
離乳食に便利な冷凍容器は?管理栄養士が選ぶおすすめ商品9選
手間のかかる離乳食では、下ごしらえをした食材などを小分けに冷凍しておくと便利ですよね。少量ずつ冷凍するため冷凍容器も離乳食に合ったもの選ぶ必要がありますが、形や容量などに種類があるので迷う方もいるのではないでしょうか。今回は冷凍容器の種類や選び方、さらにおすすめの商品を紹介します。
離乳食の小分け冷凍に活躍するアイテム
冷凍容器は、おかゆや野菜などの食材を赤ちゃんが食べる量に合わせて小分けで冷凍できるため、便利なアイテムです。いくつかのタイプがあるので、どういった場合に適してるのか見ていきましょう。
選ぶときのポイント
さまざまな種類の冷凍容器が売られていますが、それぞれ使い勝手や特徴が違います。赤ちゃんは食べる量が少ないので少量ずつ冷凍保存できるアイテムを揃えましょう。また、月齢によって食べ物の形状も異なるため、その時期に使いやすいものを選ぶのがポイントです。
製氷皿タイプ


氷を作るものと同じ形をした冷凍容器。食材が凍ったら容器から外してフリーザーバッグ(冷凍用保存袋)へ移し替えて保存しましょう。1ブロックに大さじ1以上入るもので蓋つきを選ぶのがおすすめ。
製氷皿タイプが向いている食材
・だし汁や野菜スープなど汁気の多いもの
・おかゆなどとろみのあるペースト状のもの
コンテナタイプ(小分け容器)

少量ずつ小分けに保存できる蓋つきの保存容器。容量が15mlほどのものから100mlほどのものまでさまざまあるので、いくつか揃えておくと便利です。冷凍・電子レンジ加熱に対応している蓋付きのものを選びましょう。
コンテナタイプが向いている食材
・おかゆ
・下ごしらえした野菜
・汁気のあるもの
フリーザーバッグ(冷凍用保存袋)

製氷皿タイプで作ったフリージングの食材を移し替えて保存したり、食材を平らに入れて菜箸などですじ目をつけて保存する際に利用できます。また、ラップに包んだ食材をさらにフリーザーバッグに入れて保存するという使い方も。
フリーザーバッグを使うときは、空気を抜いて密閉させることで酸化防止になりおいしさが保てますよ。大、中、小などサイズ違いで揃えておくと便利です。
フリーザーバッグが向いている食材
・製氷皿タイプでフリージングしたもの
・ラップに包んだもの
・マッシュ状やペースト状にしたものを菜箸などですじ目をつけて保存する場合
シリコンカップ

お弁当用として売られているシリコンカップも離乳食の冷凍保存に使えます。耐冷・耐熱どちらでも対応しているものが多く、冷凍した後に容器のまま電子レンジでそのまま解凍することが可能です。
シリコンカップに1回量ずつ食材を入れたら、密閉できる保存容器かフリーザーバッグに何個かまとめて入れて冷凍しましょう。
シリコンカップが向いている食材
・汁気の少ない食材 など
ラップ

食材を包めるラップも離乳食の冷凍でよく使うアイテム。1回量ずつ食材をラップで包んだら、さらにフリーザーバッグに入れて冷凍すると密閉性が高まります。離乳食は1回の量が少ないので小さいラップの方が使いやすいですよ。
ラップが向いている食材
液体でなければどんな食材でも包める。おかゆだと5倍がゆであればラップでの保存が可能。
最低限揃えるなら?
■初期・中期ごろのとろとろした食材が多いとき
製氷皿タイプ、もしくはコンテナタイプ+フリーザーバッグ
■後期・完了期の半固形〜固形の食材
ラップ、もしくはシリコンカップ+フリーザーバッグ
■後期・完了期の汁物
製氷皿タイプ、もしくはコンテナタイプ+フリーザーバッグ
ママ管理栄養士おすすめの冷凍容器9選
製氷皿タイプ
リッチェル「わけわけフリージングブロックトレー」(15ml、25ml、50ml)
取り出すときに簡単に容器から外れることからインスタなどでも大人気の保存容器です。
【タイプ】製氷皿タイプ
【食洗機】○
【電子レンジ】○
【ふた】あり
【素材】ポリプロピレン

