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2022年12月21日 18:40 更新

銀杏の花言葉|銀杏の名前の由来も解説

秋の代表的な植物の一つの銀杏。モミジと並ぶほど素敵で、名所もたくさんあります。また、神社などの御神木としても植えられているところも多いです。ここでは、銀杏の概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく解説します。

銀杏の花言葉

銀杏の花言葉は「長寿」「荘厳」「鎮魂」です。

銀杏は大きく育ち、長生きするので「長寿」という花言葉が付けられました。

また、神社やお寺のご神木になっていることも多いことから「荘厳」や「鎮魂」という花言葉もあります。もしお年寄りに贈るなら、喜寿などのお祝いとして贈るとよいでしょう。

銀杏の色別、種類別の花言葉

銀杏の色別、種類別の花言葉はとくにありません。

銀杏の花言葉に怖いものはある?

銀杏の花言葉に怖いものやネガティブなものはとくにありません。

銀杏の特徴

扇型の葉をしている落葉高木の銀杏は、全国で街路樹としてよく使われています。黄色く色づく紅葉の景色はとても見事で、銀杏の街路樹は秋の観光スポットとしても人気があります。銀杏の実であるギンナンは料理の素材として人気がありますが、実がなる季節はなんとも言えない匂いが発生するため、街路樹として植栽されるのは雄株の銀杏が多いようです。

銀杏には雌株と雄株があります。銀杏の種子である銀杏(ぎんなん)が出来るのが雌株で、花のみが雄株です。銀杏は裸子植物なので、雌株の種になる胚珠が裸状態で花の中にあります。

花は4月~5月頃に咲き、雄株から花粉が飛散します。たとえ1kmほど離れていても雌株に届けば、雌株の花にある胚珠の花粉室に雄株の花粉が蓄えられます。すぐに受精は起こらず、そのまま胚珠も花粉も4ヶ月くらい生長します。9月~10月頃数個の精子が放出され、花粉室から造卵器に入り、ここで銀杏の受精が完成します。

11月頃に種子に熟成しますが、受精していなくても銀杏の実は肥大して食用になります。雌株1本でも銀杏の実がたくさんなるのは、このように花粉がなくても胚珠が肥大する性質(単為結果性)のためです。

銀杏の基礎知識

・分類…イチョウ科・イチョウ属
・原産地…中国
・別名…公孫樹
・開花期…4月~5月
・出回り期…10月~12月

銀杏の名前の由来

属名の学名「Ginkgo(ギンコウ)」は、日本名「銀杏」の音読み「ギンキョウ」がもとになり、その「Ginkjo」を「Ginkgo」と誤植したことにちなみます。

英語では「Ginkgo(ギンコウ)」や「Maidenhair tree(乙女の毛の木)」と呼ばれます。

和名であるイチョウの名前の由来は、中国名の一つの「鴨脚(ヤーチャオ)」だといわれています。イチョウの葉の形が水かきを持つ鴨の脚に似ていることが由来のようです。

ただし、由来については真相がはっきりとしません。

イチョウは漢字で「銀杏」「公孫樹」「鴨脚樹」と書き、全て「イチョウ」と読みます。「公孫樹」は、種をまいてから実が成るまで、孫の代までかかるという意味があります。

銀杏の誕生花

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。
銀杏が誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

10月26日、11月21日

銀杏の育て方

銀杏は生長するのが早く、すぐ大木になるので、植える際には十分なスペースを確保してください。鉢植えでも育てられますが、一般的には地植えで育てます。

夏の時期は銀杏は、土が乾いたときにたっぷりと水を与えてあげてください。夏は土が乾燥しやすいので、1日1回は与えるようにしましょう。
銀杏を地植えしている場合は、ほぼ降雨のみで育ちます。地面が極端に乾燥している場合を除いて、水を与える必要はありません。

冬の時期は冬の水やりは夏と違い、水を与えるのは2〜3日に1度で大丈夫です。
地植えの場合は春や夏と同じく、地面が極端に乾燥しているようであれば水を与えてください。銀杏は一度根付けば、基本的に水を与える必要はありません。

銀杏は根が非常に良く張る植物なので、広範囲に渡って土から栄養を吸収することができます。そのため、肥料は頻繁に与える必要は全くありません。

1年か2年に1度、12〜2月の冬期に、リンやカリ、リン酸を主体とした肥料を与えれば十分です。ただし、窒素を多く含む肥料は避けましょう。窒素を多く与えすぎてしまうと、葉がきれいな黄色に色付きません。

銀杏の用途

銀杏の果実である銀杏(ギンナン)は、9〜10月に収穫できます。熟すと勝手に落ちてくるので、それを収穫しましょう。

銀杏に手で直接触れると、かぶれてしまうことがあるため、収穫の際には必ずビニール手袋で手を保護してください。もし触れてかぶれてしまったら、石鹸で洗って病院で診察を受けてください。

果実にはいくつか品種があり、7月頃から収穫できる「金兵衛」や苦味の少なくて味わいのよい「久寿」、殻が薄くて食べやすい「藤九郎」などがあります。果実を付けるまで、いずれも5〜10年とかなりの年数を要します。

銀杏は食用や漢方に用いられています。食用では銀杏を焼いたり、煮たり、炊き込みご飯にして食べるのが一般的です。


ただし、銀杏には「メチルピリドキシン」という毒性が含まれているため、食べ過ぎ・食べる量に注意しましょう。また、銀杏にさわってかぶれてしまったことがある人は、食べてはいけません。アレルギーショックを引き起こす危険性があります。

まとめ

銀杏と言えば並木をイメージしますよね。モミジと並ぶ秋を彩る素敵な樹木ですよね。
全国に名所がたくさんあります。
秋には近くの銀杏の名所に行ってみてはいかがでしょうか。

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