Bene浅草健診クリニック佐々木寛先生／直林奈月先生｜健診から治療まで女性の健康をワンストップでサポート

Bene浅草健診クリニックは東武浅草駅に直結の駅ビル内にある、女性のための健診クリニックです。対応するスタッフは全員が女性で、健診後のアフターフォローも万全。会長の佐々木寛先生、センター長の直林奈月先生に、クリニックの特徴と目指していることを伺いました。

お話をお聞きした先生
Bene浅草健診クリニック会長

佐々木寛先生

東京慈恵会医科大学卒業。医学博士。日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。東京慈恵会医科大学附属柏病院診療部長、東京慈恵会医科大学大学院医学研究科教授、東京医科大学産科婦人科学兼任教授、千葉徳洲会病院婦人科部長などを歴任しながら、おじいさんの代から続く浅草の佐々木医院で長年にわたり地域のプライマリ医療を担う。2021年にBene浅草健診クリニックを創設し、会長に就任。
「子育て中のお母さん、忙しくても健診はやっぱり受けられた方がいいです。とくに乳がんになる方が20～30代から増えてきています。ブレスト・アウェアネスといって乳房に常に気を配り、異常があればすぐに受診しましょう。そして小学校6年生～中学3年生の女の子がいらっしゃる方はぜひ子宮頸がんの予防接種（HPVワクチン）を検討していただきたいと思います。」（佐々木先生）

お話をお聞きした先生
Bene浅草健診クリニックセンター長

直林奈月先生

高知医科大学医学部医学科卒業。産科婦人科学会専門医。日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医。高知大学医学部附属病院産婦人科助教、船橋二和病院産婦人科医長、赤心堂病院勤務などを経て、現職。プライベートでは趣味のダイビングからしばし遠ざかり、子育てをがんばっている一児の母。
「女性が幸せに生きていけるお手伝いをしたい、それが産婦人科医としての願いです。とくに子育て中のお母さんはどうしても自分のことを後回しにしがちですが、お母さんが元気でいるというのは家族みんなにとって大切なことです。ぜひ自分のために家族のために健診に来てください。お待ちしています。」（直林先生）

女性の健康をワンストップでサポート

―― 女性のための健診クリニックとして、どのような特徴がありますか？

直林：婦人科、乳腺外科、内科の専門医がおり女性の健康診断が一度にできることと、その後の精密検査や治療のご相談も行っているのが大きな特徴です。

例えば区のがん検診を受ける場合、子宮がんの検査はこちらの病院で、乳がんの検査はまた別の病院でということが多いのですが、当院では子宮がん検診とマンモグラフィによる乳がん検診を一度に受けられるので、地域の方からとても喜んでいただいております。

また心電図検査や胃の内視鏡検査、X線検査（バリウム）なども行っていますので、地元企業にお勤めで定期健診や人間ドックを受けに来られる方も多くいらっしゃいます。

安心して受診できるよう、デリケートな検査への配慮もいろいろ

―― 女性が受診しやすいような配慮などもなさっていますか？

直林：下着を外してから検査着をつけていただくため、安心して受診していただけるよう医師、看護師、検査技師、受付や掃除のスタッフまですべて女性に限定しています。

ただし精密検査の結果を家族と聞きたい方などへの配慮として、一部の日時（月・水曜日と夜18時以降）は男性も来院可としていますので、ご理解いただけますと幸いです。

―― デリケートな部位の検査に苦手意識のある方もいると思います。

直林：そうですね。これまでにつらい経験をなさって、二度と婦人科健診を受けたくないという方にお会いしたこともあります。
当院では子宮頚がんの検査で内診をするときに、細めの器具（腟鏡）を使って苦痛が少ないよう配慮しています。婦人科検診は初めてという方にも丁寧に対応いたしますので、不安があればご相談ください。

マンモグラフィ検査は、認定資格を持った女性の放射線技師がいろいろと工夫しております。当院が2021年にオープンしたので、最新の装置を使っているというのも理由のひとつだとは思いますが、「思っていたよりも痛くなかった」というお声をいただくことが多いです。

精密検査から提携病院での手術まで、誠実にアフターフォロー

―― せっかく健診を受けても、忙しいとその後の精密検査や治療で病院から足が遠のいてしまうことがあります。

直林：「異常が見つかりました、別の病院を探して詳しい検査を受けましょう」だと、どうしても精密検査や治療のハードルが高くなってしまいますね。
まず、当院には乳腺外科や産婦人科の専門医がおりますので、健診の結果次第ではそのまま当院で予約を取って、二次検査を受けていただくことが可能です。例えば子宮頸がん検診で要精密検査となった場合には、コルポスコピーによる組織検査（生検）にも対応しています。

次に、浅草にある産婦人科の佐々木医院が当院の本院にあたり、医療連携をしています。佐々木医院は腹腔鏡などによる手術を得意としていまして、私自身も腹腔鏡手術が専門ですので、月に１～2回ほど佐々木医院でオペを担当しています。治療についてはご希望を伺いながら、いろいろなご提案ができる体制を整えています。

佐々木：佐々木医院は1925年創設で、90年以上にわたり台東区の地域医療を担ってきました。産婦人科が専門で子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮頸がんの手術は昨年だけでも240件ほどとかなりの実績があります。

子宮頸部の異形成（前がん病変）であればレーザー治療か円錐切除で日帰りか1泊2日の入院、全身麻酔が必要な手術であれば提携医療機関である慈恵医大（東京慈恵会医科大学）から専門医を呼んで行っています。放射線治療や抗がん剤治療が必要な場合は大学病院をご紹介することもできますし、私が現在、千葉徳洲会病院で婦人科部長をつとめているので、そちらに連携することもできます。

ただ、佐々木医院は浅草駅からちょっと遠いのでね。それで、健診をきちんと受けてほしい若い世代が通いやすい場所に、健診をメインにしたクリニックを作りました。

Bene浅草健診クリニックでは大きな治療こそしていませんが、検査機械はかなりきちんとした性能のいいものをそろえています。二次検査がすぐに受けられて、治療の連携先もしっかりしていますから、病気の早期発見・早期治療にかなり貢献できているという自負があります。

初潮から更年期まで、すべての女性の幸せのために

―― 健診のフォロー以外ではどのような相談ができますか？

直林：生理痛やPMS（月経前症候群）でお悩みの方には、低用量ピルによる治療をご提案しています。生理のスケジュールを変更したいというご相談にいらっしゃって、それがきっかけになることもありますね。
緊急避妊ピルも処方しております。婦人科は月・木は夜20時まで、土曜日は17時まで診療しておりますので、お役に立てると思います。

最近はお母さんが小中学生のお子さんの生理痛を心配して相談にいらっしゃることも増えました。お話を伺ってみると、なかには「薬はなんとなく怖くて」と鎮痛剤を使っていないケースもあり、薬の説明をしたうえで「痛いときにはがまんせずに、早め早めにしっかり飲むといいですよ」とアドバイスすることもあります。小中高生や、性交経験がない方にはできるだけ内診はせず、経腹超音波検査などで診察をしています。

また、子宮頸がんなどを予防するHPVワクチンの接種も行っています。

佐々木：子宮頸部に異形成の細胞が見つかって円錐切除を行った方などは、妊娠への影響を心配されますね。Bene浅草健診クリニックでは、治療後の妊活のご相談も受けています。

直林：更年期のご相談も歓迎です。閉経はまだまだ人生の折り返し地点。その後のセカンドライフを健康に生きていくためにも、気軽にご相談にいらしてください。