スケーター「離乳食冷凍小分けトレー」(7.5ml、15ml)
7.5mlの少量サイズがあるので、離乳食の初期でまだ量が小さじ程度のときに便利です。また、ふたがスライド式になっているため繰り返し使っても曲がったりしにくいのもよいですね。
【タイプ】製氷皿タイプ
【食洗機】○
【電子レンジ】○
【ふた】あり(スライド式)
【素材】ポリプロピレン

エジソン mama「これ1つで離乳食ラクラク 万能シリコントレイ」(15ml)
シリコン素材なので電子レンジでもオーブンでも調理可能。ミニおにぎりや一口サイズのケーキなどをこの容器で作ってそのまま冷凍することができます。手づかみ食べができるようになった頃におすすめ。
【タイプ】製氷皿タイプ
【食洗機】○
【電子レンジ】○
【ふた】あり
【素材】シリコーンゴム(トレイ)、 ポリプロピレン(ふた)

コンテナタイプ(小分け容器)
レック「アンパンマンベビーコンテナ」 (60ml、120ml)
水分の多いおかゆだけでなく刻んだ野菜なども幅広く保存可能です。60mlは初期〜中期に使いやすく、120mlは後期〜完了期におすすめ。
【タイプ】コンテナタイプ
【食洗機】○
【電子レンジ】○
【ふた】あり
【素材】ポリプロピレン


オクソートット「ベビーブロック フリーザーコンテナ」(60ml、120ml)
液もれしない優れた密閉力があるため外出時にも使用しやすい商品。離乳食が終わったら通常の保存容器として使ってもよいですね。
【タイプ】コンテナタイプ
【食洗機】○
【電子レンジ】○
【ふた】あり
【素材】ポリプロピレン、シリコーンゴム


シリコンカップ
リッチェル「わけわけフリージングカップ」(25ml、50ml)
シリコンカップと容器がセットになっている便利な商品。容器は透明なのでふたを閉めたままでも中身が確認できます。25mlは後期以降であれば副菜などの保存に、50mlは長方形になっているためごはんや主菜などの保存にも。
【タイプ】シリコンカップ
【食洗機】○
【電子レンジ】○
【収納容器】あり
【素材】ポリプロピレン、シリコーンゴム


KEYUCA「お弁当用シリコンカップ」(35ml+60ml)
パステルカラーが可愛くインスタでも人気のシリコンカップ。35mlは副菜などに使いやすいでしょう。60mlは長方形なのでつかみ食べできる食材を入れて冷凍してもよいですね。
【タイプ】シリコンカップ
【食洗機】○
【電子レンジ】○
【収納容器】あり
【素材】ポリプロピレン、シリコーンゴム

ラップ
旭化成「サランラップ」(15cm、22cm、30cm)
サランラップはラップ同士の密着が強いため離乳食で個包装にして使う場合に便利です。サイズは3種類ありますが、離乳食の保存で使うのであれば15cmか22cmの小さいものがおすすめです。



フリーザーバッグ(冷凍用保存袋)
旭化成「ジップロックフリーザーバッグ」(S、M、L)
冷凍も電子レンジも対応しているジップロック。開封部分には2種類のジッパーがついており液もれしにくいため、離乳食の保存に向いています。ジップロックシリーズには何種類かありますが、離乳食の冷凍用に使いたいときは「フリーザーバッグ」を選びましょう。



まとめ
離乳食で冷凍保存をする際には、月齢ごとの食材の量や形状に合わせた容器や袋などをいくつか組み合わせて使うと便利です。毎日の離乳食作りを少しでも手軽にするために冷凍容器を活用していきましょう。
(文・写真:谷岡友梨 先生)