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2022年07月14日 17:30 更新

芝大門いまづクリニック 今津嘉宏先生|頭のてっぺんから足の先までを診る

2013年7月、東京都港区で『芝大門いまづクリニック』を開院された今津嘉宏先生。 西洋医学と漢方医学を区別せず、「頭のてっぺんから足の先まで」を合言葉に、総合的な観点から診療にあたっておられます。今回は、今津先生のこれまでの医師としての歩みやお考えについて掘り下げます。

外科学の治療だけでは救いきれない患者さんを漢方医学で救う

大学病院で最先端の消化器がん治療に携わるなど、外科の第一線で活躍されたのち「漢方医学」を基礎から学んだ今津先生。西洋医学と東洋医学を融合し、多くの患者さんを救っておられます。

今津先生が漢方医学に出会ったきっかけを教えてください

漢方医学の成果について述べた論文がきっかけ

大学の医局に在籍していた頃は、最先端の外科医療を広めていくことが全てで、漢方医学への興味はありませんでした。しかし、がんの手術や抗がん剤、放射線治療でどれだけ手を尽くしても、救えないケースが山のようにあることを感じ始めてもいました。

そんな時に出会ったのがある論文です。小腸の術後で下痢の後遺症に苦しむ患者さんに対して、西洋医学で症状を抑えることができない中、漢方薬によって症状が劇的に改善されたというものでした。

外科学の治療で救い切れない患者さんを漢方という全く別のアプローチで救うことができる。漢方医学の可能性を確信しました。

現状を打破するには外科学とは全く正反対のものを学んでいくしかない

外科学と一緒に漢方医学を学ぶことを決心し、7年間漢方医学を学びました。
『死』を連想させる外科とは正反対の『生』を診る産婦人科の専門医であり漢方医学の指導医に学びを得て、多角的に物事を見る視点が身についたと思います。

大学病院で外科医として働く中で、さらに栄養学の大切さについても実感しました。消化器の手術後は食事指導や栄養管理が特に重要です。栄養士と連携を取り、チームとして患者さんをサポートしていくことの必要性を感じました。

一人ひとりの患者さんにとって最適なオーダーメイドの治療を

外科医であり、漢方医でもある今津先生。多様な視点から患者さん一人ひとりに合った治療をされています。

漢方医学や栄養学を交え、クリニックではどのような治療をされていますか?

3つの領域を織り交ぜて総合的な観点から最適な治療を

医師は、検査や診断、投薬など、患者さんの症状に合わせて数多くの選択肢の中から選んで治療していきますが、外科学、漢方医学、栄養学の3つを学んだことにより、さらに多くの選択肢を持つことができるようになったと思っています。

クリニックではこの3つの領域を織り交ぜて総合的な観点から、患者さんにとってより最適な治療法を導き出すように努めています。

患者さんの一番近くにいられる町医者を目指す

患者さんから「とにかく優しく話を聞いてくれる」「身体の問題をひとつひとつ解決してくれる」と大変信頼の厚い今津先生。患者さんの話に耳を傾け、寄り添うことを大切にされています。

芝大門いまづクリニックが目指す役割について教えてください。

地域に根付き、命の通ったクリニックを目指す

クリニックを開業したきっかけは、東日本大震災です。地震で家族は地下鉄に閉じ込められ、心の底から恐怖を味わいました。その経験が「医師として今、できることをしなければ」という想いへつながり、芝大門いまづクリニックを開業するに至りました。

クリニックを訪れる患者さんに対して心がけていることは、患者さんの話をじっくり時間をかけて聞き、治療に対する不安や疑問を解消してあげるということです。
大学病院などでは、患者さんは緊張して医師に聞きたいことも聞けないまま終わってしまうことも多いと思います。患者さんの話にじっくり耳を傾けることは、地域のクリニックの役割だと思っています。

患者さんの中には「サプリメントや健康食品がいい」など、間違った思い込みをされている方がたくさんいます。医師として患者さんに正確な情報を届けてあげることが責務だと考えています。

薬に頼りすぎる治療から、自分の免疫力を活性化して治していく治療へ

食生活や運動といった生活習慣を改善することによって病気を治していくことがクリニックの最大の目標です。

一度診断が決まると延々と同じ薬を処方し続け、患者さんに飲ませていることがよくあります。しかし本当は、生活習慣を変えることによって症状が改善し、薬の量を徐々に減らしていくことが可能なのです。

医師として体質改善や栄養指導に力を入れ、無駄な投薬を減らし、患者さん第一に考えた医療を提供していきたいと考えています。

多様な診療科であらゆる人を診ます

芝大門いまづクリニックでは、内科、外科、肛門外科、消化器内科、放射線科、がん漢方、漢方内科、漢方産婦人科、妊活、セカンドオピニオン、栄養相談、冷え症(冷え性)、減感作療法と、あらゆる診療科に対応しています。患者さんの負担をできるだけ減らすように、全て保険診療で行っています。

現在、クリニックでは「漢方産婦人科」という診療科をもち、女性の身体と心の両面から治療を行っています。不妊症に悩む方へは、漢方医学による妊活の相談にも乗らせていただきます。女性だけでなく、男性の不妊相談もできますよ。

芝大門いまづクリニック

■住所:東京都港区芝大門1丁目1-14(芝大門郵便局となり)
■電話番号:03-6432-4976
■診療時間:
診療時間 祝日
8:30-16:00

kokome ※受付時間:8:30〜15:30
※予約制
■休診日:水曜、木曜、日曜、祝日
■HP:https://imazu.org/
■アクセス
・JR山の手線・京浜東北線・モノレール 「浜松町」駅から10分
・都営大江戸線・浅草線「大門」駅A6から5分
・都営三田線「御成門」駅A3から3分
・都営バス 都06系統 渋谷ー新橋駅「新橋六丁目」下車
・都営バス 橋86系統 目黒駅前-新橋駅前・東京タワー「新橋六丁目」下車
・東急バス 東98系統 等々力ー東京駅南口間「御成門小学校前」下車
■その他:
・栄養士による栄養相談、料理教室あり
・胃カメラ、超音波検査、レントゲン撮影、心電図検査、骨密度測定が可能

(取材・文:マイナビ子育て編集部)

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