排卵の時まで待つことになります。

このことからも、排卵日を正確に知るということは重要です。男性の精子は女性の体内で2~3日間(72時間程度)は生き続けることが可能です。

その間に排卵が起これば受精のチャンスが訪れるのです。たいていはこの卵管のなかで受精が成立して子宮内へ進みます。子宮内部で落ち着き、場所が定まったところで妊娠成立となります。

子宮のイメージ図

「1番妊娠しやすい日=排卵日」の誤解

よく誤解されていますが、「1番妊娠しやすい日=排卵日」ではありません。

前にも説明したように、排卵日は月に1度しか来ませんし、卵子の受精可能な時間は短く、排卵が起こり始めてから10数時間以内に受精しなければなりません。一方で、精子の寿命は卵子より長く、2~3日間と言われています。

つまり、排卵よりも早く、女性の体内で精子をスタンバイさせることが重要なのです。排卵予想日の1~2日前あたりが、1番妊娠しやすい日と言えるでしょう。

しかしながら、排卵のおおよその日を予測しても、外れてしまうことも少なくありません。排卵日の3日前から排卵日までを中心にセックスをするとよいでしょう。

基礎体温を測って排卵日のタイミングを計算しよう!

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排卵日のタイミングを知る計算方法として一般的なのが、基礎体温をつけること。

基礎体温と月経周期の説明グラフ

しかし、誤った方法で基礎体温を測ってしまったり、うまく測れていなかったりで、排卵日が見つけられないというケースも見受けられます。また、毎月の基礎体温表を見ても、排卵日に気が付くのはその後の体温の変化が現れてから、「この日が排卵日だったのかな」と大体の予測しかできないのも事実です。

基礎体温が難しいと感じている人におすすめなのが、「排卵日検査薬」です。

排卵日前後の体調の変化をチェック!

排卵後から生理までの間には、女性ホルモンの分泌量が大きく変わります。この女性ホルモンの変化に伴って、排卵から数日間経過すると胸が張る、イライラする、頭痛がする、食欲が落ちるなどの体調の変化が見られることがあります。

排卵日前には、おりもの量が増える、おりものの状態がサラサラで透明になる、などの兆候が見られる可能性があります。

また、人によっては排卵痛といって下腹部痛を自覚することもあります。基礎体温をつけている場合は、自分の体調の変化も合わせて記録しておくと、排卵日の予想しやすくなることがあります。排卵日前後の体調変化は個人差があり、参考程度にはなりますが自分の体の変化に目を向けてみるのもおすすめです。

月経周期とおりものの量イメージ図

排卵日検査薬では何がわかるの?

排卵日検査薬は、薬局やドラッグストアなどで手に入れることができます。検査方法としては妊娠検査薬と同じように、簡単な尿検査です。

排卵日の前には、LH(黄体形成ホルモン)というホルモン分泌量が短期間・急激に増えます。このことをLHサージといい、ここから約40時間以内に排卵があるとされています。排卵検査薬はおしっこに含まれるLHの濃度からLHサージを把握し、排卵を予測する補助ツールです。

排卵日検査薬は、次回生理予定日の17日前から1日1回検査します。製品についている添付文書をよく読んで、正しく使用しましょう。

なかなか妊娠しない時には医療機関を受診しよう

日本産科婦人科学会は、「健康な男女が避妊をせずに性交しているにもかかわらず一定期間(一般的に1年間)妊娠しない」場合を「不妊」と定義しています。不妊で悩むカップルは、10組に1組といわれていますが、最近では晩婚化などの影響などもあり、もっと多くなっていると考えられています。

不妊の原因は、女性側、男性側、または両方のこともありますが、調べてもわからないことが多いです。しかし、治療可能な病気が隠れている可能性もあります。

医療機関を受診すれば、不妊の原因となる病気や異常の有無がわかる可能性があるだけでなく、妊娠しやすい環境を整える治療を行うこともあります。

なかなか妊娠しないなと思った時には、パートナーと話し合い、できれば一緒に医療機関を受診するといいでしょう。

産後の妊娠も焦らないことが大切

特に産後は子供のお世話でママもヘトヘトになりますし、基礎体温を計ったり排卵日検査薬を使ったりする余裕もなくなります。また、授乳している場合は生理の再開が遅くなることがあるため、妊娠したくてもできない状況が続くこともあります(ただし、産後の生理再開前に排卵がある場合もあります)。

産後、特に産褥期(産後6~8週ごろまで)は母体の回復を優先しなくてはいけないので、少なくとも夫婦生活の再開は1ヶ月健診で問題ないと診断されるまで避けることがすすめられます。

2人目の妊娠の方がハードルが高い、と感じることも多々あるはずですが、焦らずリラックスしてチャンスを待つことが大切です。

夫婦で仲良くお互いを想い合って

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妊活にとって1番大切なことはなんでしょう? それは、夫婦がお互いを思いやり理解しようとすることです。もちろん男性と女性がお互いに完全に理解することは難しいですよね。

女性の生理痛の大変さは男性にはなかなかわかりませんし、反対に男性に対して傷つく言葉をぶつけてしまうことも。特に妊活中はナーバスになっていて、お互いに余裕がなくなり、苦しめ傷つけてしまうこともあるかもしれません。そんな時こそ、お互い半歩、一歩と心に余裕があるときに歩み寄ることで、忘れていた気持ちに気づき、また自然と妊娠へと向かう道に進めるはず。

まずはお互い大切なパートナーについて、よく考えてみることから始めてみてください。

まとめ

1番妊娠しやすい日は、排卵日の数日前です。基礎体温計や排卵日検査薬を活用し、排卵日の特定から取り組みましょう。妊活中は不安なことも多く、頭ではわかっていても常に悩んでしまいがちですよね。

焦ってしまったり、パートナーとケンカしてしまったりすることもあるでしょう。また、産後は子育てで慌ただしく、2人目の妊娠を希望していても思うようにいきません。あまり「妊活」にこだわりすぎず、少しずつヒントを見つけて、パートナーとの絆を深めてみるのもいいかもしれません。

(文:Maki_Otsuka/監修:太田寛先生)

※画像はイメージです

参考文献
[*1]日本産科婦人科学会監修「HUMAN+女と男のディクショナリー」p.62

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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