出産・産後 出産・産後
2018年12月06日 14:51 更新

出生届の提出先はどこ?用意する必要書類や注意するべき事

出生届を出すのは、法律で定められたことです。それは、出生届を提出したことで「戸籍」を得るためです。戸籍を得ることで、さまざまな恩恵を受けることが出来ます。今回は出生届を出す上で必要な書類、提出先などについて説明します。

出生届、必要書類や提出先は?

Lazy dummy

出生届の提出は、赤ちゃんが生まれてから初めて子供のためにママやパパがやるべきことです。しかし、この出生届というものは、名前は知っていても馴染みがないので、当たり前のことを知らない、間違った知識を覚えている人もいる、などトラブルの原因になりかねない場合もあるのです。

出生届に必要な書類は意外と多く、出来るなら前もって用意しておくべきです。こちらでは出生届に必要な書類、提出先、なぜ提出しなければいけないのかについて説明します。

出生届、何で出すの?

出生届を提出する理由、それは「義務」だからです。出生届を提出することで、赤ちゃんは「戸籍」を手に入れることが出来ます。極端な話になりますが、出生届を提出していなければ「存在しない子=無国籍」として扱われてしまいます。戸籍に記載されないので、産後の健診や予防接種、児童手当の案内も届きません。それどころか、保険証がないので医療費も全額負担になってしまいます。保険などを受けるためにも、出生届を提出して「戸籍」を得る必要があるのです。

出生届、必要書類は?

出生届を提出する際には、以下のものが必要となります。

・出生届
・出生証明書
・届け出をする人の身分証明書
・届出人の印鑑(シャチハタ不可)
・母子手帳

意外と用意するものが多いので、出産後に準備するのではなく、出来れば出産前に準備しておくと、後からバタバタせずにすみます。ただし、出生証明書は出産後に産婦人科の医師から渡されるものなので、こればかりは事前に用意することが出来ません。なので、用意するのは出生証明書以外にしましょう。

●法務省ホームページ「出生届」
http://www.moj.go.jp/ONLINE/FAMILYREGISTER/5-1.html

出生届、どこに出す?

出生届を提出するのは「役所」で問題ありません。役所に行けば、出生届を受け付けてくれる場所があるので、そこに出すだけで終わりです。基本的にパパやママが提出に行った方がよいでしょう。代理人でも受け付けてくれる場合がありますが、書類に不備があった場合、代理人では修正が出来ません。その場合、一度書類を持ち帰らないといけないので二度手間になってしまいます。

ママやパパが提出に行けば、不備があってもすぐにその場で修正が可能です。後から再度市役所に足を運ぶことにならないよう、なるべく代理人の提出は控えた方がいいでしょう。

出生届の提出、困った時の対応は?

Lazy dummy

出生届提出の際、トラブルに見舞われる場合もあるかもしれません。そういった時のために、きちんと対処法を覚えておいて、後から困らないようにしましょう。備えあれば患いなし、という言葉もある通り、何かあった時のために覚えておいて損はありません。今回は決してないとは言い切れないトラブルの対処法を紹介します。

住んでいる地域で出せない場合

出産を控えた女性は、里帰りをする人がほとんどです。例えば、県外から里帰り出産をした場合、自宅に帰るまで出生届を出さなくていいわけではありません。

・届出人の所在地(住所地の他、里帰り先の一時滞在地も含む)
・父または母の本籍地
・子供の出生地

この3つのいずれかの役所で提出をすればいいだけなのです。他にも極端な話になりますが、出生証明書を自宅に送って、夫に出生届を出してもらうという方法もあります。ある意味、父親になる実感がこみあげてくるかもしれないので、お願いしてみてもいいかもしれません。

病気や災害などで期限内に出せない場合

Lazy dummy

突然の病気や災害で、14日間の期限内に出生届を提出することが出来ない場合もあります。正当な理由がない場合は戸籍法135条に基づき5万円以下の過料が科せられますが、病気や事故、災害時に、この法律は当てはまりません。病院、もしくは警察で「届出遅延理由書」を発行してもらいましょう。この「届出遅延理由書」を発行してもらうことで、新たな期限が設けられますので、その期限内に手続きを行えば罰金を支払わずにすみます。

いくら正当な理由があったとしても、この「届出遅延理由書」を発行してもらわないと認めてもらえない場合がありますので、やむを得ない事情がある場合は、必ず発行してもらってください。

まとめ

当たり前のように存在する「戸籍」も、パパやママがきちんと手続きを行ってくれた証と言えます。今度は自分がしてもらったことを、赤ちゃんにしてあげなくてはいけません。赤ちゃんが自分で手続き出来るはずもないので、パパやママがきちんとしてあげないといけません。この手続きを怠ってしまうと「無国籍」になってしまい、戸籍上では「存在しない子供」になります。義務教育も受けられない、保険証もないので医療費はすべて全額負担、法律違反で罰金など、デメリットはあってもメリットなんて1つもありません。なので、期限を過ぎてしまわないように、必ず早めに出生届を提出するようにしましょう。

出産手続きに関する記事一覧を読む

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-