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2022年08月30日 21:44 更新

楓(カエデ)の花言葉|盆栽や鉢植えなどでも楽しめる楓、名前の由来や特徴を解説

春になると小さな花を咲かせる楓は、紅葉(モミジ)の名で親しまれている日本の四季を彩る代表的な樹木の一つといわれています。ここでは、楓の概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく説明します。

楓(カエデ)の花言葉

楓

「調和」「美しい変化」「遠慮」「大切な思い出」「保存」「自制」
緑色、黄色、オレンジ色、赤色と葉の色が変化することから「美しい変化」という花言葉がつけられました。
楓の花は小さく、葉に隠れるように咲く様子から「遠慮」「自制」という花言葉がつけられました。
「保存」という花言葉は、楓の仲間から樹液が採れることからつけられたといわれています。サトウカエデから採れる樹液を煮詰めて作ったものがメープルシロップです。

英語の花言葉
reserve(遠慮、蓄え)

楓の色別、種類別の花言葉

楓

楓の色別、種類別の花言葉はありません。

楓の花言葉に怖いものはある?

楓

楓には怖い花言葉がつけられているといわれています。しかし、楓のには怖いものやマイナスなイメージの花言葉はつけられていません。楓の花言葉が怖いといわれる理由は、ある歌がきっかけとなりました。それは、スピッツの「楓」という曲です。この曲は、失恋をイメージさせる切ない歌詞で、幅広い世代に人気の曲となりました。この曲の題名が「楓」であることから、楓の花言葉には怖いものがあるといわれるようになったといわれています。

楓の特徴

楓

イロハモミジの花は、5〜6mほどの大きさで緑色や黄色、紫色をしています。ハウチワカエデは、5〜6月に紅紫色の花を10〜15個ほどつけます。イタヤカエデは、4〜5月に淡黄色の小さな花を咲かせます。楓や紅葉の花は目立ちませんが、花が咲く時期によく観察してみると、小さい花を見ることができます。
楓は風媒花です。風媒花とは、虫や鳥ではなく風で種が飛んでいく植物のことをいいます。虫媒や鳥媒をしなくていいので、花は地味でいい香りなどもしません。
種は、竹とんぼのような形をしており、クルクルと飛んで風に運ばれます。

楓の基礎知識

・分類…ムクロジ科カエデ属
・原産地…アジア、ヨーロッパ、北アフリカ、北アメリカ
・別名…紅葉(もみじ)
・開花期…4月~5月
・出回り期…通年

楓の名前の由来

楓

楓の葉に、水かきに似た切れ込みがあり、カエルの手のように見えることから「蛙手(かえるで)」と呼ばれていました。この蛙手がなまって「かえで」と呼ばれるようになったといわれています。
カエデ属の学名である「Acer(エイサー)」は、切れ込みのある葉の形にちなんで「裂ける」という意味のラテン語が語源となりました。
英語では「Maple(メープル)」と呼ばれています。

楓の誕生花

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシャ・ローマの神話に由来するとされています。楓が誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

10月3日、10月25日

楓の種類

楓

「イロハモミジ」
東アジア原産のイロハモミジは、日本で最もポピュラーな楓です。イロハモミジの葉は、切れ目が5〜9つに分かれています。この裂片を「いろはにほへと」と数えたことからこの名前がつけられたといわれています。

「トウカエデ」
東アジア原産のトウカエデは、葉の大きさが約4〜6センチほどです。

「サトウカエデ」
北アメリカ原産のサトウカエデの樹高は30〜40mです。大きな葉が特徴で、カナダの国旗やメイプルリーフ金貨などのデザインにも取り入れられています。

「ハウチワカエデ」
ハウチワカエデは別名をメイゲツカエデといい、北海道や本州の山地に生える原種です。葉は7〜11ほどに裂け、庭園や公園などでよく見かける楓です。

「イタヤカエデ」
東アジア、サハリン、アムール地方原産のイタヤカエデの樹高は、15〜20mほどです。葉は、5〜7つに裂け、黄色に紅葉します。

「ヤマモミジ」
日本海側の雪の多い地域でよく見られるヤマモミジは、ノコギリ状の葉が特徴です。ヤマモミジの樹高は5〜10ほどです。

「オオモミジ(大紅葉)」
オオモミジは、日本や朝鮮の山地に生える原種で、イロハモミジの変種とされています。オオモミジの葉は、7〜9つに裂けることもあります。

「オオサカズキ(大盃)」
オオサカズキは、オオモミジを品種改良したものです。秋になると赤く紅葉します。

楓(カエデ)と紅葉(モミジ)の違い

楓

楓は、カエデ科カエデ属の総称で、カエデ属の数種をモミジと呼ぶこともあります。つまりモミジと楓に品種の違いはなく、カエデもモミジも同じ品種として扱われます。ただ、一般的に葉の切れ込みが浅いものを「カエデ」。葉の切れ込みが深いものを「モミジ」と呼んでいます。
また、もみじはこうよう(紅葉)とも読み、紅く色づいたものをもみじ(紅葉)と呼ぶことは多いですね。

まとめ

楓には、「美しい変化」や「大切な思い出」など、プレゼントにピッタリな花言葉がつけられていましたね。そんな楓は、庭植えや鉢植えだけではなく、盆栽としても人気があるので、是非大切な人へプレゼントしてみてください。

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