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2022年09月14日 17:33 更新

百日紅(サルスベリ)の花言葉|夏から秋にかけて鮮やかな花を咲かせる百日紅、名前の由来や特徴を解説

寒さに強く、長期間花を咲かせる百日紅は、夏を代表する落葉樹です。花色も豊富で育てやすいことから、シンボルツリーとしても人気があります。ここでは、百日紅の概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく説明します。

百日紅の花言葉

百日紅

「愛嬌」「雄弁」「不用意」「あなたを信じる」「潔白」「世話好き」「活動」
百日紅の木が、サルもすべってしまいそうなほどツルツルしていることから「愛嬌」「不用意」という花言葉がつけられました。
「雄弁」という花言葉は、枝先に華やかな花が群生する姿や、枝をこすると花や葉が揺れて、おしゃべりしているように見えることからつけられました。
「あなたを信じる」「潔白」という花言葉は、漢字名の由来にもなった朝鮮半島の言い伝えが由来となったといわれています。
「活動」は、百日紅の花が長期間咲き続けることに由来してつけられた花言葉です。

中国の花言葉
「幸運」「雄弁」「女性」

百日紅の色別、種類別の花言葉

百日紅

百日紅の色別、種類別の花言葉はありません。

百日紅の花言葉に怖いものはある?

百日紅

百日紅の花言葉に怖いものはありません。

百日紅の特徴

百日紅

百日紅は中国原産の落葉樹で、樹高2〜10mほどに生長します。百日紅の花びらは、うねうねと波打っているのが特徴で、「白色」「ピンク色」「紫色」「赤色」と、花色も豊富です。花の大きさは4〜5㎝ほどで、葉は濃い緑色です。百日紅の果実は、5〜6㎜ほどの楕円形で、実は熟すとはじけて種を散らします。開花期は7〜10月で、枝先に次から次へと豪華な花が咲きます。11月頃から葉が落ち始め、12〜4月の間は休眠期です。

百日紅の基礎知識

・分類…ミソハギ科サルスベリ属
・原産地…中国、
・別名…百日紅(ヒャクジツコウ)、猿滑(サルスベリ)
・開花期…7月~10月
・出回り期…通年

百日紅の名前の由来

百日紅

百日紅の名前の由来は諸説あるといわれています。
一つめは、100日間花が咲き続けるといわれることから百日紅(ヒャクジツコウ・サルスベリ)という名前がつけられたという説です。しかし、花持ちは3〜4日ほどで、100日咲き続けるというわけではありません。次から次へと新しい花が咲く様子からつけられました。

二つめは、百日紅の幹がツルツルとしていて、木登り上手なサルもすべってしまうことからつけられたという説があります。実際には、すべることなく百日紅の木を登るそうです。

三つめは、百日紅の花言葉である「あなたを信じる」や「潔白」の由来にもなっている、朝鮮半島の言い伝えから付けられたという説です。こちらの言い伝えは「百日紅の伝説」で紹介します。

百日紅の誕生花

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシャ・ローマの神話に由来するとされています。百日紅が誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

8月29日

百日紅の伝説

百日紅

百日紅の名前や、花言葉の由来にもなっている朝鮮半島の言い伝えをご紹介します。

ある年、長者の娘が竜神の生贄に選ばれました。娘は、意を決して海岸に向かい竜神を待ちます。そこに、旅をしていた王子が通りかかりました。美しい娘に一目で恋に落ちた王子は、竜神を退治し娘を助け出しました。旅を続けなければならなかった王子は、その娘に百日後に再会しようと約束をします。しかし、百日後に王子が帰ってくるとそこに娘の姿はありませんでした。娘は、病によってこの世を去ってしまっていたのです。王子は嘆き悲しみました。
やがて、娘のお墓から1本の木が生え、美しい紅い花を咲かせました。その花を見た村の人々は、「百日後の再会を果たせなかった娘の生まれ変わりだ」と言い、「百日紅」と呼ぶようになったといわれています。
生まれ変わって木となっても、あなたを信じて待ち続けるという娘の思いから「あなたを信じる」「潔白」という花言葉がつけられたそうです。

百日紅の種類

百日紅

百日紅の品種は、約30種ほどあるといわれているので、人気のある品種をいくつかご紹介します。

「ブラックパールホワイト」
ブラックパールホワイトの花は白色で、蕾は赤色、葉は黒色をしています。樹高は3mほどと、百日紅の中では比較的小さいサイズの樹木です。

「ブラックパールレッド」
ブラックパールレッドの花は鮮やかな赤色で、蕾も赤色、葉は黒色です。ブラックパールホワイトと同じく、小さいサイズの百日紅です。

「バナバ」
バナバは、東南アジア原産の樹木で、和名は「大花百日紅(オオバナサルスベリ)」といいます。大きな花が特徴のバナバは、古くから健康茶(バナバ茶)として飲まれています。

まとめ

プレゼントにぴったりの花言葉もつけられていましたが、悲しい伝説が由来となった花言葉もありました。サルスベリの名前にはスベるという言葉が入っているので、受験生や開店祝いなどに贈ることは控えた方がよいとされています。花を贈る際は、メッセージを添えてプレゼントすることをおすすめします。育てやすく可憐な花が咲くことからシンボルツリーとしても人気の樹木なので、育てて楽しむのもいいですね。

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